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営業利益69倍のエクサウィザーズが、次に選んだのは福岡だった:AIを「売る会社」から、現場に住みつく会社へ

営業利益が69倍になった会社が、次に選んだのは九州でした:東京から運ぶAIが、なぜ介護現場で根づかなかったのか


エクサウィザーズが2026年8月に設立する子会社「エクサフォワード九州」は、福岡の地方拠点づくりではありません。AIを「導入する」から「現場に常駐させて作り替える」へ事業モデルそのものを移す動きです。今回のNOTEではこの判断の財務的合理性、地方人材市場との接続、そして医療・介護・障害福祉の現場に与える射程を、決算数値と現場の手触りの両方から読み解きます。明日からの自分の現場に、何が問い直せるかが残れば成功です。

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福岡に新会社、3年で200人

エクサウィザーズが2026年6月22日に発表した内容は、簡潔です。2026年8月をめどに福岡市内に子会社「エクサフォワード九州」を設立し、同年11月から事業を開始する。代表は小山貴大氏。3年で従業員を200人規模に拡大する方針です(株式会社エクサウィザーズ プレスリリース 2026年6月22日)。

事業の中核は、Forward Deployed Engineer、通称FDEです。業務知見と技術知見を併せ持つエンジニアが、顧客企業の業務現場に数カ月から数年単位で常駐する。短期の受託開発ではなく、現場で課題を見つけ、AIエージェントや業務アプリケーションを設計し、運用に落とし、顧客の技術者へ移転して内製化まで支援する。一連を一つの会社で引き受ける形です(日本経済新聞 2026年6月22日)。

このモデルは米国で先行しています。Palantirが磨いてきた、顧客の業務現場に技術者を埋め込んでいく流儀。日本では珍しいわけではありませんが、上場企業が独立した子会社として、しかも東京ではなく福岡を本拠地として立ち上げる例は、それほど多くありません。

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決算が語る「攻めの根拠」

判断の背景は、財務に出ています。

エクサウィザーズの2026年3月期は、売上高119.96億円、営業利益15.94億円。前年の営業利益は2,300万円ですから、桁が二つ違います。AIプロダクト事業は売上49.16億円で前年比60.9%増、営業利益率は38.0%。AIソリューションサービス事業は売上72.38億円、営業利益率30.6%(エクサウィザーズ 2026年3月期決算説明資料)。

2027年3月期の会社計画は、売上156億円、営業利益23億円。前期比で売上30.0%増、営業利益44.3%増を見込んでいます。

数字の意味するところは、ふたつあります。
ひとつは、利益体質に転換できた今しか、人月のかかる常駐型ビジネスへの投資はできないということ。もうひとつは、プロダクト事業の高粗利を維持するためには、現場の声を吸い上げ続ける装置がいる、ということです。

今回概要まとめ図

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