昭和22年創業、岐阜駅前で変わらぬ美味しさを届け続ける老舗

サカエパン
岐阜駅南口から歩いてわずか2分。
昭和の面影を色濃く残した店構えのパン屋さんが、今日も変わらずパンを焼いている。
それが、昭和22年(1947年)創業の老舗「サカエパン」だ。
日曜日の朝、ふらりと立ち寄ったこのお店で、私は思わぬ“ギャップ”に出会うことになる。
正直なところ、最初は店名から受ける印象と、店構えの素朴さから「懐かしい系のパン屋さんかな」という軽い気持ちだった。
ところが、ひとつ、またひとつとパンを手に取るうちに、その考えは見事に覆される。
――めちゃくちゃ美味しい。

最近は個性的でおしゃれなパン屋さんが増え、素材や製法にこだわった高価格帯のパンも珍しくない。
しかしサカエパンのパンは、そういったお店と比べても決して見劣りしない。
むしろ「毎日食べたい」「通い続けたい」という点では、圧倒的な強さを感じる。
私自身、かなり好みだ。
早朝6:50開店、駅前で続く“日常のパン屋”
サカエパンは、早朝6:50から営業している。
不定休ではあるものの、この時間から焼き立てのパンが並ぶというのは、駅前という立地も相まって実にありがたい。
通勤前に立ち寄る人、学校へ向かう途中の学生、近所に住む常連さん。
お店の前には、生活の一部としてパンを買いに来た人たちの姿が自然と溶け込んでいる。

ガラガラと引き戸を開けると、ふわっと広がるパンの香り。
木製の棚に所狭しと並ぶパンたちは、どこか控えめで、けれど確かな存在感を放っている。
高級感や派手な演出はない。
だが、その分、気取らず、安心感がある。
こういう町のパン屋さんが、今も駅前に残っていること自体が、なんだか嬉しい。
常時50種類以上、名前に「くん」と「ちゃん」が付くパンたち
店内には、常時50種類以上のパンが並ぶ。
あんぱん、クリームパンといった定番から、焼きそばパン、ウインナーパンなどの惣菜系、
さらに甘い系のパンまで、実に幅広いラインアップだ。



そして、サカエパンを語るうえで欠かせないのが、パンのネーミング。
惣菜パンには「〇〇くん」、甘いパンには「〇〇ちゃん」というように、
値札には必ず“くん”や“ちゃん”が付けられている。
このネーミングが、なんとも言えず可愛らしい。
大人が見ても、どこか童心に戻ったような気分になる。
パンを選ぶ時間そのものが、少し楽しく、温かいものに変わるのだ。
一番人気は「あんぱんちゃん」

数あるパンの中でも、特に人気なのが「あんぱんちゃん」。
価格は160円と、今の時代では驚くほど良心的だ。
まんまるで手のひらサイズ。
持ち上げると、ずっしりとした重みが伝わってくる。
ひと口かじれば、ふっくらモチモチの生地。
中には、これでもかというほどあんこが詰まっている。
甘さは控えめで、くどさがない。
それでいて満足感はしっかりある。
この「あんの重さ」が、まるでお店からの感謝の気持ちの重さのように感じられるのも、不思議な魅力だ。
「あんぱんちゃんを片手に、今日も頑張ろう」
自然とそんな気持ちにさせてくれるパンである。
毎日通える価格と、心を掴むサービス

サカエパンの魅力は、美味しさだけでは終わらない。
どのパンもボリュームがあり、価格は驚くほどリーズナブル。
高級感はないが、だからこそ“日常使い”として、これ以上ない存在だ。
さらに驚いたのが、「お楽しみ券」のサービス。
500円以上購入すると1枚もらえ、10枚集めると200円分のサービスが受けられるという。
この価格帯で、さらに割引サービスまで用意しているとは…。
正直、驚きを通り越して感心してしまった。
こうした積み重ねが、長年地元で愛され続けてきた理由なのだろう。
100名店にも選ばれた、岐阜駅前の誇り


サカエパンは、岐阜駅前にある“100名店”にも選ばれた老舗パン屋さんだ。
派手なブランディングやSNS映えはなくとも、
味、価格、雰囲気、接客、そのすべてが安定して高いレベルにある。
昭和22年の創業から、時代が変わっても、
「美味しいパンを、手頃な価格で、気持ちよく提供する」
その姿勢は変わらない。
最近、美味しいパン屋さんが増えている中でも、
サカエパンは決して負けていない。
むしろ、“毎日通える美味しさ”という点では、唯一無二の存在だ。
岐阜駅前に残る、昭和の香りと確かな味。
高級ではないけれど、心とお腹を満たしてくれる。
こういう町のパン屋さんが、やっぱり一番いい。






あんぱんちゃん片手に、今日も頑張ろう。
そんな気持ちにさせてくれる、岐阜の名店である。
ハッシュタグ
#旅ログ #東海グルメ #Shazzan_note #岐阜 #サカエパン

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