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立山黒部アルペンルート攻略旅【実践編】始発便で室堂往復して分かった攻略法

はじめに

以前、私は「立山黒部アルペンルート攻略旅【計画編】」を書いた。

当初は夜行バスで長野県側から入り、立山黒部アルペンルートを縦断して富山へ抜けるプランを考えていた。

しかし、出発直前になって夜行バスは満席。

そこで急遽、マイカーで扇沢へ向かい、室堂まで往復するプランへ変更した。

今回この旅に出た理由は、私の平日の仕事休みと子どもたちの予定がちょうど重なったから。

夏休み。

候補はプール、海、避暑地の3つだった。

真夏の平地は暑い。

それなら以前から計画していた立山黒部アルペンルートへ行こう。

そう考え、以前から温めていた立山黒部アルペンルートへ向かうことにした。

今回は、その実践編である。

計画編では分からなかったこと。

実際に歩いて初めて気付いたこと。

そして、これから行く人へ伝えたい攻略ポイントを紹介していきたい。


仕事を終えて長野へ

仕事を終え、帰宅。

荷物を積み込み、家を出発した。

ルートは中央道。

途中、諏訪湖サービスエリアで休憩を挟みながら長野県を目指す。

23時30分頃には安曇野インターチェンジ付近へ到着した。

ここで事前に調べていた深夜営業の飲食店へ向かう。

扇沢周辺では深夜営業している店は多くない。

そのため最後の食事として、国道147号沿いのすき家を予定していた。

ところが予定外の出来事。

18歳未満は入店できない店舗だったため利用を断念した。

そのまま近くのセブンイレブンへ向かい、

・夜食

・翌朝の朝食

・行動食

をまとめて購入。

駐車場で夜食を済ませ、そのまま扇沢へ向かった。

翌朝は始発便。

朝食を探す時間を使わずに済んだので、この判断は正解だったと思う。


深夜1時、扇沢到着

25時頃、扇沢へ到着。

ここでまずやったことは、駅前へ車を横付けすることだった。

理由は一つ。

先にトイレを済ませるため。

無料駐車場へ停めてしまうと、駅までは徒歩約10分。

寝る準備を終えてから歩いて戻るのは意外と面倒だ。

そのため、

到着

駅前でトイレ

無料駐車場へ移動

この順番をおすすめしたい。


無料駐車場攻略

深夜1時にもかかわらず、市営無料駐車場にはすでに多くの車が停まっていた。

それでも奥側にはまだ空きがあり、無事駐車。

ここで一つポイント。

停めるなら、なるべく奥側がおすすめ。

実際に歩いてみると、奥側には扇沢駅への近道があり、駅まで向かいやすかった。

翌朝5時過ぎ。

駐車場を見て回ると、

市営第一・第二駐車場は満車。

一方、有料駐車場にはまだ空きが残っていた。

さらに7時頃には有料駐車場の第一駐車場にまだ若干空きがあった。

これは2026年8月上旬、お盆前の平日に訪れた際の状況である。

これから訪れる方の参考になれば幸いだ。


車中泊は快適とは言えなかった

今回は車内で仮眠を取った。

本来はエアベッドを使う予定だったが、子どもたちが嫌がったため、そのまま寝ることに。

私の車は完全なフルフラットにはならない。

リクライニングを倒しただけなので、私はあまり眠ることができなかった。

一方、子どもたちは比較的よく眠れていたようだった。

翌日は長時間歩くことになる。

眠れなくても横になって体を休めるだけでも違うので、無理だけはしないようにしたい。

フルフラットにならない車で前夜入りする場合は、睡眠環境を整えておくことをおすすめしたい。


扇沢の湧水は見つからなかった

事前に調べると、扇沢にも湧水があるという情報を見かけた。

しかし今回、私が歩いた範囲では見つけることができなかった。

そのため今回、水筒への補給は

・黒部ダム

・室堂(立山玉殿の湧水)

