不登校から試考する生活思創<リメイク版:その3>今を生きる工夫について
漫然とした「不登校の子どもの将来への不安」について前回は試考してみました。解決策はないけど、「見通しの良さ」は広がったみたい。不登校がもたらす不安も解像度を上げるなら、親のメンタルの負荷は減ります。いや、減るのではなく、覚悟が決まっていく。減るのは雑多な「ああ、このままでいいのだろうか?系」の妄想の方でした。
今回は、不登校する子どもの視点を入れ替えてみます。もし、我慢して学校に行き続けたら、それは何を意味するのだろうか?を試考します。「それって、いいこと?、悪いこと?」みたいな
学校に行かないことが子どもにとって自分を守る行為だとしたら、学校に行くことで失うものは何か?を試考することも、将来の「見通しのなさ」を言語化することになりそう。不登校周りのボキャは増えるだろう。不登校リテラシーを底上げすることに貢献できるやもしれん。
娘「いやー、何も勉強しないで期末テストを受けたのに、どれも0点じゃなかったよ」
父「テストの点数の話は置いておこう。それより、テストに参加したと言うのはいいことじゃないかな」
娘「中学はテストだけは受けといてって言われてたからさ。しかたなくだよ」
父「ほら、選挙も白票でもいいから投票するのが大切って言うじゃないか。期末テストを受けるって、学校への生徒からのフィードバックでもあるから、意味ある行為だと父は思うよ」
娘「なんか、強引な気もするけど・・・。でもさ、私がテスト受けると平均点が下がるから、救われる人もいるかもしれないね」
父「うーむ、あなたは意外なところで徳を積んでるのかも知れん」
◼️「明日の不安を恐れて今日を犠牲にする生き方」が示唆するもの
小生の娘さんの場合、小学校4年の頃の不登校直前は、朝起きれない、体調不良を訴える、元気がないなど、不定愁訴な症状のオンパレードでした。(ちなみに、現在は中学で、不登校気味の子どものクラスに在籍してます。週に3日ぐらいは通っているかな)
シーズン1では、どうも不登校という子どもの行為が問題なのではなく、元に戻って元気に学校に通って欲しいというのは親側の信念(義務教育の学校は行くべきだ)が問題なんだろう、と書いてました。「元気なく学校、元気で不登校」の対峙に親の先入観が耐えられなかった訳です。では、この辺りの葛藤を起点に生成AIに試考のきっかけを出してもらいましょう。「明日の不安を恐れて今日を犠牲にする生き方」と「明日の希望を味わいながら今日を生かす生き方」に対称性を観る、っていう置き換えです。
「明日の不安を恐れて今日を犠牲にする生き方」と「明日の希望を味わいながら今日を生かす生き方」の違いを生む構造について、多様な視点から具体的に考えてみます。この違いは、心理的、社会的、時間観念、哲学的、環境的な要因が複雑に絡み合っています。
1. 心理的な視点
恐れと希望の根源恐れに支配される生き方
構造: 人間の脳は進化の過程で、危険を避けるために不安を強く感じる仕組みが発達しています。これが過剰になると、未来への不安が現在の行動を支配し、自己防衛的な選択が優先されます。
例: 「失敗したらどうしよう」という恐れが新しい挑戦を妨げる。
結果: 不安を回避するために現状維持を選び、今日の成長や充実感を犠牲にしてしまいます。
希望を持つ生き方
構造: 希望は脳内の報酬系を活性化させ、ポジティブな感情を引き出します。未来に期待を持つことで、現在の行動が意味あるものと感じられ、行動力が高まります。
例: 「この努力が未来につながる」と考えれば、今日を楽しみながら過ごせます。
2. 社会的な視点
文化や価値観の影響恐れに基づく文化や社会的圧力
構造: 成功や安定を過度に強調する文化では、失敗や不安を避けることが最優先されます。「安全であるべき」「リスクを取らないべき」という社会的圧力が人々の行動を制限します。
