【終天教団】下辺零は人類絶滅の夢を見るか?【クリア感想】
当然ながらネタバレ全開なので注意です。
良いADVでした。
おおまかな前提の説明についてはこちらを見てください。
クリア時間
40時間弱。
今回は都合上オートモードをちょくちょく使っていたので、いつものスタンスで常にガンガン音声を飛ばしていた場合はもうちょっと短縮されるかと思いますが、まあそれでも30時間は超えるくらいなんじゃないかと思います。
結構な大作でしたね。
1ルートが平均6時間(かなり偏りアリ)で更にそこから6時間…分岐を含めるともっとでしたかね?
特に長いのが科学省、特に短いのが警備省だと思います。
まあゲーム部分の事情も大きいとは思いますが、警備省は露骨に短いですね。
大雑把な感想
ちょくちょくいつも通り問題点はあるものの、ダンガンロンパ以降のレインコード・ハンドレッドラインと比較した場合一番手堅く纏まった作品ではないかと思います。
レインコードについてはゲームそのものというか最初にSwitchでしか出さなかったのが一番の大問題なので置いとくとして、ハンドラはまあなんぼなんでも分岐させすぎでそもそも綺麗に纏める気はあんまり感じないですよね。
それにしたってガバガバすぎるUIや快適性に関しては相当アプデで修正されているようなので、今(PCで)プレイする分にはどちらも別にそこまでだとは思いますが。
全部発売直後にプレイした感想としては終天教団が一番粗を感じませんでした。
一個だけ割とどでかいのありますけど。
シナリオ面は、ダンガンロンパ・レインコード・ハンドレッドラインのどれとも方向性がかなり異なっており、ある意味で言えば一番「真っ当に面白い」ADVシナリオだったと思います。
あれら3つはどれも普通の面白さからはだいぶかけ離れたものがあったので。
絵がいつもの小松崎さんじゃない影響とかだけではなく、小高さんがそこまでシナリオに大きく関わってないのではないかなと思います。
スタッフロール見た感じでも、少なくとも脚本面ではかなり関与少なそうだったので。企画自体は小高さんなんでしょうけども。
ハンドレッドラインよりは間違いなく関与は小さいと思います。
今までの作品と違って、「複数のルートに分岐した上で」「全てを終えた後真の最終章が開かれて全てが回収される」という構成になっており、これってどちらかと言うと小高さんよりは打越さんっぽい構成だなと思いましたね。別に打越さん今回関わってないはずですけど。
まあそもそも割と王道の構成ではある。
相変わらず複数ライター制であり、ハンドラのようなシナリオのピンキリは感じないことも無いのですが、あくまで5+1シナリオしか無かったためか少なくともキャラの乖離みたいなものは感じなかったと思います。
プレイ順は保健→科学→文部→警備→法務でした。
まあ割と良い順番だったんじゃないかな。
各ルートのシナリオについて
1つ頭抜けて面白かったのが科学省(伊音テコ)ルートでした。
多分それなりに賛同を得られると思います。
単品の話として考えると明らかに一番良く作り込まれていた印象です。
次点で法務省(犬神軋)ルート、保健省(丑寅幽玄)ルートですね。
単体で見るとイマイチだったのが文部省(黒四舘仄)ルート、警備省(伏蝶まんじ)ルートです。
文部省は演出は中々良かったのですがシナリオとしてはちょっと展開が読めすぎる部分が勿体なかったです。
流石に三人全員がアレかお付きの人?がアレかの二択ですからね。
実際は両方でしたが。アナグラムに気付いたのは割と最後の方でした。
警備省はシンプルに短すぎるのとキャラクターのポジションの関係で、ほぼ伏線撒きパートみたいなところがありました。
なのでそもそも評価対象外とした方が適切なのかも。
科学省に関してはメインキャラクター4人?でかなり密度の高い話を展開していて、ここで設定開示終わりかな?と思ったらそこから何度か裏切ってきてくれたのが特に良かったですね。
単純に一番シナリオボリュームもありましたし、キャラに感情移入させる要素もちゃんと色々ありました。
メインキャラクター以外だと空くんが特に好きになったプレイヤーは結構多いんじゃないでしょうか。
ED見たら脚本がハンドラのデスゲーム編の人で納得。あれも分岐とか伏線とか関係なく単品のシナリオとして見ると一番丁度いい具合に纏まっていたんじゃないかなと思いました。
