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令和男子の育休志向と日本の働き方改革の行方
令和男子の新しい価値観
日本は男女雇用均等法以来、労働環境の改善に取り組んできました。しかし、その変化が本当に正しい方向なのかと疑問を抱く声もあります。特に注目されるのが、いまの若い男性、いわゆる「令和男子」の意識です。
厚生労働省の調査によると、18~25歳の男性の84.3%が「育休を取りたい」と希望しており、そのうち約3割が「半年以上」を望んでいます。仕事と育児を両立したいと考える男性は、もはや珍しくない時代になったのです。
進まない現実と職場の壁
しかし現実は厳しく、日本の男性の労働時間は先進国でも最長水準。育休取得率は4割を超えましたが、多くは「数日〜数週間」の短期間にとどまっています。
さらに「パタハラ(パタニティーハラスメント)」と呼ばれる嫌がらせもあり、制度があっても使いづらい現状が残っています。
上の世代の「男は働いて家計を支えるべき」という価値観が根強く、若い世代の考え方とのギャップも問題です。
企業に求められる体制整備
もし令和男子の育休希望(1~2年)が現実化すれば、企業は従業員を1.5倍確保しなければ業務が回らない状況になります。中小企業にとっては経営の大きな負担です。
政府は男女の賃金差の公表義務化や女性管理職比率の改善を推進していますが、本質的には「人事制度や評価制度の見直し」「労働時間の柔軟化」が不可欠です。女性だけでなく、男性も育児に参加できる職場が増えなければ、日本の少子化はさらに進む恐れがあります。
物価高と収入減のジレンマ
もう一つの問題は経済環境です。物価高が続く中で、男性が長期の育休を取れば世帯収入は大きく減少します。生活コストが上がる中で、本当に子育て世代が安心して暮らせるのか。賃金の世界基準を追いかけるだけでは解決にならず、日本独自の現実に即した対策が必要です。
