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運とリスクは表裏一体。100万分の1が分けた幸運と不運『サイコロジー・オブ・マネー』

「リスクと運は、ドッペルゲンガー。」

ある小さな確率の偶然が、ある人には「幸運」として働き、別の人には「不運」として働く。

僕はそれが妙に腑に落ちました。

今、僕の日課の1時間ウォーキング中に、モーガン・ハウセル著『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』を聴いています。

著者のモーガン・ハウセルは、お金と人間心理をテーマに文章を書いてきた人です。
僕は投資ではなく、お金のマインドセットに興味があって購入しました。

「リスクと運」の話では、ビル・ゲイツと親友ケント・エバンスが登場します。
あまりの対比に衝撃を受けました。

100万分の1は、成功にも失敗にも転ぶ

ビル・ゲイツは、たまたま「とんでもなく珍しい環境」にいました。
当時としては異例の、自由に使えるコンピュータが高校にあったんです。

いまなら当たり前の光景ですが、当時は、世界の高校生の中でもほんの一握りだけのことだったそうです。

当時、自由にコンピュータが使えた高校生の確率、100万分の1。

もちろん、ゲイツには才能があったし努力もしています。ただそれと同時に、最初の一歩の時点で、すでに「運」が絡んでいたんです。

ここまでは、成功者のストーリーとしてよくある話かもしれません。

でも、衝撃はここからです。

ゲイツには、同じ高校にもう一人、特別な友人がいました。
ケント・エバンスという同級生です。

ゲイツと同じようにコンピュータの才能があり、野心もありました。

ところが、エバンスは高校を卒業する前に、登山事故で亡くなります。

登山事故で亡くなる確率、100万分の1。

ここで、偶然の残酷さが浮き出てきます。

ゲイツは「100万分の1の幸運」。
エバンスは「100万分の1の不運」。

ゲイツは「エバンスと一緒に何かをやるだろう」と思っていたらしいです。
だから、もし彼が生きていたら、マイクロソフトの共同創業者になっていた可能性すらあったんです。

同じくらいの極小の確率が、片方には幸運を、片方には不運を運んだ。
まさに、ドッペルゲンガーです。

成功と失敗は、正反対のものに見えます。

でも、この話で感じたのは、成功と失敗は、遠い世界の出来事じゃない。
表裏一体で、たまたまどちらに転んだかの差だったということでした。

人生は個人の努力を超えた力に左右される

著者は「運とリスクは、兄弟だ」と言います。

それは、どちらも「人生は個人の努力を超えた力に左右される」という現実を示しているから。

ゲイツとエバンスの話は、その象徴でした。

だからこそ、ここで「リスクと運」について考えたんです。

リスクを恐れるって、言い換えれば「運」を恐れているのと同じじゃないか。

もちろん、無謀にリスクを負えという話じゃありません。
僕もそこは痛いほど学びました。

運とリスクがある世界で生きる以上、完全にリスクをゼロにはできない。

そして、ここでさらに刺さったのが、この言葉でした。

「経済的な成功や失敗は、見かけほど良いものでも悪いものでもない」

成功は、見かけほど完璧じゃない。
失敗は、見かけほど致命的じゃない。

なぜなら、その両方に「運とリスク」が混ざってるからです。

運とリスクは、いつも同時にそこにいる。
片方だけを見て、人生を判断しないほうがいいということです。

僕の人生のドッペルゲンガー:大成功と大失敗

僕は、「リスクと運」の話を聴きながらずっと思っていました。
これ、他人事じゃないな、と。

僕自身、運とリスクが同じ顔で現れた瞬間を、何度も経験してきたからです。

これは僕の話ですが、少しお付き合いください。


僕は、コネも資金も人脈もない状態から、宮崎の自宅でネット通販を始めました。
そして、1年ちょっとで1億円を稼いだ時期があります。

ただ、そこに辿り着くまでに13年かかりました。
その間に、痛いことも山ほどありました。

例えば──

  • 220万円の自己啓発プログラムを7年ローンで買った

  • 650万円の詐欺に遭った

  • 人間不信で7年引きこもった

  • 肉体労働で倒れて職を失った

それでも、1億円を稼げば大逆転です。
このとき、運が大きく働いた実感があります。

あのタイミングや世の中の流れなどが違っていたら、あそこまで行けなかったと思います。

そして10年後、真逆に振れて転落

そのあと10年ほどは、順調でした。
自由に暮らし、自由に働けて、「ああ、これが理想の人生だ」と思っていたんです。

でも、別分野にいろいろ挑戦したことで、歯車が狂っていきました。

結果、家をなくし、借金もして、心も体も折れて──仕事が継続できなくなったんです。
大失敗と言われても仕方がない形になりました。

そしていまは4度目のどん底から、もう一度立て直している途中です。

恥ずかしい話ですが、だからこそ「運とリスクはドッペルゲンガー」という話が刺さったんです。

同じくらいの確率が、片方には追い風に、片方には向かい風に働く。

僕の人生にも、まさに同じことが起きた気がしたんです。

この話の背景はマガジンにまとめています。
上が「3度のどん底」、下が「4度目のどん底」です。お時間があるときにでもどうぞ。

挑戦するなら、上限や範囲を決める

運とリスクがある世界で、僕らはどう生きるのか。

運があれば、リスクもある。
成功も失敗も、同じ顔でやってくる。

だったら僕らは、何もしないほうが安全なのか。

正直、4度のどん底に落ちてしばらくは、安全に生きようと諦めかけていました。

でも、今の僕は、そうは思っていません。

あのときも運が噛み合っていたら、さらに成功していたかもしれません。
だから、ここで諦めて挑戦をやめたら、24歳で覚悟を決めて頑張ってきた自分を裏切る気がする。

ただ、勢いだけの挑戦は危うい。

僕は勢いで自由(成功)を追いすぎました。
自由には上限がない。求めるとキリがないんです。

昔の僕は、リスクをリスクと思わないところがありました。
むしろ「面白そう」が勝ってしまう。

でも今は、状況が違います。

僕はシングルパパ。守るべき娘がいる。
だから、「どこまでやる」「ここは守る」という上限や範囲を決めて挑戦を続けます。

今日の空。

おわりに

今、何かに挑戦したいのに怖くて止まっている人もいると思います。

でも、上限や守るものを明確に決めれば、僕のように少しずつでも進めるかもしれません。

あなたなら、「どこまでやる」と決めますか。
そして、「何を守る」と決めますか。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

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初めて僕の記事を読んでくださった方へ──
よければ、最初に書いた自己紹介の記事も読んでみてください。

せきたつや

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