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【第24話】放課後の残り香 🔞

倉庫の重い扉をそっと押し開くと、外の冷たい風が火照った僕たちの頬を容赦なく叩いた。 部活を終えた生徒たちの喧騒は、もう遠くの校門付近まで移動している。広い体育館はもぬけの殻で、僕たちの密会が誰にも目撃されなかったことに安堵すると同時に、言いようのない喪失感が胸を掠めた。

杏奈は手早く乱れたハーフパンツを整え、僕から少し距離を置く。その所作は、まるで数分前の出来事が夢だったかのように、いつもの「鉄壁の委員長」のそれに近づいていた。しかし、僕の視線はその整えられた裾の向こう――先ほどまで僕の指と熱が支配していた場所――に釘付けになっていた。

僕たちは人目を避けながら、別々の更衣室へと向かった。心臓の鼓動がまだ収まらない。自分の指に残る彼女の熱と、彼女の口内に僕のすべてを捧げたという事実が、重苦しい現実となって僕を支配していた。

更衣を終え、誰もいない静まり返った教室へ戻る。夕暮れのオレンジ色が机の列を長く伸ばし、埃が光の中で踊っている。二人きりの空間。僕はカバンを手に取り、帰宅の準備を始めたが、杏奈は窓際に立ち、どこか落ち着かない様子で自分の腰回りを気にしていた。

「……ねえ。何か、違和感に気づかない?」

彼女が唐突に問いかけてくる。僕は戸惑いながら彼女の顔を見つめた。

「違和感?……服装のこと?」
「ううん、そうじゃないわ」

彼女はため息をつき、誰もいない教室の扉が閉まっていることを改めて確認すると、僕に一歩近づいてきた。その表情には、先ほどの情熱とはまた違う、困惑と、どこか確信犯的な羞恥が混ざっている。

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