初心者の方向け|コーヒー豆の基礎知識と失敗しない選び方を解説
コーヒー豆を買う時、こんな悩みを感じたことはないでしょうか。
・コーヒー豆の種類が多くてよく分からない
・ブレンドは聞いたことあるけど、シングルって
なに?
・焙煎度によってどう変わるの?
せっかくコーヒー豆を買うなら、失敗はしたくないと誰もが思うはず。本記事では、コーヒー豆についてのちょっとした豆知識や、豆選びのポイントとなるようなことを解説していますので、是非参考にしてみてください。
コーヒー豆について知ろう

皆さんがよく目にしているコーヒー豆。実は果実であるということはご存じでしたか?
元々は薄い緑掛かった色をしていて、特定の地域で栽培されており、様々な工程を経てようやく馴染みのある茶色い豆になるのです。
酸味があったり苦味があったり、色々な焙煎方法があったり…知れば知るほど奥が深く、もっと詳しくなりたい!と思ってしまいますよね。
今回は少しでも皆さんの豆選びが楽しくなるよう、コーヒー豆についてちょっとだけ解説していこうと思います。
どこで栽培されているの?
コーヒー豆は、「コーヒーベルト」(赤道を挟んだ南緯25°、北緯25°一帯)と呼ばれる地帯で栽培されており、これらの条件を満たしている国は60~70カ国あるといわれています。
これほどの国と地域があるので、風味も様々です。自分の好みに合った産地の豆を探すのもコーヒーの醍醐味であるといってもいいでしょう。
焙煎前のコーヒー豆
コーヒー豆は「焙煎」という工程を行うことで茶色くなります。では、焙煎前のコーヒーの色は何色なんだろう、と思ったことはありませんか?
実は薄い緑掛かった色をしていて、豆自体に水分を含んでいます。この状態の豆は風味や香りを含んでいません。
「コーヒーの木」から成る実を収穫して、様々なプロセスを経て焙煎ができる状態の生豆となります。
そして焙煎士の元へ渡り、みなさんが馴染みのある「茶色い豆」となるわけです。
生豆を焙煎して、馴染みのある見た目へ
ここで少し、焙煎について見ていきましょう。
先ほど解説した通り、焙煎前の生豆はコーヒーの風味や香りを含んでいないので、コーヒーとして飲むことはできません。
そこで必要となってくるのが「焙煎」という工程です。コーヒーの香りや味を決定付けるといっても過言ではないほど、重要な工程となります。
焙煎士は世界中の産地から仕入れた生豆の特徴や性質、品質を理解し、焙煎に適した豆を選定します。
そして、焙煎機という機械で焙煎を行います。
ただ焙煎すればいいというわけではなく、以下の8種類の焙煎度から適した方法を選びます。
・ライトロースト 浅煎り
・シナモンロースト 浅煎り
・ミディアムロースト 中煎り
・ハイロースト 中煎り
・シティロースト 深煎り
・フルシティロースト 深煎り
・フレンチロースト 深煎り
・イタリアンロースト 深煎り
※浅煎りは酸味を感じられ、中煎りは酸味と苦みのバランスが良く、深煎りは苦味が出るといったイメージです。
同じ産地の豆でも、焙煎の仕方によって味も香りも異なります。色々なショップを巡り、同じ産地の焙煎度が違う豆を購入して飲み比べる、といった楽しみ方もできるのがコーヒーの魅力ですね。
コーヒーの品種
コーヒー豆には大きく分けて「アラビカ種」と「ロブスタ種」という2つの種類が存在します。2種について深くみていくと、更にいくつかの品種がありますがここでは割愛させていただきます。
それでは、「アラビカ種」と「ロブスタ種」について少し触れていきたいと思います。
アラビカ種
品質が高く、主に高地で栽培されています。世界中のコーヒー生産量の70%以上を占める最も人気があるコーヒーの種類です。栽培が難しく手間が掛かるものとされていますが、産地や加工方法等で様々な表情を見せてくれるのが世界中で愛されている理由といっていいでしょう。風味は繊細で酸味を感じやすく、スペシャルティコーヒーとして扱われていることが多いのも特徴です。
ロブスタ種
アラビカ種よりも病気や暑さに強く、主に低地で栽培されています。カフェインの量はアラビカ種に比べて約2倍で、よりコーヒーらしさを感じることができます。苦味や渋みがあるのが特徴で、酸味はアラビカ種に比べ弱めです。流通量はアラビカ種に継ぎ2番目に多く、缶コーヒーやインスタントコーヒー等に使用されていることが多いです。

