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移住という「第二の人生」の選択

先日、十年ぶりくらいに音楽仲間Mさんとサシ飲みをしました。Mさんと知り合ったのは、20代の頃私が加入していたバンドのリーダーが開催していた、とある音楽イベントでした。

そのイベントに参加していた連中たちとはやけに気が合って、それ以来定期的に会ってはさんざん飲んで騒いで(笑)、若かりし頃の楽しい時間を共有させてもらいました。

みんなでMさんの自宅に集まっては朝までライヴ鑑賞したり、音楽談義をしたり...。Mさんの奥さん・Iさんも含めて、まるで家族というか、親戚というか、かなり近しい関係性でした。

そんなMさん夫婦が長崎のある土地に惚れ込んで、その土地を購入したという話を聞いたのはもうだいぶ前のことだったと思います。

かなり早い段階で「第二の人生」をすでに意識していて、老後ということではなく、ある程度の年齢でそこに移住するという計画は聞いていました。二人がそれを実行したのは、十数年前だったと思います。

夫婦で私のライヴを観に来てくれたり、私がMさんの家に泊まりに行かせてもらったり、年齢を重ねてもずっとMさん夫婦とは付き合いが続いていました。

なので分かっていたことではありますが、二人が本当に移住してしまうと知った時には一抹の寂しさを感じていました。移住してからは、SNSを見てお互いの近況を把握し合ったり、たまにLINEのやり取りをする感じでした。

毎年年賀状には、二人の住んでいる自然が美しい土地で撮影した仲良し夫婦の写真と共に、「早く遊びにおいでよ」というメッセージが添えられていました。ですが仕事の関係や母親の件やらで、なかなかそれが実現できずにいました。

いつの頃からかIさんのSNSに大きな変化があり、更新頻度も毎日のようになり、積極的に自分たちの住んでいる土地の宣伝をしているように感じていました。しかも、かなりの中心人物として...。

私のイメージするIさんは、どちらかといえば控えめで前にグイグイ出るタイプではなく、いつも夫の後ろに3歩下がっているような印象の人でした。なので、その変化には驚かされていました。

Mさんと飲んだ時に当然その話になりましたが、Iさんは今"まちづくり団体"のトップとしてバリバリやっているそうです。いやー、人間変われば変わるものだと!しかも、今度はその団体を法人化しようとしているそうです。

今のMさんは出張であちこち飛び回っているサラリーマンなので、定年退職するまではじっくり腰を落ち着けることは叶わないようです。晴れて退職したあかつきには、Iさんと一緒に夫婦で"まちづくり"にもっともっと注力していきたいそうです。

移住...誰もが一度は憧れたことがあると思います。私たち夫婦も、山梨辺りへの移住を考えていたような時期もありました。

でも自然は大好きでも虫が苦手だし(笑)、地元にどっぷり根付いた人間関係の形成とか、調べれば調べるほど実現にはハードルが高いことが分かり、私たちには厳しいねぇ...という結論に至りました。

実際、老後に移住したものの、失敗して結局都会に舞い戻ってきたという方も多々いるのが現実ですからね...。まさに、"理想と現実"のギャップという感じがします。

『人生の楽園』という番組が大好きで家にいる時にはほぼ観ていますが、さまざまな理由で移住という選択をして、そこで「第二の人生」を満喫している方たちの姿をうらやましく、まぶしく感じています。皆さんの行動力や生きるパワーに、いつも圧倒されます。

Mさん夫婦の話はまさにその『人生の楽園』を地で行く感じで、ジェラシーを感じてしまうくらいでした。と同時に、心から大好きなものに対しては、人間ここまで変われるものなんだと感慨深いものがありました。

とことんその土地を愛し抜き、骨を埋める覚悟がないと、移住という「第二の人生」の選択は成功しないんだということもまた、強く感じました。
 
そのうち『人生の楽園』に出演しちゃうんじゃない?と言ったら、同じ土地に移住してきた別なご夫婦がすでに出演されたことがあるとか...(笑)。残念!

これまでそれなりに仕事に追われてきた人生ではあるので、「第二の人生」については漠然と夫婦でゆっくりしたい...くらいしかイメージがありませんでした。

でもMさん夫婦の話を聞けば聞くほど、もう少し具体的な「第二の人生」の計画を練らないと、人生もったいないような気もしてきました。

まずは時間を作って、Mさん夫婦のところに訪れたいと思っています。壮大で美しい自然に触れたら、人生観変わる何かを得られそうな予感がしています。

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