例: 子供の教育において、試験の結果ばかりに焦点が当たることで、学ぶ楽しさが失われる。
希望を重視する文化や社会
構造: 失敗を成長の一部と見なし、挑戦や創造を奨励する社会では、未来にポジティブな期待を持ちやすくなります。
例: スタートアップカルチャーが盛んな地域では、「未来をつくる」という希望が個人や組織を動かします。
3. 時間観念の視点
過去・現在・未来のバランス感覚未来に偏り過ぎる場合
構造: 未来への過剰なフォーカスは、現在を手段化します。「今は我慢の時期」として今日の価値を軽視し、不安を増幅させます。
例: 「将来のために貯金しなければ」という思考が、今日の小さな楽しみをすべて排除する。
過去・現在・未来を統合する場合
構造: 過去の経験を学びとし、現在を豊かに味わいながら、未来への希望を描くことができる人は、バランスよく生きることができます。
例: 「今この瞬間の楽しさが未来の活力になる」と考えることで、今日を充実させながら未来に希望を抱けます。
4. 哲学的な視点
存在論と意味論の違い恐れに基づく存在論的生き方
構造: 不安を抱える人は、「自分が生きていることにどれだけの価値があるか」を問うことに傾きやすいです。意味の不在感が現在を無価値にし、恐れが増幅されます。
例: 「もし努力が無駄になったら…」という思考が、行動を抑制します。
希望を持つ意味論的生き方
構造: 意味を重視する人は、現在の行動そのものに価値を見出します。「今の行為が未来の自己に影響を与える」という信念が希望を生みます。
例: アルバート・カミュの「シジフォスの神話」的な視点で、日々の行動そのものを喜びとする。
5. 環境的な視点
支援システムの有無孤立した環境
構造: 支援や共感を得られない環境では、不安や孤独感が増大し、未来への恐れが強くなります。頼れる人がいないと、失敗のリスクが重くのしかかります。
例: 「失敗したらすべてが終わる」という思いにとらわれる。
支援的な環境
構造: 信頼できる家族、友人、コミュニティがあると、困難や失敗を乗り越える力が生まれ、未来への希望を抱きやすくなります。
例: 「何かあれば周りが助けてくれる」という安心感が今日を積極的に生きる力になります。
6. 行動習慣の視点
恐れと希望を生む日々の習慣恐れを強化する習慣
構造: ネガティブな情報(ニュース、SNSの批判的な投稿)に多く触れる習慣は、不安を増幅させます。また、自己否定的な内省は、希望を削ぎます。
例: 「社会は悪化している」といったニュースを見続けることで、未来への悲観的な思考が強くなる。
希望を育む習慣
構造: 感謝や小さな成功体験を記録する習慣は、未来へのポジティブな期待を強化します。また、意図的に楽しい体験をスケジュールに組み込むことも有効です。
例: 感謝日記をつける、日々の成果を記録する。
まとめ
「明日の不安を恐れて今日を犠牲にする生き方」と「明日の希望を味わいながら今日を生かす生き方」を分ける構造は、以下のような多様な視点で説明できます。
心理的:不安に焦点を当てるか、希望を育てるか。
社会的:文化や価値観の影響、社会的なサポートの有無。
時間観念:過去・現在・未来のバランス。
哲学的:行動の存在論的価値か意味論的価値か。
環境的:孤立しているか、支援を得られるか。
習慣的:日々の情報選択や行動パターン。
この違いを意識することで、不安を和らげ、今日をより充実させるための工夫が見えてくる
ふむ、6つの視点で提示してきました。葛藤の出どころってやつですな。本来は、いくつもの葛藤も複合してますよね「なんか、辛い。なんとかしたいが、なんともできない」ってことですからね。ピンポイントで6つの中のコレが理由か〜って特定できるのも不自然だし。さっさと、腹落ちしてるはず・・・。
まずは大まかに二軸でマップ化しました。図の四隅で世界観ができるように「思考ー行動」軸と「空間ー時間」軸にしてから、6要素をプロット。

