#94 沖ノ鳥島ってどんな島?

沖ノ鳥島は、東京都小笠原村に属する、北緯20度25分、東経136度04分に位置する日本最南端の島である。

周囲約10㎞(南北1.7㎞、東西4.5㎞)のナスのようなかたちをしたサンゴ礁が島の周囲を取り囲んでおり、その環礁は富士山のような形をした円錐形の海山の頂上部に広がっている。環礁の時は輪の形になるが、満潮時は2つの小島が海面に頭を出すだけである。高潮時は北小島が16㎝、畳1.5畳分、東小島が6㎝、畳4.5畳分のわずかな広さとなってしまう。

沖ノ鳥島の周囲は熱帯の気候で、台風が発生、通過して荒波が容赦なく島を削ってしまう。過去の観測によると、1930年当時は6つ、1952年には5つの小島が見られたのに、1987年には現状の2つになってしまった。
そこで日本政府は小島を守るため、周囲に消波ブロックを積み、直径50mのコンクリートで固める保全工事を行ったのである。工事の様子は以下の動画で詳細を見ることができる。

なぜこのような大規模な工事を行ってまで小島を守るのかというと、小島が守れるかどうかかおよそ40万㎢の排他的経済水域の有無に関わるからである。沖ノ鳥島の周辺はカツオやマグロの産卵場所・海遊コースになっているほか、メタンハイドレートやニッケル、マンガンなどの貴重な資源が埋まっているとされる。この島があるかないかでこれらの資源を優先的に採取できるかどうかが決まるのである。

しかし、沖ノ鳥島の島であることの正当性について、海外では疑問視する声もある。そもそも島とは国際海洋条約で次のように定められている。

1.島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時において  
も水面上にあるものをいう。
2.人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。(一部省略)

『中学校社会科定番教材の活用術 地理』より

沖ノ鳥島は1の条件は満たしている。先ほどの動画の21:00~21:30あたりを見ると、満潮時に小岩が水に囲まれている様子がよくわかる。
しかし、2の条件について、現状では沖ノ鳥島で人間の居住や経済活動を行うことは困難である。このことから、沖ノ鳥島は島ではなく岩だという批判がある。この批判を解消するためには、港湾施設等を建設して、沖ノ鳥島を経済活動の拠点としていく必要がある。

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【参考】

https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/okinotorishima/


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