娘として、考えていたこと
母が亡くなってから、
「彼女は私をどうしたかったのか」
を考えることがある。
私は、
「父に騙されて15年捧げてあなたを産んだのだから、好きなことをさせてほしい」
と言われたことがある。
その時から、母を友達だと思うように心がけた。
母のことが好きだった。
笑っていて欲しかったし、幸せでいて欲しかった。
だから私は、
「良い娘」でいることを心掛けていた。
朝6時に警察から連絡があれば、寝間着のまま、保護された母を迎えに行った。
新しい料理を覚えたら、望まれなくても、積極的に作った。
夜中に目が覚めて家に誰もいなくても、泣きながら母に連絡をする、なんてことはしなかった。
今、彼女が母になった年齢に私がなり、私達はきっと相容れない母娘だったのだろうと思う。
母の人生を否定はしない。
彼女は彼女なりの寂しさや辛さ、孤独があったはずだ。
けどそれは、
「娘にすべてを託してもいい」
という、免罪符にはなりえない。
自分の人生の軸は、自分でなくてはならないと思う。
理解できなくて申し訳ない気持ちはあるが、
「これでいいのかもしれない」
という気持ちもある。
母娘の関係は人の数だけあるのだから、正解を探すことが間違っているのかもしれない。
お母さん、私は、あなたにもっと甘えたかったよ。
あなたは、私にどうして欲しかった?