で行うことにした。


始発便で黒部ダムへ

7時30分。

いよいよ関電トンネル電気バスで黒部ダムへ向かう。

始発便とはいえ利用者は多く、複数台での運行。

私が乗車したのは2号車だった。

電気バスは先頭車両がおすすめ

もし始発便を利用するなら、できるだけ先頭車両を選びたい。

理由はシンプル。

一番最初に黒部ダムへ到着できるからだ。

関電トンネル電気バスの乗車時間は約16分。

長時間ではない。

それなら、

「後ろの車両で座る」より、「前の車両で立つ」。

その方が黒部ダムの朝一番の景色を楽しめる。

これが今回一番感じた攻略ポイントだった。


立つなら前方がおすすめ

今回、私は2号車の後方に立って乗車した。

そこで一つ気付いたことがある。

立つなら前方がおすすめということだ。

後方は床が一段高くなっており、目線も高くなる。

そのため横の窓から外を見ると、窓枠が視界に入りやすく、見える範囲が少し狭く感じた。

トンネル内なので景色は見えない。

しかし、

・破砕帯

・長野県と富山県の県境

・対向する電気バスとのすれ違い

など、見どころは窓の外にある。

少しでも楽しみたいなら、前方に立った方が見やすいと思う。


黒部ダム到着後は展望台へ直行

黒部ダムへ到着したら、まず向かいたいのがダム展望台。

展望台までは220段の階段を上る。

途中には「黒部の湧水」がある。

私はここで一度立ち止まり、水を飲んでから展望台へ向かった。

それでも人はまだ少なかった。

もし、

・先頭車両で到着

・途中で立ち止まらず展望台へ直行

できれば、さらに静かな黒部ダムを楽しめると思う。


黒部ダムの湧水は3か所

黒部ダムには「黒部の湧水」が3か所ある。

・階段途中

・展望台

・黒部ダムレストハウス横

私は3か所すべて利用した。

ただ、攻略という意味では、

階段途中の湧水は後回しでも良い。

まずは展望台へ向かい、人が少ない時間に景色を満喫する。

階段を上り切ったら、展望台の湧水で休憩。

その後、レストハウス横でも補給できる。

この順番が一番効率的だと感じた。


朝の黒部ダムは始発利用者だけの特権

展望台へ到着すると、そこには静かな黒部ダムが広がっていた。

青空。

迫力ある放水。

日本一高いアーチ式ダム。

そして、人が少ない。

始発便だからこそ味わえる贅沢な時間だった。

その後、

・新展望広場

・放水

・ダムえん堤

を順番に見学。

朝の黒部ダムを存分に満喫した。


ケーブルカーの時間を意識しよう

今回一番の反省点。

それは黒部ダムが楽しすぎたことだった。

景色を見て、

写真を撮り、

湧水を飲み、

気付けば予定していたケーブルカーを逃してしまった。

結果、20分後の便を利用することに。

たった20分。

そう思うかもしれない。

しかし、その20分はそのまま室堂で過ごせる時間になる。

立山黒部アルペンルートでは、

「今何時か」ではなく、「次の乗り物が何時発か」

を基準に観光した方がいい。

この考え方だけで、旅の満足度は大きく変わる。


ケーブルカーも前方がおすすめ

ケーブルカーも、できるだけ前方へ並びたい。

理由は一つ。

黒部平で先に降りられるから。

黒部平では展望台も見たい。

ロープウェイにも乗りたい。

そのため少しでも早く行動できることは大きなメリットになる。


黒部平では展望台へ

黒部平へ到着したら、そのままロープウェイへ向かう人も多い。

しかし時間に余裕があるなら、ぜひ展望台へ立ち寄ってほしい。

午前中は太陽が山側から差し込むため、山々がとても綺麗に見える。

黒部ダムとは違う山岳景色。

立山黒部アルペンルートらしい絶景だった。

展望台を楽しんだら、そのままロープウェイへ向かう。

このくらいの時間なら十分立ち寄ることができた。