それなりのどんでん返しと、しっかりしたキャラの掘り下げを同時並行できる優等生って感じですね。なんか上から目線みたいでちょっと申し訳ないですが。
あとテコが特に教祖に近いキャラクターであり一番知っていることが多いので、全体の謎も良い感じに色々明かされた印象。
作中でも、科学省は特に良い感じに進んだルート扱いを天使から受けていたと思います。
法務省はどうせ一番気合い入ってるんじゃねと思って後回しにしたんですが、そこまででは無かったですかね。まあ普通に楽しめたんですけど。
科学省が特に面白かったってだけな気はします。
犬神ってそういうことかよとかは思いました。
最後の無重力トリックとか、規模でかすぎだけどちゃんと伏線はしっかり提示されてて面白かったです。
全ての真相が明かされた時の納得感もちゃんとありました。
ただその終盤まで、あくまでヒロインが犯人では無いことを証明するだけで犯人当てが無いので、そこまでがちょっと退屈でしたね。
結局犯人は一人なので。
軋は良いキャラしてましたね。
ところで法務省、科学省のゲームシステムは最終章にも流用されているので、実際この2つが一番気合い入れて作っていたのかなとは思わんでも無いです。
保健省ですが、まーたデスゲームかい!と思いつつも本当に普通にデスゲームを進めていて無難だなーと思っていました。
丑寅はまあ怪しい部分はあるんですが、本筋の謎がまだ全く明かされていないのでそっちの怪しさだと思ってたんですよね。
なのである意味では全然警戒していなかったんです。
真相明かされたら普通にひど過ぎて笑いました。そして本筋で見るとむしろぶっちぎりで怪しくなくなったキャラでした。
終盤の衝撃だけで結構加点できる感じですね。
しかし単なるびっくり箱じゃなくて、終盤の兄妹のスーパー自己中心ムーブにもそれなりの論理が付与されており、結構真面目な話でもありました。
このゲームが意外とかなり真面目なテーマの話なのかな?と思ったのがここからで、実際に進めていった結果としては最終章にもちゃんと通じる話だったので、ここはかなりフリとして効いていたと思います。
気になったのはなんで普通に一人だけ教祖以外が当たり前みたいに神の力使えたんだ?ってのと、神の力で蘇生って少なくとも物理的に破壊されてたら無理じゃないのか?ってとこですね。どっかで説明ありましたっけ?
まあ前者はまだなんかのバグでーとか考えられなくも無いんですが後者はマジでわかんなかったです。物理的に壊してるよね?アレ。
文部省警備省はそこまで語ること無いので省略。
大体最初に言った通りですね。
各ルートのゲーム性について
どれも体裁は整えていますが、そこまでしっかり練られているというわけでは無い感じ。まあそりゃそう。結局ADV。
一番真っ当だったのはまあ、科学省でしょうか。普通のザッピングノベル。
ただ、シナリオが良かったと評したのですが、ザッピングノベルとして考えると勿体ないと思う面はありました。
キャラ配置が近すぎてザッピングノベル特有の各キャラがそれぞれで動いた結果として道が交わる感は全然無いんですよね。
普通に3人1組のグループでそれぞれの視点を切り替えまくってただけと言う感じで、時々思い出したようにルート変更の必要性は出てくるんですが、基本的にはただ順番に出てきたシナリオを読んでいくだけと言う感じが強かったです。シナリオロックかかる頻度が尋常じゃないので。
中盤、終盤にいきなり追加の視点が出てくるみたいなお約束はこなしていましたし、お話としてはかなり面白かったと思いますが、マルチ視点ザッピングノベルの良さはそこまでフルに活かし切れていなかったのは少し勿体ないかなと思います。
まあ、一人称視点が切り替わることによって叙述トリック的なものを成立させていたのはかなり上手かったと思いますが。
1つ抜けて出来良かったので、だからこそって感じですかね。
まあでも今自分が言ってる奴って多分ちゃんとやろうとすると一本で10時間20時間かかるシナリオになってしまいそうなので、無茶なのはわかりますが。
そう考えるとちゃんとボリューミーな428はともかくパラノマサイトが10時間前後であそこまで纏まってるのはやっぱり凄まじい完成度ですね。
ゲーム性的に無難だったのは文部省、保険省ですかね。前者の方がより無難度は高いです。
どっちも、演出としてのゲーム性って部分が強かったかと。
