周りが結婚していく。自分だけ取り残された気がするときに考えたいこと
友達から、結婚の報告が届いた。
「おめでとう!」
そう返信する。
本当に嬉しい。
大切な友達が幸せになるのだから、祝いたいと思う。
でも、スマホを閉じたあと。
ふと、こんなことを考えてしまう。
「私だけ、何も変わってないな」
また別の友達から結婚報告が届く。
SNSを開けば、同年代の結婚式の写真。
夫婦で旅行している写真。
子どもと過ごしている写真。
気づけば、
「みんなはちゃんと人生を進めているのに、私は何をしているんだろう」
そんな焦りが出てくる。
誰かを羨ましいと思ってしまう自分も嫌になる。
「友達の幸せを素直に喜べないなんて、性格が悪いのかな」
そうやって、また自分を責めてしまう。
もし今、そんな気持ちを抱えているなら。
まず知っておいてほしいことがあります。
あなたの人生が遅れているわけではありません。
「おめでとう」と言いながら、苦しくなる
友達が結婚した。
「おめでとう」と言う。
でも心の中では、
「私も結婚したいな」
と思う。
別の友達が妊娠した。
「本当におめでとう」と思う。
それなのに、
「私はこの先どうなるんだろう」
と不安になる。
こういう感情は、決して珍しいものではありません。
人の幸せを喜ぶ気持ちと、
自分の人生への不安。
この二つは、同時にあっていい。
友達の幸せを願っているからといって、
自分まで何も感じない人になる必要はありません。
羨ましいと思ってもいい。
寂しくなってもいい。
焦ってもいい。
感情が揺れることと、友達を大切に思っていることは別の話です。
30代になると、なぜこんなに焦るのか
20代の頃は、
「まだ若いし」
「これからだよ」
と考えられた。
でも30代になると、周りの変化が目に入りやすくなる。
結婚。
出産。
マイホーム。
昇進。
転職。
周りの人生が次々と動いていく。
そして、自分の生活が以前とあまり変わっていないと、
「私だけ止まっている」
ように感じてしまう。
特にSNSを開くと、その感覚は強くなる。
楽しそうな旅行。
結婚式。
恋人との写真。
子どもとの日常。
新しい家。
もちろん、それが嘘だという話ではありません。
でも、それはその人の人生の一部分です。
その人にも、
不安な日がある。
喧嘩する日がある。
仕事がうまくいかない日がある。
一人で悩む夜がある。
それはSNSには、あまり出てこない。
それなのに私たちは、
他人の「幸せな場面」と、自分の「何も起きていない日常」を比べてしまう。
それでは、自分のほうが遅れているように感じてしまうのも無理はありません。
「結婚したら幸せ」という考え方に縛られていない?
ここで、一度考えてみたいことがあります。
いつの間にか、
「結婚できたら幸せ」
という一本の道を作っていないでしょうか。
結婚する。
↓
子どもが生まれる。
↓
家を買う。
↓
仕事も安定する。
こういう人生を送っている人を見ると、
「順調だな」
と思う。
そして自分がそこから外れていると、
「私は失敗しているのかな」
と感じる。
でも、本当にそうでしょうか。
結婚したら、すべての悩みがなくなるわけではない。
結婚していなくても、幸せな時間はある。
一人だからこそ楽しめることもある。
友達と過ごす時間もある。
好きな仕事に打ち込む時間もある。
何も予定を入れず、一人でゆっくり過ごす休日だっていい。
人生の幸せを、一つのイベントだけで決めなくてもいいんです。
デンマークの「Hygge」という考え方
ここで、少し遠くの国に目を向けてみます。
北欧の国、デンマークには、
Hygge(ヒュッゲ)
という言葉があります。
Hyggeは一つの日本語に完全に置き換えるのは難しい言葉ですが、
居心地のよさや、大切な人との穏やかな時間、日常の中にある心地よさを大切にする文化
として知られています。
例えば、
温かい飲み物を飲む。
好きな音楽を聴く。
家でゆっくり過ごす。
気の合う人と食事をする。
キャンドルを灯して静かな時間を楽しむ。
一見すると、とても小さなことです。
でもHyggeの考え方に触れると、
「人生の幸せは、大きな成功やイベントだけではない」
ということに気づかされます。
大きな幸せを待っている間も、人生は続いている
「結婚したら幸せになれる」
そう思っていると、
結婚するまでの時間が、
「幸せになる前の待機時間」
になってしまいます。
恋人ができるまで。
結婚するまで。
子どもができるまで。
仕事が成功するまで。
何かを手に入れるまで、
「今はまだ幸せじゃない」
と思ってしまう。
でも、その「いつか」が来るまでの今日も、
一度しかありません。
だから、
結婚したいなら、結婚を目指していい。
恋人が欲しいなら、出会いを探していい。
自分の人生を変えたいなら、行動していい。
でもその一方で、
今の生活にも、幸せを感じていい。
この二つは両立します。
「結婚したい」と思う自分を否定しなくていい
ここは誤解してほしくありません。
「結婚なんて気にしなくていい」
と言いたいわけではありません。
結婚したいと思うなら、その気持ちは大切にしていい。
誰かと一緒に暮らしたい。
家族を作りたい。
安心できる相手と出会いたい。
そう願うのは自然なことです。
ただ、
「まだ結婚していない=私は幸せではない」
まで結びつけなくていい。
「結婚したい」という願いと、
「今の私は不幸だ」という自己評価は、
分けて考えてみてください。
一度、自分に3つの質問をしてみる
もし今、周りの結婚に焦っているなら。
紙でもスマホのメモでもいいので、次の3つを書いてみてください。
① 私は、本当に結婚したい?
