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参政党躍進の理由の一つ/ネットとテレビの連動で洪水報道に

 参院選投票日前の1週間、テレビのニュース番組は参政党と外国人問題一色だった。その結果、裏金問題も消費税もかすんでしまったのである。近年はSNSを中心としたネット選挙が主流になっているというのが、最近の通説だ。

 しかし、実はテレビとネットが連動している。ネットでの盛り上がりをテレビが連日、伝えるからである。制作現場がネットで情報を集め、検索された言葉や目立つ動画を調べて報じる手法が一般化している。

 趣味嗜好が細分化して、誰が何を考えているのかわからない時代、こうして数値化し可視化する伝え方を無意味だとは思わない。しかし、それを世論と言い切ることができるのか。

 参政党の神谷代表は「テレビで取り上げられるようになって、聴衆が一気に増えた感じがする」と述べた。参政党と外国人問題が連日セットで報じられるようになり、テレビニュースは参政党の宣伝のようになった。

 本来なら参政党の歴史や憲法案、主張が事実かどうかの検証も同時に伝えるべきだが、実際問題として難しい。制作現場は目の回る忙しさだ。それを数日間でまとめることはできない。しかも、旬の話題で他局に遅れをとってはならないのだ。

 この横並び意識と視聴率競争が毎度繰り返されて、洪水報道になる。伝え方の構造は収益に結びついているのだ。YouTubeも同じで切り取り動画は金になる。ここにメスを入れることが急務だろう。難しいが。

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