Sunoで曲を作るだけでは稼げなくなる?AI音楽副業でこれから生き残る5つの収益化戦略【2026年】
こんばんは、みずもです。
2026年に入ってから、AI音楽を取り巻く環境が明らかに変わってきました。
これまでは、
「Sunoで曲を作る」
↓
「配信する」
↓
「販売する」
↓
「再生・売上を積み上げる」
というシンプルな方法でも、AI音楽副業として成立する余地がありました。
しかし、これからは少し考え方を変えたほうがいいかもしれません。
なぜなら今、音楽業界では**「AIを使ったかどうか」よりも、「人間がどこまで制作に関わっているか」**が重視され始めているからです。
そして今日、2026年8月25日。
AI音楽で収益化をしている人にとって、かなり重要なニュースが発表されました。
完全AI生成楽曲がARIA Chartsの対象外に
オーストラリアの音楽業界団体ARIAは2026年8月25日、生成AIを利用した楽曲について、新しいチャート適格性ルールを発表しました。
新ルールでは、
完全にAIによって生成された楽曲はARIA Chartsの対象外
となります。
一方で、
生成AIを制作の補助として利用した楽曲は、引き続きチャート対象になり得ます。
新ルールは2026年8月31日付のARIA Chartsから適用されます。
ここで重要なのは、
「AI音楽が禁止された」
という話ではありません。
ARIAが示した基準のひとつが、
「substantially human made(実質的に人間によって作られていること)」
だからです。
つまり、
AIを使うことそのものが問題なのではなく、AIにどこまで制作を任せているのか
という部分が重要になってきています。
実はARIAだけの話ではありません
今回のニュースだけを見ると、
「オーストラリアのチャートの話なら、自分には関係ない」
と思う人もいるかもしれません。
しかし私は、今回の発表はもっと大きな流れの一部として見るべきだと思っています。
2026年7月30日、世界のレコード産業を代表するIFPIも、生成AIを利用した楽曲について公式チャート向けの世界的な原則を発表しています。
主な条件は、
使用した生成AIサービスが適法・適切に認可されていること
楽曲が実質的に人間によって制作されていること
ストリーミングやチャートの不正操作に関する問題がないこと
です。
さらにIFPIは、ARIAだけでなく韓国、ニュージーランド、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど、20を超える公式チャートプログラムへの展開を進めています。
つまり、
「完全AI生成」と「AIを制作ツールとして使った作品」を分けようとする流れ
が、世界の音楽業界で少しずつ形になり始めているわけです。
「AI-Generated」と「AI-Assisted」が分けられる時代へ
さらに興味深い動きがあります。
2026年7月にはIFPI、RIAA、A2IM、WIN、IMPALA、The Grammys、SAG-AFTRAなどの音楽・エンタメ関連団体が、
「AI-Generated」
「AI-Assisted」
を区別するための共通ラベル構想を発表しました。
簡単に言えば、
AI-Generated
生成AIが楽曲の全部、または主要な創作部分を生成したもの。
例として、
AI生成のリードボーカル
AI生成の主要楽器演奏
プロンプトからほぼ全て生成された音楽
などが示されています。
AI-Assisted
人間が主体となって作品を制作し、その一部で生成AIを利用したもの。
という考え方です。
この区別は、今後AI音楽で活動する人にとって非常に重要になる可能性があります。
なぜなら、
「AI音楽か、人間の音楽か」
という二択ではなく、
「人間が主体でAIを使った音楽なのか、AIが主体で作った音楽なのか」
という見方に変わり始めているからです。
DeezerではAI楽曲が新規アップロードの50%を超えた
なぜ音楽業界がここまで動いているのか。
背景のひとつには、AI生成楽曲の爆発的な増加があります。
Deezerによると、2026年6月のピーク時には、新しくアップロードされる楽曲の50%以上がAI生成楽曲になりました。
月平均では、1日約9万曲のAI生成楽曲がアップロードされているとしています。
1日に9万曲です。
これだけの楽曲が毎日生成されれば、
「AIで曲を作れる」
ということ自体には、ほとんど希少性がなくなっていきます。
さらにDeezerは、AI生成楽曲を検出し、アルゴリズムや編集部によるおすすめから除外する仕組みをすでに導入しています。
つまり、
大量生成して大量配信すれば、どれかが伸びる
という戦略は、以前よりも通用しにくくなっているということです。
