愚痴は聞くべきだった!?ビジネスチャンスの見つけ方
さて、職場や家庭で絶えない愚痴を聞いている側のあなたに必見です。
口にするのは良くないと思いつつも、周囲の人は愚痴を言う人だらけで、ついつい自分も影響されて愚痴こぼしてしまって嫌になってしまっていませんか?
そんな風に、「愚痴を言いたくない」「愚痴を聞きたくない」と思っている心の優しいあなたには、周囲の人の不平不満がビジネスチャンスにつながる可能性になることをお伝えします!
不平不満は理想と現実の差分

では、下記の気持ちを3つの例を見て、考えてみましょう。
毎日の満員電車の通勤が憂鬱だ
痩せたいのに食べてしまう
婚活がうまくいかず疲れた
このような気持ちには、全て理想と現実との差分が生まれ、感情が良くない方向に向いている背景が見取れます。
「毎日の満員電車の通勤が憂鬱だ」という気持ちには、「朝は自分の時間を大切にして移動距離もあまりない職場で働きたい」という理想があると仮定すれば、「満員電車の通勤」という現実に大きくギャップが生まれていることがわかるので「憂鬱」という気持ちになってもおかしくありません。
また、「痩せたいのに食べてしまう」の「しまう」というネガティブな気持ちには、「モデルのようなスタイルになって彼氏に褒められたい」というという理想があると仮定すれば、「痩せたい」という欲求に対し、「食べてしまう」という現状にギャップが生まれ、ネガティブな気持ちになってしまうことは理解できると思います。
「婚活がうまくいかず疲れた」という気持ちには、「早く結婚して親を安心させたい」という理想があると仮定すれば、「結婚していない」という現状にギャップが生まれ、うまくいかないという焦りに繋がり、疲れてしまっていることが分かるでしょう。
このように理想と現実の差分が大きければ大きいほど、不平不満が生まれやすく、どうにかしたいと思うようになり、人は行動に移すことが多いのです。
不の解消がビジネスにつながる

1980年頃からアメリカから普及されたレンタルビデオ店は、今ではすっかり姿を見なくなってしまいましたが、その代わりにNetflixを主流とするサブスクの動画配信サービスが人気となり、Netflixに関しては、世界で2億2300万人もの人が利用するようになりました。
Netflixも市場の不平不満からビジネスが生まれました。
従来のレンタルビデオ店では、レンタルする期間を設定しその期間に応じてレンタル料を支払うような仕組みでした。ただし、期間内に返却を忘れてしまうと延長料を支払わなければならなかったのです。
当時はそれが当たり前で、延長料は払いたくないと思い、急いで返却しに行く人や、忘れてしまって渋々へ延長料を払う人も多くいました。
Netflix社創業者であるリード・ヘイスティングス氏は、「払いたくない」や「渋々」という気持ちに着目し、「延長料を気にせず利用できるレンタル店はできないか」と考えるようになり、インターネット経由であらゆる動画を定額制で見放題にするサービスを世の中に提供したのです。
このように、市場の「不」の感情に着目することで、大きなビジネスに繋がる可能性があるのです。
では、普段生活をする中で起こる、「不」の感情を書き出してみましょう。
不安・不平・不満・不快・不遇・不平等・不成立・不具合・不確実・不義理・不健康・・・・
あなたが日常から感じる「不」の気持ちを書き出し、次にどうなったらその気持ちが解消されるのかを書き出しでみましょう。また、余裕があれば、自分以外の人にも、自分の「不」の気持ちや解消法に共感できるかを聞いてみましょう。さらには、自分以外の人の「不」の気持ちを聞き出し、どうすれば解消されるかを聞いてみましょう。
周囲の人の愚痴は、新規事業を作る際のヒントになり、ビジネスチャンスとなることが多いのです。
ビジネスの成功の鍵は「5Aサイクル」