上記表のように、味わいや飲用シーン(用途)も違うので、どちらが良いというよりは、どちらが好みかによると思います。
豆選び|ブレンドとシングル

豆を選ぶ中で必ずといっていいほど目にするのが「ブレンド」とシングル」という文字。「ブレンドコーヒー」という言葉は普段の生活の中でよく耳にするかと思います。一方、コーヒーにおける「シングル」という言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれません。
ここでは、シングルとブレンドについて解説していきたいと思います。
シングルコーヒーとは?
シングルコーヒーについて、少し解説をしていきます。
シングル
・単一の国や地域、農園や生産者等が示されたも
のを指す
・産地特有の風味、個性をダイレクトに伝えてく
れる
・収穫された年によって風味や味が変わってくる
ため、新たな発見に出会える
・豆本来の個性を楽しめるので、一杯をじっくり
味わいたい方におすすめ
シングルは産地や農園、生産者の想いがギュッと詰め込まれたもので、その土地、農園でしか出せない味わいがあるのが特徴です。
様々な農園のコーヒーを飲み比べしてみたい、という方におすすめです。
ブレンドコーヒーとは?
次に、ブレンドコーヒーについて解説します。
ブレンド
・複数の銘柄のコーヒー豆が混ぜ合わさったもの
・比較的飲みやすく、バランスのとれた味わいを
楽しめる
・そのお店の想いやこだわりを楽しむことができ
る
・安定した味なので、サッと飲みたい時など日常
生活に取り入れやすい
ブレンドはただ色々な豆を混ぜればいいというわけではありません。豆それぞれに個性や特徴があり、それを理解したうえで組み合わせたり配合することで、新たな味に出会うことができます。店主の想いが詰まったいわば「作品」のようなもので、そのお店の顔ともいえるでしょう。
それでも迷ってしまう方へ
ブレンドとシングル結局どちらを選べばいいの?となった時、両方に良さがあるのでどのようなシーンで飲むのか、ということを想像すると良い豆選びができるかと思います。
例えば、朝の忙しい時間帯や仕事の合間に飲むなら飲みやすいブレンド、週末ゆっくりコーヒーを楽しみたいならシングル、といった感じに、皆さんのライフスタイルに合った選び方をしてみてはいかかでしょうか。
以下に、シングルとブレンドの比較した表を載せておきますので、参考にしてみてください。

焙煎度合いで選ぶ

コーヒー豆を選ぶ際、焙煎度を基準にするのもポイントの一つといえます。それぞれの煎り方にどんな特徴があるのかを知り、少しでも皆さんの豆選びの手助けになれればと思い、解説をしていきます。
浅煎り(ライトロースト、シナモンロースト)
浅煎りコーヒーと聞くと、なんとなく酸味があって苦手、酸っぱい感じがちょっと…という声を耳にします。
実際に私も、酸味のあるコーヒーはどちらかというと苦手でした。ですが、あるコーヒー豆のショップにて浅煎りのコーヒーを試飲させてもらうと、これまで私が感じてたものとは全く違う印象を受けたのです。私が今まで感じていた酸味は、コーヒーが劣化・酸化したあの嫌な酸味の方でした。
丁寧に焙煎された浅煎りのコーヒーは、爽やかでフルーティーな、まるで紅茶を飲んでいるかのような感覚で、飲む度に豆本来の個性を楽しむことができます。
コーヒーを楽しみたいけど実は苦味が得意でない方や、ブラックで飲みたいけどスッキリとした口当たりを求めている方に浅煎りはおすすめです。
中煎り(ミディアムロースト、ハイロースト)
中煎りのコーヒーは、バランスの良さや飲みやすさから非常に人気の高い焙煎度のコーヒーです。浅煎りのような華やかさやフルーティーさを感じつつ、深煎りのようなコクのある苦味も感じることができる…まるで両者からの良いところを取ったかのような焙煎度となっております。
その扱いやすさから、初心者から上級者まで幅広い層で楽しむことができるといっていいでしょう。
コーヒー豆を買ってみたいけどよくわからない、といった方はまずは中煎りのコーヒー豆から始めてみてはいかかでしょうか。
深煎り(シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト)
深煎りともなるとこれまで紹介した二つの煎り方とは違い、酸味を感じることはほとんどなくなります。苦味が際立つようになりますが、苦味の中にもほんのり甘さを感じることもあり、分かりやすいようで実は複雑な焙煎度でもあります。
深煎り=カフェイン多そう、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実は焙煎時間が長くなるほど、豆の中に含まれる水分が蒸発し、カフェインも少しではありますが分解されるので、意外にも浅煎りより深煎りの方がカフェインが少なくなります。
とはいえ、そこまで大きな差はないのでカフェインの量で焙煎度を決める、というのは考えなくていいのかもしれません。
そのままブラックで苦味を感じるも良し、苦味を活かしてアイスコーヒーや牛乳に入れてラテにするも良し、深煎りは色々なアレンジを楽しませてくれる、そんな存在だと私は思います。
※フレンチローストやイタリアンローストは「極深煎り」とも呼ばれることがありますが、ここでは深煎りとして同じグループにさせていただきました。
まとめ

今回は、コーヒー豆とはどんなものなのか、コーヒー豆の選び方のポイント等をお話してきました。グレード、産地、挽き方等、他にも豆選びのポイントとなるものはたくさんありますが、それはまたの機会に解説させていただければと思います。
自分の好みに合った豆を突き進んだり、色々な豆を飲み比べてその日の気分に合った豆を見つけ出したり、コーヒーは私たちに無限の楽しさを教えてくれます。
豆選びに正解はありません。自分のベストを見つけるだけです。これを読んでくださった皆様のベストが見つかるきっかけになればと思い、解説させていただきました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