※こちらに展開の仮説があるならマップのままにして、このマップに仮説を被せていきます。そして、その絵柄から新たな語りをするっていう手順です。しかし、今回はその仮説自体がないので、ここからもう一回、角度の異なる視点を組み立てることになります。
で、葛藤が持っているモヤっとしている気分を仮説にしたいので、まずは霞を取りたい。きっと、まだ要素が多いのだろう。ここは手堅く、6つの要素を圧縮するのが手筋としては良さそうです。

情報圧縮は6要素を3セットにしました。情報を減らす場面では、生活思創では分析哲学的な視点でのアプローチを心がけています。特に、相補性のある状態を重視します。相補性って? 陰陽のようなお互いがツインになって補完してくれるような関係です。
図表351では、3つの相補性がありそうなセットの地図になります。マップ上、近くの要素同士は意味も近いと見做せます。
・セット1:「哲学的ー心理的」
内面的な方向にある理性と感情の葛藤のセット。
・セット2:「時間観念的ー習慣的」
生き方の一貫性と日々の行動習慣にまつわる葛藤のセット。
・セット3:「社会的ー環境的」
集団が従う社会制度と身近な他者の貢献にまつわる葛藤のセット。
こんな仮説で押し込んでいきます。
◼️不登校の「見通しの良さ」を3つのレイヤーで捉えてみる
3セットを別の視点で整理します。見通しの良さを短期、中期、長期で並び替えてみましょう。それぞれの間に「見通せる距離の違い」があるとして、葛藤を和らげる可能性を探ってみることにしました。時間的な順序は短期、中期、長期ですが、「見通しの良さ」は遠くを見渡せるほど尊いので、重要度は長期、中期、短期の順になります。図表352では同心円を使って、配置で直感的に分かる重要度を示してみました。

・長期的な「見通しの良さ」:
哲学的ー心理的のセット1が該当します。
心理的不安を哲学的意味論で解釈する(うひゃー書いてて意味が分からない)・・・、ぶっちゃけ「不登校や登校に関わらず、人生の学びの意味を見出す」ってことっすかね。つまり、一生モノの「見通しの良さ」(まあ、現実にはコレ一本ってわけにはいかないのが人生なのだ)
・中期的な「見通しの良さ」:
時間観念ー習慣的のセット2が該当します。
習慣から生まれる小さな体験から意味を捉え直して、過去の出来事に繋げて再解釈していく。ある生活の一つの時点でしかないものを、人生的な一貫性にまで広げていく一種の「見通しの良さ」開発です。「ああ、あの出来事は、ここに繋がっていたのか」的な小さなアハ体験が、見通しの良さを広げます。
・短期的な「見通しの良さ」:
社会的ー環境的のセット3が該当します。
学校のテストや成績で子どもを評価しない、または、評価を保留し、その場その場の「見通しの良さ」を確保する、としてみました。判断しないことで、良し悪しに振り回されない態度って、一種の「見通しの良い」状態だと試考してみました。「まてまて、決めつけない、決めつけない」のマントラを心の中で唱えることで、頭の中にスペースができます。それは小さな「見通しの良さ」です。いや、感情で靄がかかるのを防ぎましょうってことかも。
繰り返しますが、長期的な「見通しの良さ」は生活思創の目的そのものなので、次回に回すとして、今回は中期的・短期的っていう「見通しの良さ」は何かを試考してみます。時間的レイヤー区分(短期とか中期とかの視界の範囲での分け方)での「見通しの良さ」は、小生も気づいてなかった課題です。「見通しの良さ」にも、近景・遠景のような視座の違いらしきものがあるらしい。
◼️短期的な「見通しの良さ」への道:「バランスド・ケイパビリティ」(Balanced Capability)
※あくまでの、小生と子どもの記号接地した視点ですので、他の視点も大いにありえます。この点はご留意ください。
