#38 国会議員はなぜ居眠りをする?

国会議員が居眠りをしているところがニュースや週刊誌で取りだたされることはしばしば。たしかに、年収2000万円以上の国会議員が一番重要な国会での会議において居眠りをしているのはけしからんとなる。しかし、「なぜ居眠りをしてしまうのか」については掘り下げられない。

河野太郎氏は、次の動画で日本の国会の構造的な問題を指摘している。
日本の国会の本会議では、各委員会で話し合って半ば決定した議題を儀式的に報告し、採決を取る場所となっている。数百人いる国会議員は、すべての議題に直接かかわっているわけではなく、自分の専門分野の委員会に参加して議論を行う。そのため、本会議では、議員によってはその大部分が自分と関係のない議題になってしまうこともある。そもそも1人の議員が国会で行われているすべての議題を細部まで把握することは不可能である。それでも本会議の時間中は全員本会議場に座っていることが義務付けられ、裏で委員会を行うことも禁止されている。
河野氏によれば、イギリスはそもそも本会議場に議員全員分の椅子がなく、採決の時だけ全員集合して採決を行い、アメリカでは本会議が数人のこともあるという。そして、日本の本会議は本来そこにいる必要のない議員が「建前」で参加する会議になっているということを指摘している。

居眠りしている議員は日本では「税金で高い給料が払われているのに居眠りとはけしからん」となるのだが、海外のメディア関係者は「税金で高い給料を払っているのに無駄な仕事をさせるのはばかばかしい」となるらしい。
だからといって居眠りを許せるわけではないが、根本的なシステムに改善の余地があるのではないか。例えば本会議の裏で委員会を進めていれば、もっと効率的に議論が進むかもしれない。国権の最高機関がこのような状況なのだから、建前だけの仕事というのは日本企業にあふれかえっている。「居眠り」から日本的組織の構造的な問題が見えてくる。

参考動画


いいなと思ったら応援しよう!