まあ文部省は恋愛ADVもどきなので特別言うことも無いというか…途中でときメモみたいな爆弾が設置されたり、ドキドキ文芸部始まったかな?みたいなホラー演出だったりと、元ネタがわかりやすくて演出的には笑わせてもらいました。
強いて言うなら攻略順固定なのは手抜きかもしれませんがまあ正直シナリオ的には割とどうでもいい要素…
保険省もめっちゃ普通。これもあくまでゲーム性は演出的な側面が強いです。適当に進みつつパズルこなしてくだけなので。
パズルが種類自体は数個しか無くて割と飽きるのに終盤ちょっと自分にはクソ難しいのがあったりしたのは気になりましたが…30分くらい悪戦苦闘した挙句にそのパズルは解かずに他のパズルで穴埋めしてパスワード総当たり解除して突破しました。絶対こっちのほうが早いと思います。
ちょっとゲーム性的には明確な難点を感じたのは法務省、警備省ですかね。
前者は、スナッピングが無駄なゲーム性過ぎました。
ダンロンにあった、セリフの特定部分に反応するシステム?を何故か悪化させたやつ。
UIのテンポが悪い上にそれが正解なのか不正解なのか実際にやってみないとわからないセリフが多い、なのに何故かミスったらHPが減って最終的にゲームオーバーになるシステム。
捜査パートでゲームオーバー要る!?要らんよ?!
実際の推理パートでミスってゲームオーバーになるのはまだいいんですけど。
こっちはこっちで地味に結構基準が厳しめで、割と普通にゲームオーバーになる人が多いと思います。
推理パートは最終章にも流用されていますが、演出的には普通に良かったです。ちょっとだけダンロン風味っちゃ風味ですけど。
ただなんか普通に難易度高くない?とは思いますが。
回復なし5ミスでゲームオーバーかつ中間セーブポイント1個くらいしか無いですよね、多分。
ダンロンより全然ゲームオーバーになりやすいと思います。事件の理解度にもよるでしょうけど。
警備省に関しては別にそこまで露骨に問題あるってわけじゃないんですけど、どちらかと言うとルートの大半をゲーム性の部分が占めてる事自体が問題というか…
終盤誘導が悪くて微妙に詰まったなとかもあるんですけど、そもそもそこまで難しくも無いちょっと時間がかかるだけのステルスゲームがプレイ時間の大半を占めるのはあんまり面白くないかなと。というかあんまステルス感も無い。マジで逃げるのは超簡単なので。
まあ、難しくされても余計にストレス溜まるだけだったとは思いますが。
なのでシナリオ的にはかなり短いですが、短いなりに中身自体は文部省とかよりは上で意外性はありました。ちょっとジャッジアイズを思い出したり。
まあ、やっぱり伏線撒きパートという印象は覆りませんが。
全体を通して
さっきからの話はほぼ「単品で見た場合」の話なんですが、このゲームはかなり纏まり良く、各ルートの話を最終章に繋げているので全体で考えた方が良いと思います。
自分は定期的に言っていますが、「先が読めなくて気になる話」をとても好みます。
このゲームは、各ルートでこの終天教団というゲームの、様々な謎を断片的に明かされていきますが、この明かし方が中々良かったと思います。
ループを重ねることによって「大体わかる情報」と、「特定のルートでしかわからない情報」がいくつかあり、後者の散りばめ方が良かったです。
前者はドロイドとかですね。
初見は中々驚きましたが、割とどのルートでも間接的に明かされてた気がするので謎としてはかなり軽い扱いでした。
後者は神の正体とかでしょうか。神の力の正体とかもですね。
まあ大前提のドロイドの情報があれば何となくで予想は付くのですが。
そして最後の最後まで明かされないのは天使周りですね。敵なのか味方なのか本当に終盤までよくわからなかったのですが、まあ実質ラスボスでした。
天使の正体より先に神の正体の方が普通にわかるっていうね。
こういうのでゴリゴリに嘘吐かれるとそりゃプレイヤー視点ではなんもわかりません。
そして最終章。
まず「教祖殺人事件」の謎解きがかなり楽しかったです。
最終章が始まった時点だと自分は全く真相はわかっていませんでした。
単にそこまでがっつり考察しながらプレイしていないだけでもありますが。
ただシナリオ的に怪しいのが仄とまんじくらいなので、この二人の共犯なのかなとか思ってた程度ですね。
実際、各章で必要な情報はほぼ全て提示されていたと思います。
めっちゃ継ぎ接ぎにですが、ちゃんと今までの情報全てを整理していけば自然と答えに辿り着くので、「ああ~~~~あれはそういうことか!」という気持ちよさがちゃんとありました。