さて、短期的な「見通しの良さ」、は周囲の環境や社会的な判断に動揺しないことです。もともと、ネガティブ・ケイパビリティ(説明は割愛しますので、詳しくは調べてね)が生活思創では重視してきました。ただし、一般的な人としての話でした。今度は不登校を前提として、子どもの親の態度で試考します。
先にも書いたように、学校のテストや成績で一喜一憂する親の態度が、短期的な「見通しを悪く」させてる気がするんですね。学校制度から距離を置くのですから、もっと、長期的な視点で「見通しをよく」したいじゃないですか。テストや成績で、子どもに満足したり不安を感じたりするって「見通しのなさ」を増幅させる行為です。
ちょっと手薄なのは、テストの点が良かった、成績が上がったなどという小さなポジティブにも気をつけないと、「学校の成績は良いことが望ましい」とか親が反応してしまうことです。思わず「いいね」って言っちゃうんだよな。このポジティブなものにも揺るがない保留する態度を、ポジティブ・ケイパビリティ(ここでの造語)と呼んで、ネガティブ・ケイパビリティ同様に必要な態度としてみます。
さて、両方を統合してみたら、どうなるのかな?、教えてAI。
ポジティブケイパビリティとネガティブケイパビリティを統合する概念
これらをセットで一つの態度とした場合、以下のようなカテゴリー名称と定義が考えられます。
カテゴリー名称: 「バランステッド・ケイパビリティ (Balanced Capability)
定義
「バランステッド・ケイパビリティ」は、成功と失敗、不確実性と好都合、希望と恐れという両極的な状況において、感情に流されることなく冷静に受け止め、適切な行動を選択する能力を指します。この態度は、現実を偏りなく受け入れ、短期的な反応ではなく、持続可能な成長と洞察を重視する生き方の基盤です。
特徴両極への冷静な対応: 成功時には慢心せず、困難時には焦らず、どちらの状態でも冷静である。
安定した自己像: 成果や状況によらず、自分の価値を安定的に見つめる。
長期的視点: 一時的な結果に左右されず、長期的な成長と成熟を目指す。
対比表にしながら、生成AIが創った造語である「バランスド・ケイパビリティ((Balanced Capability)を整理してみたものが図表353です。

バランスド・ケイパビリティ(Balanced Capability)は感情の「ゆらぎ」の統合ですね。外部要因で気持ちが動揺することを否定しないが、動揺することで決めつけの衝動が起きる閾値を超えないようにする。そんな日々の態度と言えそうです。「まてまて、決めつけない、決めつけない」のマントラを座右の銘とするみたいな。ただし、日々の話なので、「ゆらぎ」の存在は否定しないで、「ゆらぎ」と共に生きるような緩めの態度です。
追加でバランステッド・ケイパビリティに類似する概念を提示してもらいました。
類似する概念
1. ストイック主義(Stoicism)
類似性: ストイック主義は、外的な成功や失敗、感情的な揺れに左右されず、理性を重んじる哲学です。「ネガティブケイパビリティ」の不確実性の受容と、「ポジティブケイパビリティ」の冷静な成功への対応の両方に通じます。
違い: ストイック主義は感情を極力排除する傾向がありますが、「バランステッド・ケイパビリティ」は感情そのものを否定せず、それを適切に管理することを重視します。
2. エモーショナル・インテリジェンス(Emotional Intelligence, EQ)
類似性: EQは、自分と他者の感情を理解し、適切に管理する能力を指します。成功や失敗に対して冷静に対応する力という点で共通しています。
違い: EQは感情の管理全般に焦点を当てていますが、「バランステッド・ケイパビリティ」は特に成功と失敗の両面での対応力に焦点を当てています。
3. 禅思想(Zen Philosophy)
