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Anyone 2025? Youtubeのコメント欄は俺達の同窓会だ


泣く子も黙る父のライブ

先日、子が生まれた。今も絶賛新生児だ。この時期の子どもを育てるうえで避けられないのが夜泣き対応である。

夜泣き対応は各家庭のスタイルがあると思うが、我が家の夜泣き対応における最後の選択肢は「父が子を抱っこ紐で抱え、大声で歌いながらライブさながらにリズムを取る」である。

これが最後の手段だ。序盤であれば「優しく話しかける」「音楽を聞かせる」などでも寝付くことがあるが、それでも泣き止まない場合は、泣き声に負けない音量でライブをやるしかないのだ。NO MUSIC NO LIFE。深夜の僕の書斎はリモートワークのための仕事部屋から、息子のためのカラオケハウスとなった今日この頃である。


育児にはYoutubeが必要(バックバンドとして)

ライブ開催のため欠かせなくなってしまったのがYoutubeだ。ソラで歌える曲のレパートリーは早々に尽きてしまい、いっぽうで同じ曲ばかり歌うのは自分が苦痛を感じるため、Youtubeで自分が記憶している限りのボーカルありの楽曲をひたすら掘っていく。最近聞いている曲…は歌えるほど習熟してないし早々に尽きる。「自分がある程度歌える程度に聴き込んだ曲」を片っ端からYoutubeにリクエストしていく必要がある

最近の曲、子供の頃の懐メロ。数年前の自分の年間プレイリストの曲、中学生の頃に買ったCDの曲。社会人なりたての頃に見ていたアニメの曲、高校生の頃に聞いていたバンド。浪人生の頃に聞いていた洋楽、大学生の頃に聞いていたバンド、高校生の時にハマっていたエロゲの曲。思わぬ形で、自分だけの音楽のタイムマシンが始まる。反復横跳びのように自分の音楽遍歴を掘っていく。

Anyone 2025?

Youtubeの推薦アルゴリズムも意図を理解したのが、次々と「これも聴いていたんだろ?」と動画を投げてくる。ジャストミートした曲名をタップし、歌うための歌詞を求めてコメント欄を開く。そこで、かなりの確率で目に入る類のコメントが有る。

Anyone 2025?
(拙訳:2025年にもなって聞いてる人、おる?)

かつてのヒット曲、好きだったアニメのエンディング、ライブまで観に行ったけど解散してしまったバンドの大好きな曲。そんな動画のコメント欄を開くと、自分のような誰かが必ずそこにいるのだ

子を抱えて歌いながらコメント欄を見る。かつて同じ音楽を愛好した人々が、懐かしむように曲のことを語り合っている。解散してしまったバンド、メンバーを亡くしてしまったバンド、マイナーなアニメだと意外と日本人ではなく海外のコメントが付いていたりする。あのバンドのあの人は結局今どうしてるんだろう、調べると消息不明の人もいれば、今も何某かの音楽活動を続けている人もいる。そんな姿をうかがい知る。

まるで同窓会だ。思えば30代も半ばを超え、久しく同窓会のような場に行くことも減った。それで特に問題ないと思っている自分もいるのだが、こんな形で同窓会のような感情を得るとは思わなかった。

言いたかったことはそれだけだ

記憶に残った同窓会(プレイリストから3曲)

自分にとって感慨深かった動画たちを3つだけ貼って、この記事を締める。

BOOM BOOM SATELLITES 『LAY YOUR HANDS ON ME』

ブンサテは全履修してる訳ではないが結構好きだった。ちなみにアニメタイアップ(「キズナイーバー」)。

ブンサテの川島さんは2016年に脳腫瘍で早逝しており、この曲が遺作となる。コメント欄で、この動画で微笑む女の子が川島さんの娘であり、今その娘さんは軽音楽部で父のギターを弾いているらしいことを知った。自分は親になってしまったのでこの話だけで泣きそうになる。

FoZZtone 『GO WAY GO WAY』

自分が大好きだったバンド、FoZZtoneの貴重なアニメタイアップ曲だ。もう12年前の動画である。梅田シャングリラのライブで聴いた時の盛り上がりが忘れられない。

コメント欄を見て感慨深かったのは、遊戯王ZEXALのタイアップだったからか、自分よりもおそらく10年くらい下の世代の人々の「同窓会」になっていた事だ。FoZZtoneは本当にもっと売れてほしかったバンドなのだが、こうやって色んなリスナーの心に残っている事を知ると少し胸が熱くなる。

THE BACK HORN『コバルトブルー』

動画アップロードは6年前だが、実に20年前の曲になる。当時のバックホーンの良さが詰まったソリッドな曲で、同世代の人にとっては間違いなくアンセムのはずだ。

が、驚いたのが再生数(本記事時点で165万)とコメントの活気である。なんと本曲、2024年頃にInstagramのショート動画を切っ掛けに海外認知されるほどバズっていたらしい。知らなかった。

「**は名曲じゃよ」と過去の曲を若い人相手に擦り続ける爺にはなりたくないが、勝手に見つかって話題になるのは何だか嬉しい。コバルトブルーは名曲じゃ。名曲は末永く誰かの心に残って愛されて欲しい。

以上

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