まあ何回か提示する情報がわかりにくくてゲームオーバーになりましたけど…
逆転裁判、ダンロンなどのゲームで味わう、「情報は先に色々提示されてるハズなのに何が起きたのかさっぱりだったのが一気に纏まっていく」と言う感覚を、かなり真っ当に味わった感じです。
逆裁ダンロンは実のところめっちゃ後出し情報祭りで「わかるようでわからん」を成立させてる推理ゲームなので、インチキっちゃインチキなんですよね。
結局それが超面白いので別にいいんですけど。
こちらも少し真っ当度高めな、レインコードと比較してもやっぱりダンロンの方が推理を進める面白さは勝っていましたし。
あと最近で言うと魔法少女ノ魔女裁判がちょっと特殊な例で、逆に一切捜査させて貰えずに情報ほぼゼロからスタートして議論中に出てきた情報だけで話を進めるみたいなのが結構あるんですが、正直この捜査パートを省略するというやり方は自分は推理議論ゲームとしては微妙だと思いました。
断片的な情報を先にある程度提示されてからの方が、ちゃんと「わかるようでわからん」を味わえるので。というかそれ以外でも確か全体的に捜査パートで手に入る情報かなり少なかったですよねあのゲーム。まあ1回くらいならいいんですけど。
今回の終天教団は、情報提示をとても断片的に行うことで、普通にシナリオを読み進めてるだけでは中々繋がらないようにするという割と綺麗なやり口だったと思いますね。ズルがほぼ無いです。
実際、ちゃんと推理していれば最終章入った時点で多分犯人はほぼ特定できますよね?後出しの情報ってほぼ無かったと思いますし。
自分はやらない方が楽しめると思ったのでしてなかったんですけど。
主人公が一見普通に男の子に見える見た目で実は女ってのが、なんでわざわざそんな設定にしたんだろう?と結構長いこと思ってたんですが、これも普通に犯人の推理に絡んできたのも良かったですね。
確かに警備省ルートやってて、「あれ?まんじって主人公の性別知ってるのか?」って疑問だったんですが。今考えると主人公の性別に関する情報がまんじだけ開示されないの明らかに怪しかったんですね。
教祖大好きなのはマジっぽかったからあまり犯人だと思えなくて見事に予想を外してしまったわけですが。
この殺人事件の謎解きはかなり楽しめましたね。
しかしこれはあくまで最終章の前半であり、ここからが本当のタネ明かしとなります。
ループの種明かしがまず膝を打った部分でした。
ADVって、まあ普通にゲームを遊ばせるだけでもループものみたいになり得るジャンルです。
設定では別にそんな要素無いけどゲームと言う形式上なんかループしてます、みたいなのもあるあるですね。
ただ今回、このゲームではそこにも説明…ではなく、トリックを使っていました。
普通にプレイしていて、記憶を失ってループしていることには全然疑問を抱かなかったんですよね。
主人公含めてあくまで全員ドロイドだし、あくまで神は人間のことだし、あくまで神の力はハッキングだしでそんな時空を操るような力なんてものは無い方が自然なんですが。
でもまあゲームだし、まだ完全に神について明かされてるわけじゃないし、明らかに主人公がぶっ壊れた後で時間が巻き戻ってまた1からスタートしているのはそういう何かしらのファンタジー能力が前提にあるだろう、と思い込んでいました。もしくは電脳世界オチ。何度目だ電脳世界。
でも真相は同時並行で5人の主人公がそれぞれのルートをこなしていたと。
これは面白かったですね~綺麗に騙されました。
「なるほど!」と素直に驚きましたし、全てが明かされてみると全部自然な描写です。そりゃ記憶引き継ぐわけないよね。カチ合ったらどうすんだとも思いましたが天使が調整してそうですね。
科学省の「今回が一番頑張った」みたいなのも、多分他の同時進行中のルートが先に終わってるとかで説明できるんでしょうね。一周目で言われてたとしても描写としては矛盾しない、と。
天使が同時に出てきていたとしても、別にそいつらは主人公に常駐しているプログラムだからおかしくないんですよね。
天使が主人公にしか見えていないというのは、特定のルート以外でも大体は察せる情報なのでそれが逆にうまい偽装になってましたね。
自分は保健省が最初だったので察するまでも無かったんですけど。
ただ自分が何か見落としてそうなんですけど何故か犬神だけ天使に気付いてそうだったのはなんだったんでしょう?
