水たまり
朝、いつもの通学路に
ちいさな水たまりができてた。
別に気にしてなかった、
ただの水たまりだから。
スマホ見ながら歩いてたら
思いっきり踏んじゃって、
「うわ、最悪」って
声出しちゃった。
靴、ちょっと濡れたけど
なんかそのまま
空が映ってるのが見えて、
思わず立ち止まった。
こんなつまらない道でも
ちゃんと空、あるんだ。
そう思ったら
なんか笑えてきた。
――朝、いつもの通学路に
ちいさな水たまりができてた。
そう、さっきの話。
夕方、同じ道を通ったら
もう乾いてて、
何にもなかったみたいに
道はただの道になってた。
さっきまで
空を映してたのに。
さっきまで
私、それ見て笑ってたのに。
そういうの、
なんか私に似てる気がした。
気づいたら消えてる、
気づいたら忘れられてる。
でも別にいいや。
また明日雨降ったら、
きっと同じところに
同じ水たまり、できるから。

