医療記事、初めて書く人へ。歯科衛生士が教える「最初の1記事で絶対やっちゃダメなこと3つ」
「医療記事の案件、初めて受けたけど不安…」
そう思ってるあなたへ。
私は元歯科衛生士で、衛生士学校の教員経験があり、現在は年間100本の医療記事を校閲しています。
その中で、初心者ライターさんがほぼ100%やってしまうミスがあります。
しかも、本人は気づいていません。
「ちゃんと調べて書いたのに、なぜかクライアントから修正依頼が来る」
「自分では問題ないと思ってたのに、指摘された」
こういう経験、ありませんか?
医療記事は、普通の記事とは違います。
人の健康や命に関わる情報だからこそ、守らなければいけないルールがあるんです。
でも、大丈夫。難しいことを全部覚える必要はありません。
最初の1記事で、これからお伝えする3つだけ、気をつければ大丈夫です。
この記事では、初心者ライターさんが絶対にやっちゃダメなこと「3つだけ」に絞ってお伝えします。
やっちゃダメなこと①
「調べたことをそのまま書く」
医療記事を書く時、まずやることは「調べる」ですよね。
でも、ここに落とし穴があります。
初心者ライターさんがやりがちなのは、「どこで調べたか」を気にせず、
出てきた情報をそのまま書くこと。
これ、めちゃくちゃ危険です。
なぜダメなのか?
医療情報は、情報源によって信頼性が全然違います。
例えば、
「虫歯の治し方」
とGoogleで検索したとき、こんなサイトが出てきます。
個人ブログ
Yahoo!知恵袋
まとめサイト
歯科医院の公式サイト
日本歯科医師会の公式サイト
この中で、信頼できるのはどれでしょうか?
◯ 正解は、医療知識として信頼できる情報源です。
この中で信頼できるのは、厚生労働省や学会などの公式サイトです。
個人ブログやYahoo!知恵袋は、誰でも書けます。
医療の専門知識がない人が、自分の経験だけで書いていることも多い。
私が校閲した記事の中には、「虫歯は重曹でうがいすれば治る」と書いてあったものもありました。
これ、医学的根拠はありません。むしろ、歯を傷つける可能性もあります。
歯科医院の公式サイトの注意点
「じゃあ、歯科医院やクリニックの公式サイトなら安心だね!」と思いますよね。これにも注意点があります。
医院の公式サイトは、専門家である歯科医師や医師が書いているので、治療の内容や術式については正しい情報が書いてあります。
でも、表現の仕方が医療広告ガイドライン違反になっているケースが非常に多いんです。
例えば、こんな表現。
「当院は地域No.1のインプラント実績!」
「痛くない治療で患者様満足度98%!」
「他院で断られた方も、当院なら治療可能です」
これ、歯科医院の公式サイトでよく見かけますよね。
でも、全部アウトです。
歯科医院側も、医療広告ガイドラインを知らないか、
知っていても「他の医院もやってるから大丈夫だろう」と思っている場合が多いんです。
だから、歯科医院の公式サイトを参考にする時は、
⭕ 治療の内容や流れ、術式については参考にしてOK
→専門家が書いているので、医療知識は正確
❌ 表現の仕方(No.1、痛くない、満足度◯% など)はマネしちゃダメ
→ガイドライン違反の可能性が高い
このように、「医療知識」と「表現の仕方」を分けて考えることが大切です。
やっちゃダメなこと②
「専門用語をそのまま使う」
医療記事を書くために調べていると、専門用語がたくさん出てきます。
「齲蝕(うしょく)」「歯髄炎(しずいえん)」「根管治療(こんかんちりょう)」
これ、一般の人は分かりません。
なぜダメなのか?
医療記事の読者は、ほとんどが一般の患者さんです。
専門用語だらけの記事を読んでも、何も分かりません。
例えば、こんな文章。
❌NG例
「齲蝕が進行すると、歯髄炎を引き起こし、根管治療が必要になります」
一般の患者さんが読んだら「???」です。
どうすればいい?
中学生でも分かる言葉に言い換える。
⭕OK例
「虫歯が進行すると、歯の神経に炎症が起き、神経を取る治療が必要になります」
言い換えるだけで、グッと分かりやすくなりますよね。
「齲蝕」→「虫歯」
「歯髄」→「歯の神経」
「根管治療」→「神経を取る治療」
ただし、専門用語を全く使わないのもNG。
SEO的に不利になるからです。
💡ベストな書き方:
「根管治療(歯の根の治療)では、〜」
専門用語を必ず補足する。
これで、読者にも分かりやすく、SEO的にも問題ない記事になります。
やっちゃダメなこと③
「自分の想像で書く」
3つ目、これが一番危険です。
医療記事を書いていると、こういう場面に出くわします。
「調べたけど、はっきり書いてない…」
「たぶん、こうだと思うんだけど…」
初心者ライターさんがやりがちなのは、「自分の想像で補って書く」こと。
これ、絶対にやっちゃダメです。
なぜダメなのか?
医療は、人の命や健康に関わります。
例えば、こんな文章。
❌NG例
「虫歯の痛みは、2〜3日で自然に治まります。痛み止めを飲めば、すぐに楽になるでしょう」
これ、本当でしょうか?
実は、虫歯の痛みが自然に治まることはほとんどありません。
痛みが消えたように感じるのは、神経が死んでしまったからです。
でも、初心者ライターさんは、「痛みが引く=治った」と想像して、こういう文章を書いてしまうんです。
私が校閲した記事の中にも、根拠のない断定表現がたくさんありました。
どうすればいい?
分からないことは、クライアントに確認する。
確認するのは、恥ずかしいことじゃありません。
むしろ、確認しないで間違った情報を書く方が、よっぽど問題です。
クライアントに確認できない場合は、断定を避けて書く。
❌NG例:「痛みはすぐに治まります」
⭕OK例:「痛みの感じ方には個人差があります」
❌NG例:「誰でもできる治療です」
⭕OK例:「多くの方に適用できる治療ですが、症状によっては適用できない場合もあります」
💡覚えておきたい魔法の言葉
ここで、覚えておきたい魔法の言葉を紹介します。
「個人差があります」
「症状によっては」
「〜のケースもあります」
「詳しくは医師にご相談ください」
この4つを使えば、断定を避けながら情報を伝えられます!
この3つを守れば、最初の1記事は乗り切れる
医療記事、怖がらなくて大丈夫。
上記でご説明した3つを守れば、致命的なミスは避けられます。
今日から使える!医療記事3つのルール
信頼できる情報源だけを使う
個人ブログやまとめサイトはNG
厚生労働省や学会の公式サイトを参考にする
医院サイトは「医療知識」はOK、「表現」はNG
2.専門用語を分かりやすく言い換える
中学生でも分かる言葉で書く
専門用語は補足する
3.想像で書かず、必ず根拠を持つ
分からないことはクライアントに確認
確認できない場合は、断定を避ける
「個人差があります」を使いこなす
この3つを意識するだけで、あなたの記事は「信頼できる医療記事」になります。
クライアントから「このライター、ちゃんと分かってるな」と思われます。
最初は大変かもしれませんが、慣れれば自然にできるようになります。
あなたも、きっとできます!
医療ライターとして、一緒に成長していきましょう。
フォローいただけるとはげみになります!こんな記事も書いています。
いいなと思ったら応援しよう!
記事を気に入っていただけましたら、サポートをお願いします! いただいた支援金は、さらに深掘りした専門記事の執筆や、ライターの皆さんに役立つ企画の運営に活用させていただきます。 あなたの「スキ」や「サポート」が、このnoteを続ける大きな原動力です。