「周りがしているから」ではなく、
自分自身はどう思っているのか。
② 私は、周りが結婚しているから焦っているだけではない?
友達が全員独身だったとしても、
今と同じように結婚を焦るだろうか。
少し考えてみてください。
③ 結婚とは別に、今の生活で大切にしたいものは何?
仕事。
友達。
趣味。
旅行。
一人の時間。
家族。
健康。
何でもいい。
ここを考えると、
「結婚できるかどうか」
だけで人生を見る必要がなくなってきます。
今日の生活を、少しだけ心地よくしてみる
Hyggeからヒントをもらって、
何か一つだけやってみるのもいい。
帰り道に好きなカフェに寄る。
少し高いコーヒーを買う。
好きな音楽を聴きながら帰る。
部屋を少し片付ける。
友達に連絡する。
休日に予定を詰め込まず、ゆっくり過ごす。
好きな映画を見る。
大したことではないかもしれません。
でも、
「結婚できたら幸せ」だけではなく、「今日も悪くなかった」と思える時間を増やす。
その積み重ねも、自分の人生を作っていきます。
「私だけ遅れている」と思ったときに
周りが結婚していく。
自分だけ取り残されている気がする。
そんなときは、
「私は何が遅れているんだろう?」
と考えてみてください。
結婚?
恋愛?
仕事?
人生そのもの?
もしかすると、
誰かが決めた「普通の人生」と自分を比べているだけ
かもしれません。
友達が30歳で結婚した。
あなたが35歳で結婚した。
それだけの違いです。
そこに、
「遅れている」
という意味を自分で付け加えなくてもいい。
誰かと同じ順番で生きなくていい
人生には、
「この年齢ならこうする」
という決められた順番はありません。
20代で結婚する人もいる。
30代で結婚する人もいる。
40代で新しい恋愛を始める人もいる。
結婚しない人生を選ぶ人もいる。
仕事を優先する人もいる。
家族との時間を優先する人もいる。
一人の時間を大切にする人もいる。
どれが正解という話ではありません。
だから、
誰かの人生を見て、自分の人生に「遅い」という判定を出さなくていい。
大きな幸せだけを待たない
結婚できたら幸せ。
恋人ができたら幸せ。
仕事が成功したら幸せ。
そういう未来を目指すことは悪くありません。
でも、
その未来が来るまでの今日を、
「何もない日」
にしないでほしい。
デンマークのHyggeが教えてくれるのは、
大きな出来事だけではなく、
何気ない日常の中にも、人生を心地よくする時間がある
ということ。
それは、
誰かと比べなくても見つけられるものです。
周りが結婚していっても、あなたの人生は止まっていない
友達から結婚報告が届く。
「おめでとう」と言う。
そして、一人になったあとに少し寂しくなる。
そんな日があってもいい。
「私も結婚したい」
と思ってもいい。
「羨ましい」
と思ってもいい。
その気持ちを持ったからといって、
あなたが負けたわけではありません。
友達には友達の人生がある。
あなたには、あなたの人生がある。
誰かが先に結婚したからといって、
あなたの人生が後回しになったわけではありません。
「まだ持っていないもの」だけを見なくていい
周りを見ると、
自分にないものばかり目につく。
恋人。
結婚。
家族。
仕事の成功。
安定。
でも、今の自分にも、
すでに持っているものがあるはずです。
気の合う友達。
好きなこと。
自由に使える時間。
仕事。
家族。
一人で過ごせる時間。
何気なく飲むコーヒー。
帰る場所。
その一つ一つは、
SNSに載せるほど大きな出来事ではないかもしれません。
でも、
人生は、そういう小さな時間の積み重ねでもあります。
あなたの人生には、あなたのタイミングがある
周りが結婚していく。
自分だけ取り残された気がする。
そんなとき、
焦る自分を責めなくていい。
結婚したいと思うなら、その願いを大切にすればいい。
出会いを探してもいい。
自分を磨いてもいい。
何か行動を起こしてもいい。
でも同時に、
今の自分の人生まで否定しなくていい。
まだ結婚していない。
それはただ、それだけのことです。
それ以上の意味を、
自分で付けなくてもいい。
今日、好きなものを食べた。
友達と笑った。
仕事を頑張った。
ゆっくり眠った。
好きな音楽を聴いた。
そんな一日も、
あなたの人生の一部です。
大きな幸せがいつか訪れることを願いながら、
今日の小さな幸せも大切にする。
そのくらいのバランスでいいのかもしれません。
誰かと同じ順番で生きなくていい。
周りが先に進んでいるように見えても、
あなたの人生は止まっていません。
あなたには、あなたのタイミングがあります。