類似性: 禅思想は、現在の瞬間に完全に集中し、成功や失敗、不確実性に執着せず受け入れる態度を推奨します。「ポジティブケイパビリティ」の冷静さや、「ネガティブケイパビリティ」の受容性と深く通じます。
違い: 禅思想は特定の行動指針よりも内面的な悟りを重視する傾向があります。「バランステッド・ケイパビリティ」は具体的な行動や成果との接続も含みます。
4. レジリエンス(Resilience)
類似性: レジリエンスは困難を乗り越え、元の状態またはより良い状態に回復する力を指します。「ネガティブケイパビリティ」の不確実性に耐える力と、「ポジティブケイパビリティ」の冷静さに通じます。
違い: レジリエンスは主に困難からの回復に焦点を当てますが、「バランステッド・ケイパビリティ」は成功時や安定した状況での冷静さも含みます。
5. 中庸(Aristotle’s Doctrine of the Mean)
類似性: アリストテレスの「中庸」の概念は、両極端を避け、バランスの取れた行動や考え方を推奨します。「バランステッド・ケイパビリティ」は、この考え方を現代的に解釈したものとも言えます。
違い: 中庸は行動や性格全般に適用されますが、「バランステッド・ケイパビリティ」は特に感情的な成功と失敗に焦点を当てています。
5つの概念でマップを作成。今度は「ゆらぎ」をキーワードにして2軸を設定しています。「継続的で弱いー単発で強い」軸と「内面的ー対外的」軸です。禅思想は宗教に近いものがあって、全ての「ゆらぎ」を超えちゃっているので、中央におきました。この辺りは生成AIでも「まとめてドン」してきます。

ここに「バランスド・ケイパビリティ」(Balanced Capability)をプロットしてみます。結構、穏やかな「ゆらぎ」への態度だと試考すると、エモーショナル・インテリジェンスに近くて、その対極にはストイック主義がある。中庸のようなメタ視点はない。レジリエンスのような忍耐とかもない。

「バランスド・ケイパビリティ」は、日常の成功と失敗の両方を冷静に受け入れ、それぞれの感情の「ゆらぎ」からの判断をできるだけ保留していきます。一喜一憂に飲み込まれることを避けます。むしろ、長い人生の適切な学びと成長を得る機会かもしれない、という観察的な態度を心がけます。
ちょっと大袈裟だけど、現代生活における成功・失敗の二面性へのスピーディな対応が尊ばれる時代に異を唱える新しい視点だと試考します。
※ちなみに、図表354の中央の禅思想はそもそも地図のレイヤーが異なるので、読み手がミスリードしないように図表355では外しました。
◼️中期的な「見通しの良さ」への道:「リフレクティブ・リニューアル」(Reflective Renewal)
今度は中期的な「見通しの良さ」です。、時間観念(継続的な時間の一貫性)と習慣周り(その場の単発の出来事)の矛盾を昇華して、「見通しの良さ」に繋げようというものです。
やや、話が脱線します。小生の家では、可能な限り子供を褒めていく方向で育てています。「世界があなたを受け入れている」ことを伝えたいからです。褒め3:説教1の割合を生活信条にしております。世界はそれほど怖いところではないのだよ、って肌感覚で刷り込みたいのです。
しかし、子育ての場はジャングルです。自然の掟が支配します。親が「そりゃないだろ」って突っ込みたくなることや「どうみても残念」と失望する場面が多いのです。むしろ、そればっかり(苦笑)控えめにみても出来事の半分ぐらいはそんな感じ。ならばです。褒められそうなこと1:説教したくなること1がジャングルの日常ですから、生活信条とのバランスから見るなら、明らかに親の感情の持ち出しが多い。ええ、父はこのギャップが生む葛藤に鍛えられておりますよw。
その分、たまにしかない子どもの褒めたくなるような体験については、可能な限り活用していく方針です。「小さな成功体験から、過去を再解釈していく」わけです。これが、セット2の中期的な「見通しの良さ」を作ることの骨子となります。図表353が、そのまとめ。

