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10日間、車で北海道を周遊してみた

お盆の北海道を走って見えた「距離感」と「旅の組み立て方」

2026年の夏休み、栃木から自分の車で北海道へ向かい、10日間で約2,900kmを走りました。道南・道央・道東を中心に、函館、室蘭、小樽、富良野、網走、知床、根室、釧路、帯広、苫小牧と周遊しました。

北海道は札幌以外ほとんど行ったことがなかったので、今回の目的は「有名観光地を一つずつ深掘りする」ことより、北海道全体の距離感を自分の感覚でつかむこと

実際に走ってみると、観光地の混雑、長距離運転、フェリー、食事の行列など、計画段階では分からなかったことも多くありました。

この記事では観光地のランキングではなく、「自分の車で北海道を長距離周遊すると、実際どんな旅になるのか」という視点で振り返ります。


今回のルート

大まかなルートは次の通りです。

栃木 → 青森 → 函館 → 室蘭 → 小樽・札幌 → 富良野 → 網走 → 知床 → 根室 → 釧路 → 帯広 → 苫小牧 → 八戸 → 栃木

北海道へは往復ともフェリーを利用しました。

北海道は地図で見る以上に広く、「次の観光地まで2〜3時間」が普通にあります。

そのため今回は、予定をすべて回収することよりも、無理だと思った場所はその場で切ることを優先しました。

実際、三国峠や洞爺湖など、当初予定していた場所をいくつかスキップしています。

振り返ると、この判断は正解でした。

走行ルート

1日目:青森からフェリーで函館へ

栃木から青森まで走り、フェリーで北海道へ。

北海道上陸後は函館山へ向かいました。

有名な夜景を見ることができた一方、お盆ということもあってかなりの混雑。下山にも時間がかかり、初日から「北海道の人気観光地をお盆に回る難しさ」を実感しました。

夕食は無理に店を探さず、セイコーマートで購入。

旅の序盤から、混雑時はコンビニを逃げ道として持っておくと楽だと分かりました。

北海道へ向かうフェリー船内
函館山から見た函館の夜景

2日目:函館から室蘭へ

函館では五稜郭を散策。

その後、昼食にラッキーピエロへ行きましたが、こちらもかなりの混雑でした。

注文から提供まで時間がかかったため、その待ち時間をPC作業に充てました。

旅行中は「待ち時間=完全なロス」と考えるより、読書や作業など別の用途を用意しておくとストレスが減ります。

その後は大沼公園を経由し、室蘭方面へ。

洞爺湖も候補でしたが、時間を考えてカットしました。

夜は室蘭でやきとりとビール。

観光地だけでなく、その土地の日常に近い店で食事をする時間も、車旅の楽しみの一つでした。

ラッキーピエロ 峠下総本店
大沼国定公園
やきとりの一平 本店

3日目:小樽と札幌、そして昭和の旅館

この日は室蘭方面から小樽へ。

途中で神威岬にも立ち寄りました。

景色は非常に良かったものの、ここも観光客が多く、歩くペースが上がらない場面がありました。

小樽では運河周辺を散策。

夕方の運河は、北海道旅行らしい景色として印象に残っています。

その後は札幌方面へ移動し、昭和の雰囲気が残る旅館に宿泊しました。

ファミコン時代の音楽を流しながら過ごすと、1980〜90年代にタイムスリップしたような感覚があります。

新しいホテルだけでなく、こうした昔ながらの宿を旅程に入れるのも面白いと感じました。

積丹半島・神威岬
小樽運河
鮨処 なごやか亭 発寒店
中村屋旅館

4日目:札幌から富良野・美瑛へ

札幌を出て富良野方面へ。

四季彩の丘を回りました。

ラベンダーのピーク時期からは少し外れていましたが、それ以外の花も多く、十分楽しめました。

その後は美瑛の青い池へ。

写真で何度も見た場所ですが、実際に見ると水の色がかなり特徴的です。

一方、観光客も多く、駐車料金なども含めて「有名観光地化されている場所」という印象も強く受けました。

夕食は予定していた店が定休日だったり、大行列だったりしたため、マクドナルドとセイコーマートへ変更。

このあたりから「旅行中に食事まで完璧に回収しようとしない」という考え方になっていきました。

四季彩の丘
青い池

5日目:富良野から一気に網走へ

この日は長距離移動。

当初は三国峠にも寄る予定でしたが、時間を考えてスキップし、網走へ直行しました。

途中、道の駅遠軽で昼食休憩。

北海道では一つ一つの都市間距離が長いため、道の駅がかなり重要な休憩ポイントになります。

網走では博物館網走監獄へ。

観光施設として分かりやすく、北海道開拓の歴史にも触れられる場所でした。

職場へのお土産として「網走監獄から帰りました」と書かれた個包装のお菓子も購入。

職場用のお土産は、味だけでなく「どこへ行ったのか一目で分かるもの」が便利です。

道の駅 遠軽
網走監獄
職場用のお土産

6日目:知床へ

この日は知床。

知床五湖の大ループを歩きました。

北海道を車で走っていると広大な景色には慣れてきますが、知床はその中でも自然の密度が違いました。

昼食には鹿肉を使ったバーガー。

その後、フレペの滝にも向かう予定でしたが、熊が出没したため遊歩道が閉鎖されていました。

自然観光では、予定通りに行けないこと自体が普通なのだと実感します。

