#419 あなたが使ったそのお金、実は「借金」かも?
あなたは借金をしたことがありますか?
おそらく多くの人は、
「借金はしていない」
と答えるのではないでしょうか。
借金という言葉には、
・消費者金融
・カードローン
・多重債務
といった少し怖いイメージがあります。
しかし実際には、私たちの身の回りには「借金」という名前では呼ばれていない借金が数多く存在しています。
そして多くの人が、そのことを意識しないまま利用しているのです。
今回は、意外と知られていない「借金の正体」について考えてみたいと思います。
借金は「借金」という名前で存在しない
借金と聞くと、金融機関からお金を借りることをイメージする人が多いかもしれません。
しかし実際には、私たちが日常的に利用しているサービスの中にも借金は存在しています。
例えば、
・クレジットカードの分割払い
・リボ払い
・自動車ローン
・住宅ローン
・スマートフォンの端末分割払い
・貸与型の奨学金
などです。
これらに共通しているのは、
「先に商品やサービスを受け取り、後からお金を支払う」
という点です。
つまり、今お金がなくても商品を手に入れ、その代金を将来支払う仕組みになっています。
これは経済的に見ると、立派な借金です。
もちろん、これらが悪いというわけではありません。
むしろ現代社会では、多くの人がこうした仕組みを活用しながら生活しています。
問題は、それを借金として認識しているかどうかなのです。
なぜ人は借金を軽く考えてしまうのか
では、なぜ私たちは借金をしていることに気付きにくいのでしょうか。
その理由の一つは、「総額」ではなく「月額」で考える仕組みが社会に浸透しているからです。
例えば、
「100万円借ります」
と言われると、多くの人は慎重になります。
しかし、
「毎月1万円のお支払いです」
と言われると、心理的なハードルは一気に下がります。
スマートフォンの購入でも、
「12万円のスマホ」
より、
「月々3,000円」
の方が安く感じることがあります。
自動車ローンも同じです。
車両価格を見るよりも、
「月々いくらで乗れるか」
に注目してしまう人は少なくありません。
もちろん月額で考えること自体は悪いことではありません。
しかし、月額だけを見ていると、
・総額はいくらなのか
・何年支払い続けるのか
・利子はいくら発生するのか
が見えなくなってしまいます。
現代社会は非常に便利になりました。
その一方で、お金の負担を小さく見せる仕組みも増えているのです。
借金そのものは悪ではない
ここまで読むと、
「借金は危険だ」
という話に聞こえるかもしれません。
しかし、一概に借金そのものが悪いというわけではありません。
例えば住宅ローンです。多くの人にとって、家を一括で購入することは現実的ではありません。だからこそ住宅ローンを利用し、長い年月をかけて返済していくのです。
事業を始める際の融資も同じです。将来的に利益を生み出すために資金を借りることは、経済活動としてごく自然なことです。
つまり借金とは、
「未来の自分からお金を前借りする仕組み」
とも言えます。
問題は借金をすることではありません。
その借金が、
・何のための借金なのか
・返済できる見込みがあるのか
・自分の生活にどのような影響を与えるのか
を理解しているかどうかなのです。
本当に怖いのは「借金を借金だと認識しないこと」
私が最も危険だと思うのは、借金そのものではありません。
借金を借金だと認識しなくなることです。
例えば、
「毎月5,000円だから大丈夫」
と思っていても、それが何年も続けば大きな支出になります。
また、複数の分割払いを利用していると、一つ一つは小さくても合計額は決して小さくありません。
気付いた時には、
・スマホ代
・自動車ローン
・クレジットカードの分割払い
などが重なり、毎月の支払いが家計を圧迫していることもあります。
だからこそ大切なのは、
「借金をするな」
ではなく、
「借金の正体を理解する」
ことなのです。
借金とは何か。利子とは何か。返済期間とは何か。
それらを理解した上で利用するのであれば、借金は生活を支える便利な仕組みにもなります。
しかし、その仕組みを理解しないまま利用すると、思わぬ負担を抱えることにもなりかねません。
借金を知ることは社会を知ること
私たちは日々、多くの金融サービスを利用しながら生活しています。
スマホの分割払いも、住宅ローンも、クレジットカードも、本質的には「将来のお金を先に使う仕組み」です。
そして現代社会は、その仕組みの上に成り立っています。
借金というとネガティブな印象を持たれがちですが、社会を支える重要な仕組みの一つでもあります。
だからこそ、
「借金は怖い」
で終わるのではなく、
「借金とは何なのか」
を理解することが大切なのです。
あなたが今使っているそのお金。
それは貯金かもしれません。給料かもしれません。
しかし、もしかすると借金かもしれません。
そして、その違いを理解することは、お金の知識だけでなく、現代社会の仕組みそのものを知ることにもつながっているのです。
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