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震える手でも、シャッターは自分で押せる。

何かを決めるとき、

「本当にこれでいいのか」

「こっちを選んで後悔しないか」

「誰かに聞いてから決めたほうがいいか」

そんなふうに迷うことは多々ある。


特に、

自分にとって、

大切なことであればあるほど、

簡単には決められない。

そして、迷うたびに、

(もっと自分の決断に自信を持てたらいいのに)

って思う。


でも、

自分の決断に自信を持つというのは、

ある日突然、

迷わなくなることじゃない。


むしろ、

迷ったり、

揺れたりしながら、

それでも、

最後は自分で決める。

この経験を何度も積み重ねることで、

少しずつ身についていくものだ。

だから私は、

自分で決めることには「練習」が必要だと思っている。


人生の決断は、

カメラを構えてシャッターを押す瞬間に少し似ている。

私も以前、

少しカメラをかじったことがある。

プロのカメラマンが、

決定的な瞬間を逃さず、

美しい写真を撮れるのは、

最初から上手だったからではないはず。


その裏には、

「ブレた」
「タイミングを逃した」
「思っていた写真にならなかった」

という膨大な経験がある。

何度も撮って、何度も失敗して、

そのたびに、少しずつ上手になっていく。

決断も同じ。

人生に関わるような大きな決断になればなるほど、迷う。

「本当にこれでいいのか」
「こっちを選んで後悔しないか」
「あの人の言っていることも正しい気が」

そんなふうに手が震えるのは、ある意味では当然のこと。

大切なのは、震えないことじゃない。

震えながらでも、

最後は自分でシャッターを押すこと。

最後の一押しだけは、自分でやる。



自分の決断に自信が持てないとき、

私たちは無意識に、

誰かに決めてもらおうとすることがある。

「あなたならどうする?」

「どっちが正しいと思う?」

もちろん、人に相談すること自体は悪くない。

むしろ、たくさん聞いたほうがいい。

ただし、

最後の最後まで他人に決めてもらってしまうと、

自分で決める力はなかなか育たない。

誰かに「今だよ」と言われてシャッターを押すのではなく、

いろいろな人の話を聞いて、
たくさん迷って、
それでも最後は、

「私はこっちにする」

と自分で押す。

この最後の一押しが、とても大切。

他人の意見は、自分の決断を邪魔するものじゃない。

他人の意見を聞いて揺れることを、

「自分の軸がない」と考える必要もない。

むしろ、いろいろな意見があるからこそ、

自分が何を大切にしたいのかが見えてくる。

「私はこう思う」

「いや、それはやめたほうがいいと思う」

「こっちの方法もあるよ」

いろいろな意見を聞く。

そのたびに、自分の心も揺れる。

でも、その揺れの中で、

「それでも私はどうしたいんだろう?」

と自分に問い直していく。


そうすると、

少しずつ、自分が本当に撮りたいものにピントが合ってくる。

だから、決断する直前まで迷ってもいい。

反対意見を聞いてもいい。

一度決めかけたことを、もう一度考え直してもいい。

大切なのは、迷わないことではなく、

最後に自分の意思で決めること


自分で決めると、

「後悔」が「反省」に変わる

もちろん、自分で決めたからといって、

すべてうまくいくわけではない。

シャッターを押してみたら、

「ちょっとブレていた」
「タイミングが早かった」
「もう少しこうすればよかった」

ということは大いにある。

でも、

自分で決めたからこそ振り返ることができる。

「なぜこの判断をしたんだろう」

「何を見落としていたんだろう」

「次に同じ場面が来たらどうしよう」

こうやって、自分の中に経験が残っていく。

だから、

最初からベストな決断をしようとしなくていい。

まずは、

今の自分なりのベターを選ぶ。

そして結果を見て、また次に生かす。

これを繰り返していけばいい。

自信は、「正しい決断」から生まれるわけではない

自分の決断に自信を持つというと、

「絶対に間違えないようになること」

のように感じるかもしれない。

でも、たぶん違う。

本当の自信は、

「間違えることもあるけれど、それでも自分で決められる」

という感覚から生まれる。


そのためには、

日常の小さなところから練習すればいい。

今日のお昼は何を食べるのか。

休日をどう過ごすのか。

何を買うのか。

誰と会うのか。

何をやめるのか。

人の意見を聞いてもいい。

迷ってもいい。

途中で考えが変わってもいい。

でも、最後の最後だけは、自分でシャッターを押す。

そして、その結果を見て、また次の一枚を撮る。

その小さな積み重ねが、

「私は、自分で決めて大丈夫だ」

という感覚を、少しずつ育てていく。

自分の決断に自信を持つために必要なのは、

最初から強い自信じゃない。

揺れながらでも、自分で決めること。

それを繰り返すこと自体が、練習なんだよ。

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