宿泊したホテルでは夕食バイキング、温泉、サウナを利用。

露天風呂から見えた星空も印象に残っています。

長距離ドライブ中心の旅行では、途中にこうした「宿そのものを楽しむ日」を入れるとかなり楽になります。

知床五湖
鹿肉を使ったハンバーガー
ホテル知床 夕食バイキング

7日目:知床から根室、そして釧路へ

この日は道東をさらに東へ。

根室まで走り、納沙布岬へ向かいました。

ここは本土最東端。

海の向こうには歯舞諸島も見え、単なる「端っこ到達」だけではなく、北方領土を非常に近い距離で感じる場所でもありました。

根室駅にも立ち寄りました。

その後、釧路へ移動。

夜は釧路の街でラーメンとつぶ焼きを食べました。

つぶ貝は殻が螺旋状になっていることを意識して取り出すと、途中で切らずに最後まで食べられました。

釧路で特に印象的だったのは気温です。

真夏にもかかわらず夜はかなり涼しく、本州の猛暑とは別世界でした。

夏の長期滞在先として釧路が選ばれる理由が分かります。

納沙布岬
つぶ焼き かど屋

8日目:釧路から帯広、苫小牧へ

朝は釧路市内を散歩。

観光地を次々に回る日とは違い、人の少ない街を1時間ほど歩くだけでも十分楽しめました。

その後は釧路湿原を眺め、帯広方面へ。

帯広では十勝豚丼を食べました。

北海道旅行では海鮮の印象が強いですが、道東・十勝まで来ると肉や農産物も存在感があります。

そして苫小牧へ。

北海道を横断するように走ってきた旅も、ここでほぼ終了です。

釧路湿原国立公園
十勝豚丼 いっぴん 帯広本店

9日目:フェリーで八戸へ

苫小牧からフェリーで八戸へ向かいました。

予約したのは2等室。

実際に入ってみると両隣に人がいる状態で、想像以上にパーソナルスペースがありませんでした。

一方、別区画には空いている場所が見えたため、係員に相談。

結果として、空いている区画へ移動することができました。

「指定だから無理だろう」と諦めず、困ったときは一度相談してみる価値があります。

八戸到着後は駅近くの居酒屋へ。

北海道を走り切った後ということもあり、ここでようやく旅が終わった感覚になりました。

八戸に向かうフェリー
浜小家

10日目:八戸から栃木へ

八戸で一泊した後、最終日は栃木まで移動しました。

北海道内だけでも長距離を走りましたが、栃木から青森までの往復も含めると、10日間の総走行距離は約2,900km

出発前のオドメーターは約32,700km、帰宅時は約35,600kmでした。

観光という意味では前日でほぼ終了していましたが、自宅に戻るまでが今回の北海道旅行です。

約3,000kmを実際に自分で運転したことで、北海道の広さだけでなく、「長距離をどう移動しながら旅を組み立てるか」についても実感を持って考えられる旅になりました。

北海道を車で周遊して分かったこと

今回一番強く感じたのは、北海道旅行では「距離」を旅程の中心に置いた方がいいということです。

Googleマップ上では簡単に見える移動でも、実際には数時間の運転になります。

さらに観光、食事、休憩、駐車場探し、渋滞が加わります。

「せっかく来たから全部行く」と考えると、旅そのものが移動ノルマになりやすいです。

今回は途中から、予定の回収率を100%ではなく6割程度でいいと考えるようになりました。

結果として、その方が旅を楽しめました。

もう一つ分かったのは、有名観光地だけが旅の記憶になるわけではないということです。

昭和の旅館、セイコーマートで買った夕食、地元の居酒屋、フェリーの席を交渉したこと、長距離運転途中の道の駅。

振り返ると、こうした予定表には小さくしか書かれない出来事の方がよく覚えています。

実際に使用した旅行予定表、チェックが付いていない予定は途中でスキップした

お盆の北海道周遊はおすすめか

景色や気候という意味では、北海道の夏は非常に魅力的でした。

特に道東の涼しさは、本州の真夏と比べると大きなメリットがあります。

一方、お盆の人気観光地はかなり混雑します。

函館山、飲食店、神威岬など、人が集中する場所では待ち時間も長くなりました。

自然を見に来たのに、人混みに疲れる場面もあります。

次に北海道を長期間旅行するなら、お盆のピークはできれば避けたいです。

それでも車で行って良かった

効率だけを考えれば、飛行機で北海道へ行き、現地でレンタカーを借りる方が合理的かもしれません。

それでも今回は、自分の車で栃木から北海道へ行ったこと自体に意味がありました。

青森まで走り、フェリーに車を載せ、函館から道東まで自分で走る。

北海道の大きさを「何km」という数字ではなく、運転時間と疲労感を含めて体感できました。

今回の旅行で、北海道の北部を除く主要エリアの位置関係もかなり頭に入りました。

初めての土地を一度広く回っておくと、次回からは「知床だけ」「釧路で数日滞在」といった深掘り型の旅行もしやすくなります。

10日間で全部を見ることはできませんでした。

ただ、全部を見る必要もなかったのだと思います。

旅行計画は、予定を全部達成するためのものではなく、現地で判断するための土台。

北海道を長距離走ってみて、それが今回一番大きな発見でした。

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