ウイルスで汚染されてた?それともなんか関係ない話がそれっぽく勘違いされただけ?
どっかで種明かしされてたでしょうか。意味無くこんな描写入れないとは思うんですが。
そこからまさかのザッピングノベルパート復活で、天使のモチーフになった二人と零の過去編。
普通にバッドエンド気味の悲しい話ですが、そこで本当にほぼ全ての種明かしが終わりましたね。
ただこれを読んだらやっぱこの姿をしてる天使も良い奴らなのかな?ってなると思うんですけど普通に真っ黒。
零が受け入れやすいから姿をパクっただけってのがプレイヤーにもちょっと刺さるのが憎かったですね。
そこからは天使とのバトルになって皆集まってなんとか絆☆パワーで勝利って感じなんですが、ストーリー的に気になったのは「天使にも一理ある」ところですね。
天使は滅茶苦茶悪役です。
人間を代弁しているその言い分もドロイドからすれば極めて身勝手なものです。
しかし、あくまで人間である自分がその視点で考えれば、天使の言い分そのものが悪だとは結構言い難いんですよね。そこがちょっと面白い所でした。
実際別に、天使の言うことを聞いたらどう考えてもバッドエンドだろ…とまでは言えないと思います。
前述した保健省ルートもなんですが、憎い悪役に一理はある主張をさせた上でそれを否定させる、というのは意図的にやっていたんじゃないかなと思います。
その上で、最終章ではプレイヤーがどちらを選ぶのかわざわざ委ねているのでしょう。
まあ、このゲームやってたらドロイド側は色んな側面があれども大体は良い人達で、人間は過去編の一部くらいしか良い所見てないので、普通に考えたらドロイドを選ぶと思いますが。
人間であるプレイヤーに、人間の未来を切り捨ててドロイドの未来を選択させるっていう演出だったんですかね。
ドロイドENDは普通に大団円+αで良かったです。
終末モノみたいなもんなのに、明るい話でしたね。
そう、人間ENDもあります。まだ見れてないんですけども。→見ました。
このゲームで一番の問題点は間違いなく最終章の仕様です。
選択肢はかなり増えますが多分ちゃんと分岐するのは最後に人間選ぶか、ドロイド選ぶかだけだと思います。最終章2周目プレイ途中の感じですが。
その間手動セーブできなくなります。一応オートセーブはあるんですけども。
そして最終章は普通にプレイ時間6時間くらいはがっつりあります。
その間一切手動セーブができません。
しかも普通に30分くらいオートセーブかからないタイミングもあります。
ザッピングノベルパートまで行けば小刻みにかかるんですけども。
一気に遊ぶの推奨すぎませんかね?選択肢に緊張感を持たせたいとかそういう思惑もあるかもなんですけど、普通にプレイしてて自由にセーブできないのはしんどかったです。
しかしそんなことよりも一番の問題は、普通に最後の最後で分岐を選択した後にオートセーブがかかることです。
もう片方のエンドを見るために、6時間くらいかかった最終章を1からやり直します。
ただのノベルゲーじゃなくて全然めっちゃゲーム性あるしなんならQTEもある最終章をです。
なげえよ!!!!!!!!!!
勿論ノベルパートはスキップできるのでまた6時間もかかるわけは無いですが、ゲーム性の部分は普通にそのまんまやり直しです。なんかセーブデータ外で情報がセーブされててやり直さなくてもいけるとかではなく、最終章開始時の手動セーブからガチのやり直しです。
本当に、ちょっとしたセリフ差分とかじゃなくてちゃんと分岐するのは最後だけで一度やったところをやり直すだけなのでマジでなんでこんな仕様にしたのかわけがわかりません。どういう意図?
おかげでまだ人間ENDを見れてないわけですが、そもそもこの仕様じゃもう片方は見ないまま終わる人の方が多いまであるんじゃないでしょうか。
というかなんかこうなる予感がしたから、先に恐らく真っ当なENDである可能性が高いドロイドを選んだんですけど。流石にこの悪い予感は裏切れよ!
