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居宅介護支援・介護予防支援はどこまで担うのか。算定率0.01%の加算とゴミ出しの伝言メモが映す2027年改正:第259回介護給付費分科会

ケアマネジャーが17時に帰れない国で、制度が静かに線を引き直す日


今回のNOTEは、第259回社会保障審議会介護給付費分科会居宅介護支援の資料を入口に、2027年4月の制度改正でケアマネジャーの仕事がどう変わるのかを、現場の手触りと一次資料の数字の両方から辿ります。更新制の廃止、主任ケアマネジャー管理者要件の経過措置終了、ケアプランデータ連携システムの急上昇・定着、シャドーワークの地域課題化、住宅型有料老人ホームの登録制と新しい相談支援類型。並べると別々の話に見えるこれらが、実は一本の線でつながっていることが見えてきます。

セオドアアカデミー独自まとめ

数字の輪郭

居宅介護支援の費用額は、令和6年度で5,522億円。介護予防支援は495億円。合わせて約6,018億円です。介護保険の総費用14.3兆円(令和7年度予算ベース)の中では、決して大きな割合ではありません。けれど、この6,000億円弱が動かしているサービス総量を考えると、桁の話ではなく、役割の話なのだとわかります。訪問介護を入れるのか、通所を増やすのか、福祉用具で住まいを支えるのか。その配分を組み立てる司令塔の費用が、ここに乗っているからです厚生労働省 介護保険部会意見書 令和7年12月25日)。

出典:第259回社会保障審議会介護給付費分科会 

司令塔の数は、増えていません。第259回資料は、ケアマネジャーの従事者数が横ばい傾向にあり、居宅介護支援事業所数は平成30年度をピークに減少に転じていると整理しています。一方で、85歳以上人口は2025年から2040年にかけて42.2%増える見通しです。介護関係職種の有効求人倍率は、令和7年10月時点で4.07倍。全職種平均と比べてもかなり高い水準にあります。「需要は右肩上がり、供給は横ばい」。この単純な構図の中で、ケアマネジャーは年々、複雑化する利用者の暮らしを引き受けてきました。

出典:第259回社会保障審議会介護給付費分科会
出典:同上資料

シャドウワークという言葉が、資料に載りました

これまで現場の人間が肩をすくめながら口にしてきた「シャドウワーク」という言葉が、第259回資料に正面から登場します。法定外業務、つまりケアプラン作成・モニタリング・給付管理といった法に書かれた業務の外側で、ケアマネジャーが「やむを得ず」担ってきた仕事です。

具体的には、ゴミ出しや部屋の片付け、買い物の代行。役所や金融機関の手続きの代読・代筆。入退院時の着替えや日用品の準備。身元保証的な対応。亡くなったあとの葬儀・納骨・残置物処分まで。資料は、地域のつなぎ先が明確でないため、こうしたケースが増加していると書きます。

なぜ、抱え込んでしまうのか。単純な話です。目の前に困っている高齢者がいて、ほかに動ける人がいないとき、ケアマネジャーは見て見ぬふりができない職業だからです。けれど、その善意は、ケアマネジャーの専門時間を確実に削ります。利用者と向き合うはずだった面談の時間、医療機関との連絡調整の時間、難しいケースを同僚と相談する時間。それらが、付箋の山に置き換わっていきます。

2027年改正は、この善意に制度を追いつかせる動きでもあります。改正法では、頼れる身寄りがいない高齢者等への日常生活支援、入院手続支援、死後事務支援を行う事業を、第二種社会福祉事業に位置付けることが盛り込まれました(厚生労働省 社会福祉法等の一部を改正する法律案の概要)。ケアマネジャーが背負ってきた領域に、ようやく公的な受け皿が用意されようとしています。

出典:ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会 中間報告
出典:第259回社会保障審議会介護給付費分科会

今回概要まとめ図

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