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Claudeに愚痴ったら、10秒で仕事が終わる社内ツールができた話。|地方老舗建設業のAI活用

こんにちは。
新潟県新発田市にある創業100年超の老舗ゼネコン「新発田建設」で、情報システム課を担当している皆川です。

社内のPC設定やアカウント管理などを担当しているのですが、日々の業務の中で「地味に面倒な作業」って結構あるんですよね。

そんな中、2026年の春から文章やプログラム作成を支援してくれる生成AI「Claude (クロード)」を実務で使い始めました。
今回は、私がClaudeを相棒にして初めて作った社内ツールのひとつ、「アカウント情報生成ツール」について、どれだけ実務がラクになったのかをお話していこうと思います。


新規採用者のアカウント作成、手動だと何分かかる?

例えば、新規採用者が入ってきた時の「アカウント作成」という業務。
部署内で定めているパスワードの生成ルールって結構複雑で、私自身まったく暗記していません。
セキュリティの都合上、ここでパスワードの命名ルールの詳細は一切書けませんが、毎回、過去のルールが書かれたメモを引っ張り出してきて、それを見ながら「これがこうで…」と手作業で作る必要がありました。

新規採用の準備として行う性質上、業務の発生頻度はそこまで多くないのですが、とにかくこの作業が地味に面倒に感じていました。
パスワードの作成にどのくらい時間がかかるか、試しに今、その「ルールが書かれたメモを参照できる状態(自分の中での最速環境)」でやってみようと思います。

---(作業中)---

はい、パスワードを生成するだけで50秒もかかりました。





いま「1分もかかってないじゃん」って思った方もいるかと思いますが、これはあくまでも「パスワードの文字列を作っただけ」の時間です。
実際の業務では、この前段階に「メールアドレスの命名作業」もあります。
さらに、入力し終わった後に「本当に間違っていないか」と不安になって、画面とメモを2回くらい見比べてチェックする時間が上乗せされます。心配性だね。

なんだかんだで、1人分のアカウントを作るのに、手動だと合計3~5分は普通に持っていかれるわけです。人数が多ければゲッソリします。

では、今回作ったツールを使ってみますね。
必要情報を入力して、ボタンをポチッ。

はい、10秒で終わりました。

上記の「必要情報を入力して~」の操作込みで、メールアドレス・パスワードの同時作成に10秒しかかかりません。

今まで手作業でやっていた「命名ルールの確認・作成」が丸ごと不要になりました。
システムが自動で処理してくれるため、ミスが起きない設計になっており、私の心配性による過剰なチェック作業も発生しません。圧倒的にラクです。
仮に来春新入社員が30人入ったとしても5分、60人入ったとしても10分で終わる計算です。良かったね来年の私。


呪文は不要。「バイブコーディング」という開発スタイル

タイトルに「Claudeに愚痴った」と書きましたが、ぶっちゃけ本当に愚痴を吐き散らしたわけではありません。

正確に言うと、開発用の難しい専門言語(呪文のようなコード)を自分でガリガリ書く代わりに、「いま手動でこういう面倒な作業をやっていて、ヒューマンエラーも怖いから、ボタン一つでこれが完結するような画面があったら便利なんだけどな…」と、普段使っている日本語でAIにそのまま要望を伝えた、という意味です。今これを読んでいるあなたが、特段日本語に苦手意識を持っていないのであれば、今すぐにでもできると思います。

これを「バイブコーディング(= 作りたいものの雰囲気を言葉で伝えて、コードはAIに書いてもらう手法)」と呼ぶらしいのですが、まさにそのノリで開発を進めました。
このツールを作るために特別なシステム開発の環境は一切構築していません。
Claudeのチャット画面を開いて、いつもの日本語で会話しただけです。
実際、一番最初にClaudeに挨拶したとき、AI側からこんな風に言ってもらえたんですよね。

「『○○を作って』と日本語で頼むだけで、私が裏側のコードを書きます。」
AIにそう背中を押されたので、私はその言葉を信じて、先ほどの「アカウント作成業務におけるめんどくささ」をそのまま日本語でぶつけてみることにしたわけです。

私がClaudeに伝えたのは、主に以下の3点だけです。

  • 「いま、こういう業務がある」という内容の共有

  • 「手動だから時間がかかるし、何よりヒューマンエラーが怖い」等という現状の不満

  • 「こんな風に自動化できたら、楽で便利になるはず」という理想のゴール

職場の優秀な同僚に「ねえ、これ自動化できない?」と相談するような感覚です。
すると、数回のチャットのやり取りのあと、Claudeが「ひとまず、お試しの形にしてみますね」とHTMLファイルを出力してくれました。
私はそのファイルを自分のパソコンに保存して、普段使っているブラウザで開いただけ。
それだけで、先ほど紹介したツールが目の前で動き出しました。

実際のやり取りの中で、Claudeはこんな気の利いた提案までしてくれました。

中盤でご紹介した、私が特にお気に入りな「コピーボタン」
実はこれ、私が指示したわけではなく、Claudeが「毎回手で選択するより楽だと思います」と自ら提案してくれた機能なんです。
先回りして気遣いまでしてくれる。私より優秀ですね、ははは……はぁ。

そして何より響いたのが、Claudeが言ってくれたこの言葉です。
「最初から完璧を目指さなくていい。まずは動くものを作って、使いながら一緒に調整していきましょう!」
あとはこの言葉通り、実際にポチポチ動かしてみて「ここをもうちょっとこうして」と気付いたことをフィードバックするラリーを数回繰り返しただけ。
あっという間に実践投入できる社内ツールが完成してしまいました。

まとめ:AIは現場の「地味に面倒」を救う最高の相棒

冒頭でも少し触れましたが、実はこの「アカウント情報生成ツール」、私がClaudeを使って初めて作ったHTMLツールなんです。
プログラミングの知識がなくても、開発環境がなくても、普段使っている日本語で「ここが面倒」「こうなったら嬉しい」をぶつけるだけで、ここまで実用的なツールが最初の1個目から作れてしまいました。

この成功にすっかり味を占めた私は、この記事を書いている現在、通常業務の合間を縫って「5つ目」の便利ツールを爆速で開発中です。
地方の老舗ゼネコンであっても、特別なスキルがなくても、AIを相棒にすれば現場のデジタル化(DX)は今すぐその手で始められます。
日々の「地味に面倒な作業」にゲッソリしているそこのあなたも、まずはClaudeを開いて、優秀な同僚に相談するように「愚痴」をこぼすことから始めてみませんか?

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