よく泣く 通訳さん
アレクサンダーテクニーク教師、キャシーマデンの来日中。
その日、大阪スタジオで通訳を担当しているのはいすゞさんであった。
歌を歌いたいという生徒。
何を歌うのか、みんな観察している。
「すきすきすきすきすきっすき、あっいしてーるっ」
一休さんのテーマソング!!!
いすゞさんはあまりの予想外の展開に笑いそうになった。
通訳なんだから笑ってはいけない。
指を噛んで我慢していると、外からお神輿のお囃子が聞こえてきた。
わっしょい わっしょい
お祭りの季節である。
わっしょい わっしょい
すきすきすきすきすきっすき いっきゅう〜さん わっしょい わっしょい
キャシーは全く気にしてない。真剣な眼差しで生徒とスタジオ全体を観察している。
なんだこの状況は…
もう我慢できない。
必死に指を噛んで笑いを堪えていると
涙がボロボロ出てきた。
そんないすゞさんを見てキャシーが言った。
「ずっと通訳してるから疲れてきたのよね大丈夫?」
⭐︎⭐︎⭐︎
ほんとぉに耐えられなかったのぉ〜
そう言っていすゞさんはまた思い出して笑い泣きしている。
もう指に歯の跡がついちゃってさぁ〜
いすゞさんはゲラ過ぎる…わたしはそう思った。
【ただ繊細な人】
ジェレミークラスの時、生徒の繊細な話を通訳する時もいすゞさんは泣いていた。
いすゞさんが泣きながら通訳をする姿に、わたしには涙が自動で流れているように見えた。
クラスが終わっていすゞさんに聞いてみた。
泣くってしんどくないの?
するといすゞさんは
身体を水が通るみたいな感じでしんどくはないの
と言っていた。
私が泣く時といえば身体反応が起こりすぎてとてもしんどくなるのだけど。
人前で泣くことを恐れないのに、いすゞさんはいつも不安でこわいと言う。
不安でこわいのになぜ アートでの表現ができるのだろう。
いすゞさんは大事に大切に守られて育った、お嬢様だ。それ故のガラス細工のような繊細さ。そして自分の中の不安に夢中になることを厭わない。
大切に育てられたからこそ持っている、「わたしは守られる存在であるという自分への信頼感」
わたしは守られていると本気で信じているからその繊細な感性を外へ表現していける。
わたしの敏感さは、生きるために周りを警戒し、察知する力を磨かせた。
だからいすゞさんの素直さも自由さも危うさも気づいている。こんなに無防備で大丈夫なのかと心配してしまう時もあるし、これで生きて来れるんだと言う希望を持たせてくれることもある。
いすゞさんは 「守られてきた人」
⭐︎⭐︎⭐︎
いすゞさんはわたしのnote記事を読んで泣いたと言っていた。
チョコクロ食べながら読んで泣いたのぉ〜
泣きながら食べて、きっと味がしなかっただろうなと私は思ったけど。
いすゞさんはそれが平気なのだろう。
御堂筋線沿をいすゞさんと2人で歩いている。
わたしの体験した怪談おもろ話を聞かせた時も
今年1番わらったぁ〜
と泣いていた。
いすゞさんは繊細な人。
