🎨 玄関のピカソ君が教えてくれた、価値より大切なもの
🖼️ ずっと玄関にいた一枚の絵

白い服のピエロが、花束を持って静かに立っている、
やわらかい雰囲気の絵です。
我が家の玄関には、ずっと昔から一枚の
絵が飾ってあります。
白い服を着たピエロのような男の子が、
静かに立っている絵です。
黒い帽子をかぶり、片手には杖、
もう片方の手には花束を持っています。
派手な絵ではありません。
でも玄関にあると、ふっと目に入る。
家に帰ってきた時に、
なんとなくそこにいてくれる。
そんなやわらかい雰囲気の絵です。
🌿 パートナーがバザーで見つけてきた絵
この絵は、もともとパートナーがどこかの
バザーで買ってきたものです。
パートナーは最初、
この絵がピカソの作品をもとにした
ものだとは知らなかったようです。
ただ、この絵そのものが好きだった。
白いピエロの雰囲気が好きだった。
やさしい感じが好きだった。
玄関に飾ったらいいなと思った。
その感覚が、ボクにはとてもいいなと思えました。
🔍 あらためて調べてみたら

そして数字のような刻印。
ここから「この絵はどんなものなんだろう」と、
パートナーとの小さな調査が始まりました。
ボクは、額の下に「PICASSO」と
書いてあるのを見て、ピカソの絵を
もとにしたものなんだなとは思っていました。
額もしっかりしていて、
ガラスも少し立体的になっています。
裏を見ると、
刻印のようなものや数字もありました。
ある日、パートナーがふと
「これ、ピカソだよね。
どのくらい価値があるんだろうね」
と言いました。
そこで、表を見たり、
裏を見たりしながら、
二人でああだこうだ話しました。
「この番号は何だろうね」
「もしかして連番なのかな」
「ちょっといいものだったりして」
そんな時間が、なんだか楽しかったんです。
🎨 花束を持つピエロに扮したパウロ
調べていくと、この絵はピカソの
《花束を持つピエロに扮したパウロ》を
もとにしたもののようでした。
タイトルだけを見ると
少し難しく感じますが、
実際に見ていると、
とてもやわらかい絵です。
白い服を着た男の子が、
花束を持って立っている。
ピエロなんだけど、
にぎやかに笑わせる
ピエロではありません。
どこか静かで、
少し寂しさもあって、
でもやさしい。
だから玄関に飾ってあると、
なんとなく「おかえり」と迎えてくれて
いるような感じがするんです。
🏠 玄関にいるという意味
玄関は、家の入口です。
出かける時に通る場所。
帰ってきた時に通る場所。
誰かを迎える場所。
そして、自分自身が家に戻ってくる場所です。
そこに、この白いピエロの男の子がいます。
「いってらっしゃい」と
声を出すわけではありません。
「おかえり」と言うわけでもありません。
でも、なんとなくそこにいてくれる。
毎日、慌ただしく外に出ていく時もあります。
仕事で少し疲れて帰ってくる時もあります。
気持ちが落ち着かない日もあります。
そんな時に、
この絵がふっと目に入るだけで、
少し気持ちがやわらかくなるような
気がします。
💎 価値は金額だけでは決まらない
今回いろいろ調べてみると、
我が家にあるものは、
ピカソの作品をもとにした
複製のインテリア作品のようでした。
裏側の番号も、
美術品としての限定番号というより、
商品管理番号や製造番号に
近いものなのかなと思いました。
でも、そこでがっかりしたわけではありません。
むしろ、ボクはそこからの方が面白かったんです。
価値って、金額だけでは決まらないんですよね。
もちろん、どんなものなのか、
どれくらいの価値があるのかを
調べるのは楽しいです。
でも今回、ボクが一番いいなと思ったのは、
パートナーがこの絵を、
ピカソだと知らずに好きになっていたことです。
名前で選んだのではない。
値段で選んだのでもない。
有名だから選んだのでもない。
ただ、見た時に「いいな」と思った。
玄関に飾りたいと思った。
その気持ちこそ、
すごく大切な価値なんじゃないかと
思いました。
🌱 好きという気持ちから始まる
人はつい、名前を見てしまいます。
有名かどうか。高いものかどうか。
評価されているかどうか。
でも、本当はその前に、
「自分はこれが好きだな」
「なんだか落ち着くな」
「そばに置いておきたいな」
という気持ちがあると思います。
パートナーは、
まさにその感覚でこの絵を
選んでいたんだと思います。
そして長い時間、
我が家の玄関に飾られてきました。
そう考えると、
たとえ金額的にものすごく
高いものではなかったとしても、
我が家にとっては、
もう十分に価値がある絵なんです。
ずっと家族を見送ってくれていた。
ずっと家族を迎えてくれていた。
玄関で、静かにそこにいてくれた。
そう思うと、
このピエロの男の子が、
ちょっと家族の一員のようにも
思えてきます。
🪴 暮らしの中にある小さな楽しみ
今回の出来事は、大きな事件ではありません。
特別な場所に出かけたわけでもありません。
ただ、家の玄関にある絵を、
二人で見て話しただけです。
でも、そこからピカソのことを調べたり、
絵の雰囲気をあらためて感じたり、
パートナーがなぜこの絵を好きだったのかを
聞いたりする。
それだけで、
いつもの暮らしの中に、
ちょっとした楽しみが生まれるんだと思います。
高価なものを持っているから豊か、
ということだけではありません。
有名なものを知っているから豊か、
ということでもありません。
身近にあるものを、
もう一度見つめてみる。
そこにある物語に気づいてみる。
誰かがそれを選んだ気持ちを聞いてみる。
それだけで、
暮らしの中に少し色が増えるんだと思います。
🎙️ stand.fmでもお話ししています
今回の話は、
stand.fm「マイマイシゲの好奇心ラジオ」
でもお話をさせていただきました。
我が家の玄関にずっと飾られていた
“ピカソ君”。
金額では測れない価値や、
好きという気持ちの大切さについて、
ゆっくり話しています。
よろしかったら、
音声でも聴いていただけると、
とっても嬉しいです。