ビジネスの成功には、Netflixの例でも分かるように、「当たり前だと思うことを一度リセットする」ことが重要です。
当たり前に延長料を支払うことが習慣化されていると、リード・ヘイスティングス氏のような「延長料を支払わないレンタル店」の発想は生まれなかったわけです。
まずは、当たり前の概念を排除し、「不」の感情を知る為に周囲の愚痴を聞いて意見を認知し、正しく疑うための集計を取り、その結果に従った行動をすることが必要です。
成功者は下記の「5Aサイクル」と呼ばれるプロセスを踏みビジネスの成長を遂げています。
顧客の抱える問題の「認知」(Awareness)
問題解決のための従来と異なる「アプローチ」(Approach)
アイデアのスピーディな「実行」(Action)
仮説と実行結果の差異に対する「分析」(Analysis)
マーケットニーズに合わせた柔軟な「適応」(Adjustment)
具体的にどういうことを示すのかを解説していきましょう。
顧客の抱える問題の「認知」(Awareness)
上記でも解説したように、市場の「不」の感情を認知することが最初の行動です。統計情報や調査情報を、専用のサイトや口コミサイトなどからインターネット検索することも可能ですが、あくまでもこれは2次情報のため、直接コミュニケーションを取り、意見を聞くことが重要です。人によっては、ビジネスを進める上で認知部分を省き、その後のプロセスを踏む人もいますが、このプロセスを踏まないと、その後のプロセスの難易度が上がってしまう可能性があります。
問題解決のための従来と異なる「アプローチ」(Approach)
顧客の抱える問題を認知した後は、その問題をどう解決するかを考え出すアイディア出しのことです。このポイントで「当たり前」の思考を排除し、今までとは異なる方法で解決策を出すことが必要となります。Netflixの例でいくと、従来ではVHSやDVDなどの物理的なレンタル方法で対応していましたが、インターネット配信というIT技術を組み合わせることにより、解決策につながりました。この組み合わせを種類を多く知ることで、アイディアの引き出しが豊富になり、より問題に対する解決度合いが高まると言えます。そのため、最新テクノロジーやIT技術、もちろん従来の技術にもヒントは隠れている可能性もあるので、他社の事例などを元にあらゆるパターンを網羅すると良いでしょう。
アイデアのスピーディな「実行」(Action)
5つのサイクルの中で最も重要となるのが、この実行フェーズです。問題解決となるアイディアを誰よりも早く実行することを指します。この実行を伴う為に多くの資金や人の賛同を得る必要がある可能性もあります。資金や賛同が必要がない方法をいかに早く見つけ出し実行するか、もしくは資金や賛同をスピーディに多く集め、実行することが重要です。重要ですが、ビジネスを動かす上で挫折するポイントでもあります。
仮説と実行結果の差異に対する「分析」(Analysis)
実行に伴った結果を見て、多くの問題解決に繋がっているかどうかの差異を図ることを指します。どれくらいの人がどれくらいの期間で、どのくらいの問題解決に繋がったか、などを集計するとその差異に気づくことができます。そんの差異を埋めるためには、何が必要かを分析することで、更なるボジネスの加速に繋がるのです。Netflixも、最初はサブスク型のプランではなく、1回の試聴単位で課金が発生するプランを実行しましたが、このプランでは問題解決への差異を埋めることができないと判断し廃止する流れとなったのです。
マーケットニーズに合わせた柔軟な「適応」(Adjustment)
分析のフェーズで出た修正点に対し、柔軟に対応することを指します。
ビジネスを行う上で「やりたいことを実現させたい」という想いだけでは加速させることができません。まず、顧客の要望やニーズが最優先だということを忘れてはいけません。その際には自社のポリシーや理念を大きく変更する必要があるかもしれませんが、柔軟に顧客ニーズに対応し変化していくことがビジネスの継続に重要な鍵となるのです。
この「5Aサイクル」を高速回転させることでビジネスは急成長するのです。
サイクルでも分かるように、ビジネスを誕生させるためのキッカケと、加速するために必要なことは、市場の「不」の気持ちを聞き出すことにあったのです。
これからビジネスをはじめたい人へ

今、商売やビジネスに悩む人は、5Aサイクルでいうところの「認知」や「適応」のフェーズに着目して行動すると、悩みの解決のヒントになるかもしれません。
経営者は、顧客の「不」の意見に耳を傾けることが重要となり、営業マンやマーケターであれば、自社商品・サービスのクライアントや利用者の「不」の気持ちを探ることが重要です。
これから自分でビジネスをしたい!と考えている人は、こういった「不」に悩む経営者などのステークホルダーを探し出すことや、市場の「不」を探し出すことが最初の一歩になると言えるでしょう。
そもそもどうやって探すんだ?!と思った方は、周囲の意見を聞くこと以外に、過去を振り返って今までの自分の経験から基づく「不」を探し出すことも手法の一つだと思います。
手法として、役立つ思考マップの作成方法を知りたい方は、下記の記事を参考に思考の6STEPを踏むと「不」を探し当てることはできるかもしれませんので、参考にご覧ください!
まとめ
日常で愚痴を聞く機会が多い人は、ビジネスチャンスを掴む可能性があり、また普段の仕事に活かすことも可能です。
「また愚痴を聞いて嫌な気分になった」と落ち込むよりも、その不平不満をどう解決するか?という思考のフェーズに切り替えてみることで、あなたにも新しいチャンスが訪れるキッカケとなるのではないでしょうか。
職場や家庭、その他の生活の中で起こる「不」は、あなたのこれからの伸び代を伸ばす可能性を広げてくれることでしょう。
