9,800円の代金引換に震えたあの日。僕と「ドラゴンスレイヤー」と、ファルコム45周年の奇跡
2026年3月9日。日本ファルコム創立45周年の記念日に、ついに「あの名前」が帰ってきました。
Webサイトに映し出された「ドラゴンスレイヤー・プロジェクト」のロゴ。
かつてフロッピーディスクをドライブに入れ、あるいはファミコンのカセットを本体に差し込み、FM音源の旋律に胸を熱くした世代にとって、これほど血が騒ぐ発表が他にあるでしょうか。
僕たちの原点:ファミコンで夢中になった『ドラスレファミリー』
僕が「ドラスレ」の名を明確に意識し、その広大な世界に足を踏み入れたのは、シリーズ4作目にあたる『ドラスレファミリー』でした。
当時はファミコンで遊んでいたのですが、この『ドラスレファミリー』はドラゴン退治をする一家全員が主人公。家族それぞれに異なる能力があり、アイテムを駆使して迷宮を切り拓いていくあの感覚は、他のゲームでは味わえない独特の面白さがありました。
ペットがモンスターに変身して、敵を利用しながら進むわくわく感
お父さんの圧倒的なパワーで、邪魔な岩を壊していく快感
妹のジャンプ力を頼りに、ようやく届いたあの足場……
「次は家族の誰でどこへ行こうか」と知恵を絞った時間は、今でも僕のゲーム体験の根底に流れています。あの独特のシュールさと、底知れない探索の深さは唯一無二でしたね。

PC-98版『ソーサリアン』という、一生モノの衝撃
そして、僕が初めて手にしたPCゲームとして、切っても切り離せないのが『ソーサリアン』です。
雑誌の広告を見て日本ファルコムの通販を利用したのですが、「1週間くらいかかります」という案内があっても「まだか、まだか……!」と待っており、ついに届いたときのあの感動は今でも忘れられません。

当時、「現金書留」だとか「振込」で払う方法がよく分からないくらいの子供だったので、支払い方法は「代金引換」だったのですが、荷物の受け取りにおばあちゃんが出てしまい、
「何買ったの?こんな高いもの……」
と言われてしまい焦りました。
(※当時は9,800円、子供の小遣いとしては大金でした。すぐにおばあちゃんにお金を返したのは言うまでもありません)
PC-98の電源を入れ、あの重厚なオープニング曲が流れてきた時の感動は、今でも鮮明に思い出せます。
不老、あるいは寿命で去っていくキャラクターたちが世代交代を繰り返し、自分だけの歴史を紡いでいくシステム。追加シナリオを心待ちにし、マニュアルの隅々まで読み耽ったあの日々……。
『ソーサリアン』は、僕にとって単なるゲーム以上の「冒険の舞台」そのものでした。
最初はそれまで遊んでいた家庭用ゲームとの雰囲気の違いに戸惑い、右も左も分からないまま手探りで進めていたのですが、それだけに1本目のシナリオを初めてクリアできたときの喜びは、言葉にできないほど大きかったことを覚えています。
令和の今、何が始まろうとしているのか?
今回発表されたのは「コンシューマ向けプロジェクト」という点。
現在ファルコムは『空の軌跡 the 1st』のリメイクや『京都ザナドゥ』を控えていますが、そこに並んで「ドラスレ」の冠を頂く新作が出るというのは、事件以外の何物でもありません。
――かつてのナンバリングの正当後継なのか?
――それとも『ソーサリアン』のようなシナリオ追加型の再構築か?
――あるいは、全く新しい「令和のドラスレ」を提示するのか?
45周年という大きな節目に、あえてこの「伝説の剣」を再び抜き放ったファルコムの覚悟。古参ファンとしては、期待と、そして少しの緊張が入り混じった最高の気分です。

続報を待つ、幸せな時間
ティザーページに躍る「DragonSlayer」のロゴ。
かつてファミコンのコントローラーを握りしめ、あるいはフロッピーの回転音を聞きながら、ブラウン管の向こうの冒険に想いを馳せていたあの頃のように。私たちはまた、新しい伝説の誕生を追いかけることになりそうです。
この一振りがどんな輝きを見せてくれるのか。一人のファンとして、今はただ続報をじっくりと待ちたいと思います。

最後に皆さんに聞いてみたいのですが、ドラゴンスレイヤーシリーズで一番強く思い入れのあるものは何でしょうか?
ぜひコメント欄で皆さんの「ドラスレ愛」を教えてください!
