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#491 選挙はコスパの良い宣伝手段?

選挙のニュースを見ていると、

「この人、本当に当選する気があるのかな?」

と思う候補者を見かけることがあります。

最近では、

  • コスプレ姿で街頭演説をする

  • 奇抜なパフォーマンスで注目を集める

  • 自分の商品やサービスをアピールするような発言をする

といった候補者が話題になることもあります。

もちろん、本気で政治を目指している候補者も多くいます。

しかし一方で、

「選挙を宣伝の場として利用しているのでは?」

という指摘がされるケースも増えてきました。

なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか。

その背景には、選挙期間中だけ利用できる制度があります。

選挙では無料で大きな宣伝ができる

立候補すると、候補者にはさまざまな選挙活動が認められます。

例えば、

  • 選挙ポスターの掲示

  • 選挙公報への掲載

  • 政見放送への出演(対象となる選挙)

  • 街頭演説

などです。

特に政見放送は、テレビやラジオを通して自分の考えを多くの人へ伝えることができます。

通常であれば、全国放送で同じような時間を確保するには、多額の広告費が必要になります。

しかし、立候補すれば制度の一部として利用できます。

もちろん本来は、有権者が候補者を比較し、誰に投票するか判断するための仕組みです。

ところが近年では、この仕組みを「知名度アップ」や「話題作り」に利用しているのではないか、と指摘されるケースもあります。

供託金制度とは?

とはいえ、誰でも気軽に立候補できるわけではありません。

日本には供託金制度があります。

供託金とは、立候補するときに法務局へ預けるお金のことです。

例えば、

  • 衆議院小選挙区

  • 参議院選挙区

  • 都道府県知事選挙

といった主な選挙では、およそ300万円という高額なお金が必要になります。

さらに、一定以上の得票がなければ供託金は没収されます。

この制度は、

「売名目的やいたずら目的の立候補を防ぐ」

ために設けられています。

つまり、一定のハードルを設けることで、選挙制度が乱用されないようにしているのです。

CMと比べると安い?

それでも、

「宣伝費として考えれば安い」

という見方もあります。

例えば、全国規模でテレビCMを放送したり、大量の広告を出したりすると、数千万円から数億円かかることも珍しくありません。

それに比べると、供託金が返還される条件を満たせば実質的な負担は小さくなりますし、返還されなかったとしても、全国的な話題になれば広告費としては安いと考える人もいます。

さらに、

  • ニュースで取り上げられる

  • SNSで拡散される

  • インターネット記事になる

といった二次的な宣伝効果が生まれる場合もあります。

そのため、一部では

「選挙はコストパフォーマンスの高い宣伝手段になっているのではないか」

という議論が起きています。

本当に宣伝だけが目的と言えるのか?

ただし、注意したい点もあります。

「当選は難しい」と見られている候補者でも、

  • 自分の政策を広く知ってほしい

  • 特定の社会問題を訴えたい

  • 新しい政党や政治団体の知名度を上げたい

という目的で立候補することがあります。

これは民主主義において重要な政治活動でもあります。

そのため、

「当選の可能性が低い=売名目的」

と一律に決めつけることはできません。

問題となるのは、政治とは無関係な商品やサービスの宣伝など、本来の選挙制度の目的から大きく外れた利用が行われる場合です。

制度を見直すべきという声も

こうした状況を受け、

  • 政見放送のルールを見直すべきではないか

  • 選挙ポスターの利用方法を改善すべきではないか

  • 供託金制度だけで十分なのか

といった議論も行われています。

一方で、規制を厳しくしすぎると、

政治活動や表現の自由を狭めてしまう可能性もあります。

どこまで認め、どこから制限するのか。

民主主義と表現の自由のバランスをどう取るのかが、大きな課題となっています。

おわりに

「選挙はコスパの良い宣伝手段?」

近年は、そうした見方が話題になるケースも増えています。

選挙では、

  • ポスター

  • 政見放送

  • 演説

などを通して、多くの人へ情報を届けることができます。

そのため、一部では制度を宣伝目的に利用しているのではないかという指摘もあります。

しかし、本来これらの制度は、有権者が候補者の考えを知り、投票先を判断するために設けられたものです。

今後も、選挙制度の公平性を守りながら、表現の自由とのバランスをどう取るかについて、社会全体で議論していくことが求められています。

【目次】

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