自分を客観視する強さ|「独断と偏見」二宮和也

「嵐のニノが新書を出したんだな」……書店でこの本を見たとき、真っ先に浮かんだ感想だ。
嵐の二宮和也による「独断と偏見」だったら、きっとファンはどんな言葉でもありがたく受け取るだろう、と。
いや、違う。
「はじめに」の段階で、私は大きな間違いを犯したと気づく。この本の価値は、そんな浅いものではなかった。
「二宮和也」っていう商品を、完全に自分から切り離して見ているんだよ。その商品をどう世に出して、どうコミュニティーに喜んでもらうか、それだけを徹底的に考えている。
メンタルが強いか弱いかの二択で言えば、僕はめちゃくちゃ強いと思う。それは主観でものを見ていないから。常に客観。
二宮和也は、自分という人間をどこまでも客観的に見ているのだ。主観がほとんど感じられない。
あくまでも、商品として第三者に価値をつけてもらう立場としての存在。
幼い頃からずっと、人に評価を受けてきた立場だからそうなったのかもしれない。
かといって、「自分」というものがないかと問われると、そういうわけでもない。
仲間やスタッフ、自分の味方でいてくれる人に対しては、とことん信頼する。すべてを委ねているといってもいい。
どうすれば二宮和也が輝くのかを知っている人たちだから。
フラットなものの見方で、自分のことでは怒らない。
でも、チームのためや家族のためなら、きちんと怒る。
そんな人だからこそ、周りに良い仲間が集まるのだろう。
🍀 🍀 🍀
この本は、あるタイムリミットを意識して作られた経緯がある。
間に合った、と書かれていた。その後どうなったのか、知りたいと思ってしまう感情がある。
だけど、秘められているという事実を大切にしたい。
人と人との出会い、そして別れに思いを馳せることも、人生の醍醐味なのだろう。

いいなと思ったら応援しよう!
気に入っていただけたら、SNSでシェアしていただけると励みになります!