ただの「ポンコツ」が「最強の盾」に変わった話
いつもこの場所で、
旦那の「名もなき家事への無理解」や
「指示待ちのポンコツぶり」に
不満ばかり吐き出している私ですが、
今日は少しだけ、違う話をさせてください。
私が、心の底では夫を心底リスペクトしている理由。

日常は本当に、イライラすることばかりです。
でも、いざという時。
私が本当に壊れそうになった時だけ、
この人は 「最強の盾」 に変わるんです。
■ いつもは「指示待ちのポンコツ」
平時の夫は、皆さんもご存知の通りです。
・「麦茶どこ?」と目の前のものを探せない
・ゴミ出しは「持っていくだけ」
・「今日のご飯、簡単でいいよ」と無邪気に言う
家事の解像度は驚くほど低く、
私の脳内メモリを削ってくる天才です。
「どうしてこんなことも分からないの?」と、
毎日ため息をついてばかりいました。
■ 限界は、ささいなことで突然やってきた
育児の疲労と寝不足、
そして終わらない家事の重圧が
ピークに達していた日のこと。
夕方、子どもがコップの牛乳を床にぶちまけました。
普段なら
「あーあ」と拭いて終わるだけの出来事。
でも、その日の私は違いました。
張り詰めていた糸が、
プツンと音を立てて切れたんです。
牛乳の海を前に、
私は拭くこともできず、
そのまま床に座り込んで、
ワーッと泣き崩れてしまいました。
「もう無理」
「全部嫌だ」
「なんで私ばっかり」
子どもの前で、
みっともなく声を上げて泣きました。
■ 正論も言い訳もない、ただの「盾」
その時、別室でスマホを見ていた夫が
すっ飛んできました。
普段なら
「どうしたの?」
「俺が拭こうか?」と
オロオロと指示を待つはずの夫。
でも、限界を超えた私を見た瞬間、
彼の顔つきが一瞬で変わりました。

彼は、理由も聞かず、
正論も言わず、
ただ一言、こう言ったんです。
「わかった。もう何もしなくていい」
そして、泣いてパニックになる子どもを
ヒョイと抱き上げ、
「ママはお休みだからね」と寝室へ連れて行き、
私をその場から強制的に引き離しました。
■ 日常の解像度は低いけど、命のセンサーは正確
結局その日、
床の牛乳はどうなったのか、
晩ご飯はどうやって済ませたのか、
子どもが何時に寝たのか、
私は知りません。
寝室に押し込まれた私は、
泥のように眠り続けました。
翌朝起きた時、
部屋は決してピカピカではなかったけれど、
「あぁ、私、守られたんだ」
と強く実感しました。

日常の細々とした家事や、
私のささいなイライラを察知する能力は、
絶望的に低い。
でも、
私の
「心の命の危機(限界)」
を察知するセンサーだけは、
誰よりも正確に作動する。
いざという時、
世間の目や正論から私を隠し、
すべての責任を引き受けて
「最強の盾」になってくれる。
それが、私がこの人を
心の底でリスペクトしている理由です。
■ 最後に
平和な日常に戻れば、
また靴下を裏返しのまま脱ぎ捨てる夫を見て、
私は舌打ちをするでしょう。
「なんでこれが分からないの!」と怒るでしょう。
でも、心の奥底に
あの日の記憶がある限り、
私は何度でも、ため息を飲み込んで、
この人と一緒に生活を回していくんだと思います。
今日も私は、
平時ポンコツ・有事最強 のパートナーと共に、
なんとかかんとか、毎日を生き抜いている。
