ミュージアムに連れてって!初めてでも安心して美術館を楽しめる方法 1.情報を集めよう
初めて美術館に行ってみたい、そう思うときに最寄りの施設に行くのもいいでしょう。ただ、展示内容に興味が出るかどうかは運次第です。どうせなら楽しく過ごしたい。楽しく過ごすには準備が必要で、その準備が情報収集、下調べです。「これ楽しそう」と興味が出るものを見つけて、展示内容について調べたら鑑賞に深みが出ます。所在地を確認すれば、訪問前後の過ごし方にも楽しみを見出せるでしょう。
今回は「どこの美術館に行けばいいのか」「何を見ればいいか」という疑問を解決します。
SNSやWebサイトで探す
普段お使いのスマートフォンから簡単にアクセスできるSNSやWebサイトで、全国の美術館で開催される展覧会やそれにまつわるニュースなどの豊富な情報を得ることができます。
ここでは、大手の美術情報提供サービスを3つ紹介します。
美術展ナビ
わたしがよく利用しているのは美術展ナビです。
全国の美術館施設の企画展情報を網羅し、洋の東西や古今、ジャンルを問わず、日本の伝統芸能も紹介しています。
ポストだけではなくフォロー欄もチェックしてみてください。美術展ナビは日本の美術館施設や出版社のアカウントをしており、ここから美術館や出版社のアカウントを新たにフォローすることで情報源が一気に広がります。
Instagramをよく利用している方はこちらをご覧ください。
美術手帖ウェブ版
現代美術を中心に、展覧会情報や、美術館・アーティスト・アート界のニュースを拾うことができます。現代のアートシーンを追うならこのアカウントです。
美術雑誌『美術手帖』を母体としていることもあり、取材力は強いかと思われます。Webサイトもあります。
TokyoArtBeat
新しく始まる展覧会や開催中の注目展、美術ニュースを発信しており、現代アートにも強いです、Instagramアカウントでは展示風景が掲載され、直感的に展覧会を発見できます。
artscape
展覧会情報だけではなく、レビューや批評を読む用途にも使えます。美術について学ぶための情報源としても使えます。
雑誌
今更紙媒体、と思うかもしれません。SNSやWebサイトに比べれば情報は確実に遅い。けれども、紙媒体の強みは情報の深掘りにあります。
『芸術新潮』
守備範囲が広い総合美術雑誌です。作家や作品への興味を深めるのに向いています。
『美術手帖』
SNS・Webサイトの項目で紹介したアカウントの母体となっている美術雑誌です。展示テーマや作家についての深掘りに向いています。
『月刊美術』
展覧会情報に加え、現役作家や美術市場にも強い美術雑誌です。話題の展覧会や新人作家、美術市場を扱っているので、ギャラリーにも興味があるときにとても役立ちます。
TV番組
かつてはNHK Eテレ「日曜美術館」一強でしたが、他局も自社や系列新聞社が主催している企画展の特集番組を編成するのみならず、美術を扱うレギュラー番組がかなり増えたと思います。これから美術の知識が欲しい視聴者向けにハードルの低い番組もたくさんあります。
ここでは、展覧会情報を紹介する番組に絞って取り上げます。
NHK Eテレ「日曜美術館アートシーン」
「日曜美術館」の直後に放送される番組で、全国で開催されている展覧会から注目展をピックアップして紹介しています。展示風景が映像で流れるので雰囲気を掴みやすいのが特徴です。ただ、紹介されてから会期終了までの期間が短い場合があるのが難点です。
Web番組
ニコニコ美術館(ニコ美
注目の展覧会を会場から、学芸プロデューサー・橋本麻里さんや書店員VTuber・諸星めぐるさんが美術館館長や展覧会担当学芸員の方々と共に廻って紹介します。
更新頻度は低いものの会場の雰囲気を展覧会丸ごと把握でき、1つの展覧会を深掘りすることでその展覧会で扱うジャンルや作家についての知識を深めることもできます。
媒体をどう使って情報を集めるか
ここまで様々な媒体を紹介してきました。使い方や組み合わせ方が気になるところだと思います。
まずはXで各種アカウントのタイムラインを眺めて、気になる展覧会があれば美術情報提供サービスのInstagramのアカウントやWebサイトで会期・場所・料金を確認。雑誌で予習して美術館や企画展の公式サイトで最終確認すると、手際よく美術館や展覧会を探すことができるでしょう。書店をよく使う方ならば雑誌を手に取ってからSNSや美術館・企画展公式サイトを当たるのもいいかもしれません。
この記事を通して、あなたの美術鑑賞がより豊かなものになりますように。