我が家の実践を言うと、「小さな成功体験から、過去の再解釈をしていく」ように親子の会話を膨らましていくことを心がけています。あくまでも心がけなので、全ての小さな成功体験を拾えているわけではないけどさ。
解説を加えます。ここでの過去の再解釈は、「否定的だった過去の出来事が、この小さくても一つの成功体験と結びつくと、その過去の体験は実は意味深いものだと異なった解釈ができる」という意味です。
まず初めに、現在起きた小さな成功体験がある。そのままだと、それは小さないい話で終わる。それを過去の悪いと判断していた出来事と結びつけることができたなら、その悪いと思っていた出来事は今の成功体験にとって必要なものだった、ってな展開です。「あの嫌だと思ってた出来事も、この楽しさに私を向かわせるための伏線だったんだ」ってな感じでしょうか。
すると、過去から現在までの「見通しの良さ」はアップしたことになります。未来への目線の角度が上がる感じ。そして、コレから起きるあまり望ましくない出来事があったとしても、それはもっと先の望ましい将来の伏線かもしれない、ってちょっと思えるようになります。現在から未来への見通しもちょっとですが、良くなっていきます。
生成AIで押し込んでみました。生成AIは「リフレクティブ・リニューアル」というネーミングまでも出してくれました。
※Googleでの検索では先行した同じような概念の使用がないようなので、この造語をこのまま用いて試考していきます。
カテゴリー名称: 「リフレクティブ・リニューアル (Reflective Renewal)
定義
「リフレクティブ・リニューアル」とは、過去のネガティブな体験を振り返り、現在の自分の成長や変化の視点から再解釈することで、その体験に新たな意義を見出し、未来への力に変える態度を指します。これにより、過去を否定的な枠組みから解放し、ポジティブな自己変容の資源として活用します。
特徴
振り返りの力
過去の経験をただ「記憶」として捉えるのではなく、成長を促す「素材」として意識的に取り上げる。
ネガティブな出来事を、その時点では気づけなかった学びや価値に変換する。
現在との関連性
過去の失敗や苦しみが、今の自分にどのような影響を与えているかを冷静に分析する。
現在の小さな成功体験を通じて、過去の意味を再構築する。
未来への応用
過去から得た洞察を、未来の行動や選択に生かす。
「過去を振り返り、今を変え、未来を築く」という循環的なアプローチ。
類似する概念と違い
1. ポストトラウマティック・グロース(Post-Traumatic Growth)類似性: 困難やトラウマを経験した後に、自己成長や人生の新たな意味を見出す点で共通しています。
違い: 「リフレクティブ・リニューアル」はトラウマに限定せず、小さなネガティブ体験や日常的な失敗にも適用できます。
2. リフレクション(Reflection)類似性: 振り返りを通じて気づきを得るプロセス。
違い: 「リフレクティブ・リニューアル」は単なる振り返りではなく、再解釈を通じてポジティブな未来志向へと変容を促します。
3. グロース・マインドセット(Growth Mindset)類似性: 失敗や困難を成長の機会と捉える姿勢。
違い: 「グロース・マインドセット」は未来志向が強いのに対し、「リフレクティブ・リニューアル」は過去を具体的に再構築するプロセスに焦点を当てます。
実生活への応用例
日記やジャーナリングの活用
過去のネガティブな出来事について、現在の視点から再解釈する習慣を持つ。
例: 「あの時の失敗がなかったら、今のこの成功にはつながらなかった」と記録する。
小さな成功体験の活用
日常の中で、小さな成功やポジティブな出来事に気づき、それを過去の出来事と関連付けて振り返る。
