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yukiko160830
熱帯夜|シロクマ文芸部
京都の熱帯夜は、格別に淀んだ空気が肌にまとわりつく。
夕方からバーで酒を飲んだあと、彼の友達の彼女が暮らすワンルームマンションに来た。
着くなり、彼も彼の友達もベッドへ転がり込み、すぐにいびきをかき始めた。
わたしは彼女の横に座り、冷えたワインを飲んだ。
ーーかんかん照りのプールで、彼女を紹介された。
焼けた肌に、水着のラインがひと際目立っていた。彼女とはそのあと、併設された浴場にも一緒に入った。
彼女はワインを注ぎながら、湯気の中で見たわたしのからだの印象を話した。
わたしは少し照れながらワインをおかわりする。
ひとしきり飲んだあと、彼女のタンスを開けて、今日の下着を選んでいいと言われた。引き出しには、艶のある色が几帳面に並んでいた。青みが美しいブラセットを借りることになった。
あの夏、彼女の群青はわたしには眩しすぎた。今はその色を自分で選ぶようになった。鏡の前で、静かな誇らしさを感じている。
