「好きなことをやって生きなさい」
───「好きなことをやって生きなさい」

大学に入学してから、
学年を重ねるごとに、不安が増していきました。
卒業後に、
「好きなことをやって生きなさい」「あなたは自由です」
と社会に放り出される、、、。
ぶっちゃけ、、
どうすればいいのかが、わかりませんでした。
小さい頃、まわりの友達は「獣医さんになる」「野球選手になりたい」など、
はっきりと夢を語っていた人もいました。
その姿が、なんだか、
とてもまぶしくて、「自分には何もない」と感じていました。
昔は職業を選べない時代もありました。
でも今は、あまりにも多くの選択肢があります。
一見それは自由で恵まれたように見えますが、
実はその“自由”が、苦しみの原因にもなっている。
たとえば、旅行の計画とか。
国内も海外も、温泉もテーマパークもあってワクワクしますよね。
でも「休みは3日間だけ、1か所に決めて」と言われた瞬間、どうでしょう?
急に迷って決められなくなりますよね。
そして、友達が選んだ旅行先の写真を見て、
「あっちに行けばよかったかな」と思ってしまう。
本来、喜びであるはずの選択肢が、
比べることで、苦しみに変わってしまう。
まさにそんな状態でした。
「好きなことをやろう」と思えば思うほど、
「本当にこれでいいのか?」と不安が増していく。
やりたいことを“探す”こと自体が、苦しみになっていました。
ではどうしたらいいのか?
そんな時こそこの研究結果です。
カナダのブリティッシュコロンビア大学 (University of British Columbia)、そして Simon Fraser University の研究で、
136か国を対象に「自分のためにお金を使ったとき」と「他人のために使ったとき」の幸福感を比べたところ、
他人のために使ったグループの方が幸福感が有意に高かった。という研究内容です。
• 自分のためにお金を使ったとき → 幸福感の上昇は限定的
• 他人のためにお金を使ったとき → 幸福感が一貫して上昇
という結果が出ています。
しかも、金額は大きくなくても効果が見られたそうです。
もしも、自分のために生きようとして行き詰まったなら、
発想を逆転させてみてほしいんです。
人や社会のために、
自分以外の誰かのために生きてみるという選択肢です。
たとえ豊かで便利な時代になっても、
この世界にはまだ、苦しむ人・困っている人がたくさんいます。
「これでいいのか」と感じるような理不尽もあります。
そうした現実に対して、
「自分の能力や感性でできることはないだろうか?」と視点を向けてみる。
そうすると、やるべきことが無限に見えてくる。
「好きなこと」を探すよりも、
“役に立てること”を探すほうが人生が動き出す。
「利他(りた)」という言葉があります。
それは、自分の力を、誰かのために使うこと。
どんな世界にも課題があります。
芸能、教育、医療、政治、福祉──どの分野も「このままじゃいけない」と感じる人がいる。
「好き」や「夢」に頼らずとも、
そうした課題に対して自分なりにお役立ちしていく中で、
人は大きなやりがいと喜びを感じることができます。
「それで幸せになれますか?」と聞かれたら、
私はこう答えます。
「はい、今、とても幸せです」
ありがたいことに、少しずつお問い合わせをいただけている。
やろうと決めたことを、時間をかけてやり遂げる。
思うようにいかない時には工夫を重ねながら、
少しずつ進む。
そのプロセスそのものが面白い。
「好き」は、飽きたら終わりです。
でも「誰かのために」は、ずっと続けられる。
それが“持続可能な幸せ”の形なんだと思います。
あなたへ
「やりたいことが見つからない」と焦っている人へ。
あなたが今もがいているのは、
自分の可能性を“誰かのために使う準備”をしているからです。
自分を幸せにしたいと思うその心が、
やがて誰かを幸せにする力に変わっていく。
焦らなくて大丈夫です✨
あなたの“役立てる場所”は、ちゃんとこの世界のどこかにあります。
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