例: 「以前はできなかったが、今はこのように対応できている」という比較を意識する。
他者との対話
家族や友人、カウンセラーとの対話を通じて、過去のネガティブな経験を再構築する。
例: 「あの時の経験があったから、今の自分の考え方が形成された」と他者の視点を取り入れる。
メタ認知的なアプローチ
過去の出来事を客観視し、「その時の自分がなぜそう行動したのか」を冷静に分析する。
例: 「あの時は知識が不足していたけれど、今ならもっと良い選択ができる」という気づきを得る。
「リフレクティブ・リニューアル」の価値
自己受容の促進
過去のネガティブな体験を否定するのではなく、受け入れて意味を見出すことで、自己肯定感が向上する。
学びの連続性
過去からの学びを現在や未来に生かすことで、成長を促進する循環的なプロセスを確立する。
感情の解放
過去の苦い記憶を「無意味なもの」として放置せず、意義を見出すことで、感情的な重荷を軽減する。
行動への影響
再解釈された過去の記憶は、未来の選択や行動に積極的な影響を与える。
・コメント1:
生成AIが提示した実生活の応用例がありますね。4つの中でも、我が家での実践は、小さな成功体験の活用(日常の中で、小さな成功やポジティブな出来事に気づき、それを過去の出来事と関連付けて振り返る)に該当します。
・コメント2:
また、価値については、生成AIの4項目はやや小生たちの求めるものと離れてますね。生成AI提示の4つはサブ的な価値です。長期的な「見通しの良さ」を高めるのが目的です。
せっかく、ここまで来たので、短期的な「見通しの良さ」のバランスド・ケイパビリティ同様に、このリフレクティブ・リニューアル(Reflective Renewal)の類似概念との比較をマップ化してみます。

生成AIが提示した類似概念は3つ。珍しく少ないな。でも、この概念がやや複雑なので、周辺の概念も少なくなるのだろう・・・と、生成AIに忖度しておくw 「2、リフレクション」以外は、かなりマニアックです。馴染みがないのはテキトーさの証かもしれないな。気にせず進みます。
生成AIのレベルに合わせて、こちらも軽いノリでいきます。3つの提示概念が棲み分けられるような二軸で整理したものが図表357です。

こうなるとマップ整理は一直線で、空いているところにリフレクティブ・リニューアル「過去の再解釈で未来の『見通しの良さ』を増やす」を置けます。
いやー、なんか出来レースのクライアント向けプレゼン資料みたいなまとまりだな。俗に言う界隈の人々が苦笑いする場面です。
余興ってことで、ご容赦くださいw
それでもです。未来に向かって「見通しの良さ」を高める意味合いは確かにあるでしょう。子どもの小さな成功体験で過去を再解釈して、そこから、未来への「見通しの良さ」を増してあげるのは悪くない親子の視点ではないでしょうか。
今回の生活思創では「バランスド・ケイパビリティ」と「リフレクティブ・リニューアル」なるものが新たに登場しました。今後の生活思創ラボのテーマになるかもしれないな。
娘「見通しの良い学びってあるの?」
父「ない。勉強することで、人生の見通しを良くするっていうのは、あるだろうけど。つまり、見通しは後からやってくるもんなんだよ」
娘「じゃあ、勉強はそもそもが見通しが悪い中で始めるものってこと?」
父「分類ではそうかな。始める前は真っ暗なんだ。学びながら夜明けを待つのだ」
娘「なんか幕末の偉い人の言葉みたい」
父「うむ、父も歴史という過去を再解釈しちゃってるのかも」
娘「ただのパクリじゃないの?」
「見通しの良さ」を押し込む形で話が進みました。もしかすると「見通し学」なんてのも、あり得たりして。今のところ「学」としては、見通しは芳しくないけどさw。
次回はシーズン1でやってた学脈(がくみゃく)のリメイクになりそう。実は、これが学びの長期的な「見通しの良さ」に直結するお題なのだ。
Go with the flow.