Bandcampも「大部分がAI生成」の音楽を禁止
販売プラットフォーム側でも変化があります。
Bandcampは2026年1月、
全部、または相当部分がAIによって生成された音楽・音声を認めない
という方針を発表しました。
もちろん、すべての音楽販売サービスが同じ対応をしているわけではありません。
しかし、
ARIA
↓
IFPI
↓
Deezer
↓
Bandcamp
と並べて考えてみると、一つの方向性が見えてきます。
それは、
「AIを使った音楽を全部排除する」のではなく、「AIにほぼ全部作らせたコンテンツ」と「人間がAIを使って制作したコンテンツ」を分け始めている
ということです。
Suno自身も「大量生成・大量持ち出し」から方向転換している
ここでもうひとつ見ておきたいのがSunoです。
Sunoは2026年9月3日から、楽曲のダウンロード数に新しい制限を導入します。
現時点で発表されている内容では、
Free:生涯7曲までのトライアルダウンロード
Pro:月20曲
Premier:月60曲
Premier+Suno Studio:Studioでの制作ワークフローについては制限なし
となっています。
Suno自身も、この変更について大量に楽曲を外部へ持ち出す行為を抑え、より意図的な音楽制作を促す目的があると説明しています。
さらに現在のSunoは、生成した楽曲にC2PA準拠のContent Credentialsを付与しています。
これは機械で読み取れる情報で、外部サービスやディストリビューターなどが、その楽曲がSunoから生成されたものであることを確認できる仕組みです。
ここまで来ると、AI音楽副業で重要になる考え方も変わってきます。
「AIで何曲作れるか」ではなく「1曲からどれだけ価値を作れるか」
これまでの生成AIは、
生産量
が大きな武器でした。
1曲作るのに数日かかっていたものが、数分で作れる。
100曲の商品を作る。
大量にBGMを作る。
大量に配信する。
こうした方法がAIの大きなメリットでした。
もちろん、このメリットが完全になくなるわけではありません。
しかし今後は、
100曲生成できる人
よりも、
AIで作った1曲に、人間の価値をどれだけ加えられる人
のほうが強くなる可能性があります。
私はここが、2026年以降のAI音楽副業における大きな分岐点だと考えています。
では、Sunoを使うのをやめるべきなのか?
ここまで読むと、
「じゃあSunoはもう使わないほうがいいの?」
と思う人もいるでしょう。
私はそうは思いません。
むしろ逆です。
Sunoそのものは、これからも非常に強力な制作ツールだと思っています。
Suno StudioにはMIDIやオートメーションなど、よりDAWに近い制作機能も追加されています。
そしてSunoの新しい利用規約でも、有料プランで適切に生成・ダウンロードした楽曲について商用利用できる仕組み自体は残っています。
問題なのは、
Sunoを使うこと
ではありません。
問題になり得るのは、
「Sunoで生成するだけ」で商品を完成させるビジネスモデル
です。
ここは似ているようで、かなり違います。
そして私は、これからAI音楽で稼ぐのであれば、
「AI生成者」から「AIを使える音楽クリエイター」へ移行すること
がかなり重要になると考えています。
ただし、ここで非常に難しい問題があります。
それが、
「では具体的に、人間はどこに手を加えればいいのか?」
ということです。
歌詞を書けばいいのか。
DAWで少し編集すればいいのか。
ステムを書き出してミックスすればいいのか。
ボーカルを人間にすればいいのか。
一部だけ楽器を弾けばいいのか。
それとも、そもそもストリーミング配信をやめて別の商品にしたほうがいいのか。
ここを曖昧なまま、
「これからは人間の創造性が大切です」
で終わってしまっては、AI音楽副業では何の対策にもなりません。
さらに厄介なのは、
人間の作業を増やせば増やすほど、AIを使うメリットである「制作速度」が失われる
ことです。
つまり、
人間の関与を増やしすぎても稼げない。
AIに任せすぎても今後の市場変化に弱い。
この中間地点を探す必要があります。
ここから先では、私が今後AI音楽で収益化するならどう組み立てるかを、
収益性
制作時間
規制・プラットフォーム変化への強さ
差別化
継続しやすさ
の5つの観点から整理していきます。
そして最終的に、
「Sunoで生成しただけの状態」から何を加えれば、2026年以降も販売できる商品に変えやすいのか
という具体的な制作フローまでまとめます。
ここから有料パート
これから残るのは「AIを使わない人」ではなく「AIの使い方が上手い人」
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
