私的映画録…「ノッティングヒルの恋人」1999年 [映画感想文]
あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第324弾。
今回は、とにかく友達がいいしイギリスのこの感じもいいなぁと思った作品「ノッティングヒルの恋人」のお話。
先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。
ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。
公開:1999年9月4日
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:リチャード・カーティス
製作:ダンカン・ケンワーシー
製作総指揮:リチャード・カーティス、ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
出演者:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、ヒュー・ボネヴィル、エマ・チャンバース、ジェームズ・ドレイファス、リス・エヴァンス、ティム・マッキナリー、ジーナ・マッキー、等
製作:ワーキング・タイトル・フィルムズ
配給:UP、ポリグラム・フィルムド・エンターテインメント、松竹 / ギャガ
男性版のシンデレラストーリーだし、同じジュリア・ロバーツさんの作品という意味では、立場が逆転した「プリティー・ウーマン」であるとも言えるかもしれない。
しかしこの作品の魅力はそれだけではない。
全編これでもかと出てくるイギリス的な遊びがとっても魅力的なのだ。
まずとんでもないキャラクターの友達たちが素敵だ。
ちょっと常識から外れ倒している同居人・スパイク(演・リス・エヴァンスさん)。
美人な弁護士だけれど事故に遭って車椅子生活をしている主人公・タッカー(演・ヒュー・グラントさん)の元恋人(演・ジーナ・マッキーさん)。
その彼女を支えている優しい今夫(演・ティム・マッキナリーさん)…彼は料理を作ることが好きだけど不味いものしか作れない。
さらにパンクというかポップというかだいぶぶっとんでる主人公の妹(演・エマ・チャンバースさん)。
そして主人公タッカーは見た目かっこいいけど(なんたってヒュー・グラントさんだし)、彼が経営している旅行本だけを扱っている本屋はお世辞にもうまくいっているとは言えない。
つまり全員順風とは言えないながらもお互いを気遣いながら生活している。
この感じがとてもいいのだ。
なんていうか優しいだけじゃなくて、時々は悪態や嫌味も言いつつ、でもお互いが好き…みたいな感じかなぁ。
そしてそこに挟まれる細かい文化というかエピソードがまた魅力的だ。
例えば最後に残ったブラウニーを奪い合って、いかに自分が惨めかを告白し合うゲームなんて本当に面白い。
一見幸せそうでも、それぞれうちに秘めた想いがあることがユーモアと共に垣間見られる…ひょっとしてこれがイギリスのテイストなのか?
あきらめかけたタッカーを立ち上がらせる時の友達たちの言い方もストレートじゃなくて面白いもんなぁ。
そうそう、ホテルのフロントでタッカーの元恋人が車椅子を交渉の武器に使うシーンも印象的だった。
そして、途中に挟み込まれた時間経過を1本の道の往復だけで表現するシーンもよかったなぁ…ひょっとして…この通りが「ノッティングヒル」なのか?…調べてみた…どうやらそうらしい…あはは…今までそんなこと思ってもみなかったなぁw…大体タイトルが「ノッティングヒル」なんだもの(原題は単に「Notting Hill」なんだそうな)、特に地元の人から見たら、その街が出てこなきゃ意味不明だよねぇ。
まぁ物語はこれが「裏原宿の恋人」とか「清澄白河の恋人」でも成立しちゃいそうだけどw
そうそうタッカーとその友人・スパイクが一緒に住んでいる部屋も面白い。
まずイギリスの玄関ドアのノブってあんな上についてるんだ?…形も変ってるなぁと思ったし、各階激狭いワンフロア構造でおそらく4階くらいまであって、上階にバス・トイレがある感じかなぁ。
そしてさらに屋上がある。
なんかこんな家、住んでみたいと思っちゃうよなぁ…まぁ近年流行りのユニバーサル・デザインとは真逆な造りだけどw
そして、起死回生の記者会見シーンからエンディングのベンチでのシーンを観ながら、そこで流れる「She」を聞きながら、自分もちょっと恋がしたくなって、そして、ここに出てくるみんなの幸福も祈ってみたくなる。
素敵だな。
素直にそう思える映画だ。
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