人生の木曜日
人生には、木曜日のような時間があります。
月曜日のような始まりではない。
金曜日のような達成感もない。
何か大きな出来事が起きるわけでもなく、
誰かから注目されるわけでもない。
けれど、確かにそこにある時間です。
私たちは、人生の節目を大切にします。
入学。
就職。
結婚。
出産。
昇進。
退職。
わかりやすい変化は記憶に残ります。
一方で、その間にある日々はどうでしょうか。
何かを続けている途中。
目標に向かって歩いている途中。
まだ結果は出ていないけれど、前には進んでいる途中。
そういう時間は、あまり語られません。
木曜日は不思議な曜日です。
週の始まりの緊張感は薄れています。
けれど、まだ終わりではありません。
「あと少し」
と思う日でもあり、
「まだあるな」
と思う日でもあります。
だから木曜日は、少し地味です。
人生にも、そんな時期があります。
何かを始めたばかりではない。
かといって、何かを成し遂げたわけでもない。
毎日同じように見える。
努力しても大きな変化は感じられない。
周りから見れば、特に何も起きていないように見える。
でも、本当はそういう時期にこそ、
少しずつ積み重なっているものがあります。
子どもと過ごす毎日。
仕事で繰り返す経験。
誰かとの関係。
読んだ本。
考えたこと。
失敗したこと。
目には見えなくても、それらは確実に自分の一部になっています。
人生は、月曜日や金曜日だけでできているわけではありません。
むしろ大半は、木曜日のような時間です。
劇的ではない。
華やかでもない。
けれど、そこで積み重ねたものが、後になって人生を支えます。
もし今、
自分の人生に大きな変化がなくて焦っているなら、
それは「何も起きていない」のではなく、
人生の木曜日を生きているだけなのかもしれません。
木曜日は目立ちません。
けれど、週末へ向かうために欠かせない曜日です。
人生の木曜日もまた、
未来へ続く大切な時間なのだと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私は「生きやすさ」や「現代社会の仕組み」について、考えたことを書いています。
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