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最初の案件は月3万から。小さく始めて積み上げた話

「これ、いくらで受けたらいいんだろう」

初めて自分の作った自動化フローを、知り合いの事業者に見せたとき、いちばん悩んだのがそこでした。せっかく動くものができたから、ちゃんとした金額をつけたい。
でも、高く出して引かれるのも怖い。頭の中で数字が行ったり来たりして、なかなか切り出せませんでした。

結局そのとき出したのは、月3万円でした。
今日はその「月3万」から、自分がどう積み上げていったのか、という話をします。
営業のうまいやり方、という感じではなくて、正直、自分の場合はこうするしかなかった、という記録に近いです。

最初に、大きい金額をつけなかった理由

動くものができると、つい大きく見せたくなります。
せっかくだから、あれもこれもできる立派なシステムにして、それなりの金額で受けたい。
自分も最初、頭の中ではそういう絵を描いていました。

でも、相手の立場で考えると、それはかなり怖い提案です。
よく知らない相手に、まとまったお金を払って、大きい仕組みを丸ごと入れる。動くかどうかも、続くかどうかも分からない。
自分がお客さんの側だったら、たぶん「ちょっと考えます」で終わります。

それに、自分の側にも問題があって、いきなり大きいものを請けると、抱えきれません。
作るのも、動かし続けるのも、トラブルが起きたときに直すのも、全部自分です。
規模が大きいほど、事故ったときの傷が深くなる。

だから最初は、思いきり小さくすることにしました。小さく始めると、こういうことが起きます。

  • 相手は、少ない金額なので「まず試すか」と動ける

  • 自分は、小さいので一人でも抱えきれる

  • もし外しても、金額が小さいぶん、傷が浅くて済む

大きい案件は、見た目は華やかだけど、相手も自分も動けなくなる重さがあります。
小さい案件は地味だけど、両方が動ける。
最初に必要なのは、立派さより「まず動き出せること」でした。

「月3万」は、安売りじゃなくて入口だった

月3万と聞くと、安すぎない? と思うかもしれません。
自分も、これで自分の時間が見合うのかな、と最初は引っかかりました。

でも、途中で考え方を変えました。
この3万は、仕事の値段というより、入口の値段なんだ、と。

最初にほしいのは、大きい報酬じゃなくて、「実際に動いて、相手の役に立った」という事実のほうです。
それが一件でもあると、次から話がまるで変わります。
「試しに使ってもらってるものがあるんですけど」と言えるだけで、相手の警戒がぐっと下がる。
金額は、その実績と信頼が積み上がってから、後でいくらでも上げられます。

正直、順番を逆にしていたら、たぶん詰まっていました。信頼がないうちに金額だけ大きくしても、相手は動けない。
まず小さく信頼を作って、金額はあとから、という順番が、自分の場合はいちばんスムーズでした。

小さく効かせてから、月額に変えていく

月3万でお試しに入ってもらったあと、やったことはシンプルです。
とにかく、その小さい範囲で、確実に効かせることだけに集中しました。

大きいことはしません。
相手が「これ、地味に助かってる」と感じる一点を、外さないようにする。
動かしてみて、ちょっと違うところはフィードバックをもらって直す。それを何度か繰り返すうちに、相手のほうから「これ、続けたい」という話になりました。
そこで、お試しから月額契約に変わりました。

流れとしては、こういう順番です。

  • 月3万で、小さく試してもらう

  • その範囲で、確実に効果を出す

  • 「地味に助かる」が積み重なって、信頼になる

  • 続けたい、となって月額契約に変わる

一段ずつです。いきなり月額の大きい契約を取りにいくのではなく、小さいお試しを、効果と信頼で一段ずつ上げていく。ここをすっ飛ばそうとすると、だいたい相手が引きます。
急がば回れ、というのは、自分の場合ほんとにその通りでした。

一度作った仕組みは、別の相手にもほぼ効く

ここからが、自分にとっていちばん大きい気づきでした。

一件目の仕組みを作って動かしているうちに、気づいたことがあります。
同じような困りごとを持っている事業者は、他にもいる。
そして、一度作った仕組みは、その人たちにも、ほぼそのまま効くんです。

もちろん、細かいところは相手に合わせて調整します。
でも骨組みは、一件目でもう出来ている。ゼロから考え直す必要はなくて、「あの仕組みを、この人用に少し直す」だけで済む。
だから二件目、三件目は、一件目よりずっと早く形になりました。

自分の場合は、似たフローを別の3社に展開して、それが積み重なって月15万くらいの、そこそこ安定した収入になりました。
一件ずつは大きくないけど、同じ仕組みが複数で動いているぶん、崩れにくい。

ゼロから毎回作るより、1を複製するほうが速い

この経験から、自分の中で考え方が一つ変わりました。

最初は、案件が来るたびにゼロから新しいものを作るものだと思っていました。でも実際に伸びたのは、そうじゃなくて、「一つちゃんと作って、それを複製する」というやり方のほうでした。

ゼロから1を作るのは、毎回いちばん重いです。時間もかかるし、事故もそこで起きやすい。でも、その1が動いていれば、2つ目、3つ目は複製に近い。労力は小さいのに、動く仕組みは増えていく。

だから今は、新しい困りごとに出会ったとき、「これは前に作ったどれかに似てないか」をまず考えます。
似ていれば、ほぼ複製で済む。
ここに気づいてから、無理に数を追わなくても、仕組みのほうが増えていくようになりました。

n8nやDifyにはインポート/エクスポート機能があるので複製が容易で修正も簡単なので助かります。
ここで最初の設計が大事になるのですが、そこは別の機会にまとめて出そうと思います。

今はスポットの案件も混ざって、月50万を超えるくらいにはなりました。
ただ、楽になったかというとそうでもなくて、毎日どこかで試行錯誤はしています。派手さはないです。でも、あの月3万から、小さく積み上げてきた延長に今があるのは、確かだと思っています。

小さく始めて、積み上げる

金額を最初から大きくしなくていいんです。むしろ最初は、小さいほうが相手も自分も動ける。
動く実績と信頼が先にあれば、金額はあとから付いてきます。

どの業務から手をつけるか、という話を前に書きましたが、案件も同じで、小さく・外しても困らないところから始めるのが、自分にはいちばん合っていました。
いきなり大きいものを、ではなく、小さい一件を確実に。その一件が、次の複製の元になります。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
実際に作った仕組みの実装メモと、つまずきの記録を書いています。
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