まだ見てないですけど人間ENDがすっきりする真ENDみたいな感じになるとはあんまり思っていないので、先にこっち選んだ人普通に可哀想だと思います。もう片方を見るためだけに一回やったとこやり直してる自分も結構可哀想だと思います。一応見たらそっちの感想も追記しますが。→追記しました。
ここに限っては初期ハンドラよりプレイヤーへの嫌がらせになっています。
絶対に修正されると思う。
それとも自分が何かを間違えているだけでしょうか?
流石に見落としでは無いと思うんですが。
最終章始まったときに「この先の選択は重要なものになるのでここでセーブしておきましょう」みたいなこと言われたから想定通りだと思うんですが。その選択が6時間後に来ただけで。
自分はまあ許容しますけどこれだけで低評価食らってもおかしくないレベルなのでさっさと最後にかかるオートセーブのタイミングを最後の選択肢選ぶ直前に変えた方が良いと思います。
というか普通にセーブできるままで良いと思います。
追記 人間END
思っていた通り、天使は絶対的な「悪」では無くあくまで人類のために、与えられた仕事をこなしているだけでした。
ドロイドと同じってことですかね。
それはそれとして、思っていた以上に普通に真っ当な終わり方でした。
態々二者択一させるならドロイドENDで順当に人類絶滅した以上、人間ENDではドロイドも何か大変なことになるだろうと思っていたんですが。
天使・人類の悪辣さを見せられた上で彼らの主張自体にはちゃんと理解を示すことができたご褒美でしょうか?
まあ全てのドロイドはリセットされ、終天教団は完全壊滅となりましたが、それはそれとして天使が言っていた通りにドロイド達は人類の良き友人として、人類・ドロイド共に別の意味0に近い状態からですが時間をかけてやり直すことができていましたね。
悪辣さも無く、メインキャラと言える零+教団幹部5人は何らかの絆☆パワーによって完全消滅した筈の記憶を取り戻し、ついでにヒメノとミコトみたいな声とキャラしてる人間達も居て、風味的には非常にハッピーエンドでした。
というか何ならドロイドENDよりもトゥルー感はありますね。プレイヤー感情に大きな波を立たせず順当にハッピーエンドなのがドロイドENDですし。
オチだけで比べるとですが。
それまでの展開的にはあんまりあそこで零がドロイドと人間の二者択一で人間を選ぶ理由がかなり小さいとは思います。
取り敢えず、どっちの選択肢を選んでもそれなりにどっちも納得できる終わり方なのは良いと思いました。
なんなら一周目人間ENDから見ても良かったかな?
分岐システム自体はちゃんと両方見た上でやっぱセーブさせない意味が分からないのでおかしいです。
キャラについて
ここはあんまり自分には語るのが難しいんですが、教団幹部全員最終的に良いキャラしてたのは良かったですね。
ルート上でのインパクト凄かったのが丑寅なんですけど、これインパクト全振りすぎて後々が虚無みたいにならないかな?と思ってたら最終章で親友と化して笑いました。
このゲーム別にそこまで小高さんの雰囲気を感じないんですけど、どことなく一番ダンロンっぽいキャラだったんじゃないかと思っています。
別に実際にキャラの生みの親だろうとか言ってるわけではないですが。
犬神さんも中々濃かったですね。普通にヤクやってるし。ホームズリスペクトでしょうか。
仄は個人的にはそこまでなんですが、多分そもそもヤンデレキャラがあんまり好きじゃないだけですね。刺さる人にはぐっさり刺さるかと。最後の活躍も良かったですしね。最終章で株上げたキャラかな。
テコはちゃんとした友達、まんじはパートナーって感じでしょうか。この二人、特にテコは自分のルートできっちり良いとこ見せてました。
どっちも良いキャラしてましたが、比較的普通寄りの印象。
大体こんなとこですかね。
いつもと違ってかなり手堅いつくりのゲームだったと思います。
特にシナリオ面の見せ方。
いやいつもが縦横無尽というか傍若無人というかなんというか…小高さんの原液を薄めるとこれくらいの感じになるってことなんでしょうか。
全体として見た場合にどこまで関わってるのかよくわかりませんが。
40時間ほどプレイしましたが、こんくらいのボリュームあるADV遊ぶことは中々無いので良い体験でしたね。
GWにその2~3倍くらいの規模のいかれたADVを発売してたはずなんですけども…
今後もトゥーキョーゲームズにはこの異常ペースで良い感じにADVを出し続けて欲しいなと思いました。
秀作だと思います。
このままダンガンロンパの(実質)新作も出すってマジ?