ロープウェイは景色を楽しむ

ロープウェイはケーブルカーほど前後を気にする必要はないと感じた。

ケーブルカーは「早く降りる」が重要だった。

一方、ロープウェイは、

どちらの景色を見たいか。

それを優先すればいい。

今回利用した日は、ロープウェイ・ケーブルカーともに臨時便が運行されていた。

混雑していても乗り継ぎは比較的スムーズ。

夏休み期間でも、想像していたよりストレスなく移動できた。


大観峰は乗り継ぎ時間も楽しもう

ロープウェイを降りると、そのまま立山トンネル電気バスへ向かう人が多い。

しかし、少しだけ時間に余裕があるなら展望台へ立ち寄ってほしい。

私はバス待ちの時間を利用して展望台へ向かった。

ゆっくり景色を眺めるほどではなかったが、それでも十分。

乗り継ぎ時間も絶景を楽しむ時間へ変えられる。

今回利用した日は9時30分発の立山トンネル電気バスに乗車した。

帰宅後に時刻表を確認すると、この便は通常ダイヤには載っていなかった。

ロープウェイ同様、この日も臨時便が運行されていたようだ。


立山トンネル電気バスも前方がおすすめ

立山トンネル電気バスも考え方は関電トンネル電気バスと同じ。

なるべく前の車両。

立つなら前方。

少しでも早く室堂へ到着できるだけでなく、横の窓からトンネル内も見やすい。

アルペンルートでは、

「少しの差」

の積み重ねが、その後の旅を快適にしてくれる。


いよいよ室堂へ

室堂へ到着したのは9時40分頃。

ここから約4時間。

今回の旅のメインイベントが始まる。

朝食は前日に購入したパンを車内で済ませていたため、まず向かったのはレストラン立山だった。

開店は10時。

少し待って店内へ入る。

オープン直後だったこともあり、窓側の席へ案内してもらえた。

まだ店内も空いていて、景色を眺めながらゆっくり昼食を楽しめた。

今回はカレーとオムライスを注文。

正直、価格は観光地価格。

ただ、この標高2,450mで食べる食事は特別だった。

今回は利用しなかったが、

・立山そば

・みくりが池温泉の食堂

などもあり、少しでも食費を抑えたい人は事前にメニューを確認しておくといいだろう。


まずは立山玉殿の湧水へ

昼食後は立山の石碑で記念撮影。

そのまま立山玉殿の湧水へ向かった。

今回持参した水筒もここで補給。

事前には扇沢でも湧水を探していたが見つけられなかったため、この湧水はとてもありがたかった。

冷たく、美味しい水。

ここで補給してから散策へ向かうことをおすすめしたい。


みくりが池は反時計回りを選択

ここからはみくりが池を一周する。

私は反時計回りを選んだ。

理由は一つ。

最後に温泉へ入りたかったから。

散策で汗をかき、

最後にみくりが池温泉。

温泉を出たらそのまま室堂ターミナルへ戻る。

そんなイメージで反時計回りにした。

実際に歩いてみると、反時計回りは高低差も少なく歩きやすかった。

ただ、温泉を出た後に室堂へ戻る最後の登りは思っていたより体力を使った。

時計回りなら温泉までの登り下りは増えるが、温泉後は少し楽になる。

どちらが正解というより、

何を優先するか。

それで決めればいいと思う。


山頂だけが見えなかった

この日の天気は快晴。

青空が広がり、歩いていて本当に気持ち良かった。

しかし、一つだけ残念だったことがある。

立山連峰の山頂付近だけ雲がかかっていた。

景色は十分綺麗だった。

それでも、

「あの山頂まで見えていたらもっと感動しただろうな。」

そんな気持ちは少し残った。

自然相手だからこそ、これも旅の思い出である。


エンマ台から、今回一番楽しみにしていた場所へ

みくりが池を眺めながら歩き、向かったのはエンマ台(地獄谷展望台)

噴気が立ち上る地獄谷は、火山の息吹を間近に感じられる場所だった。

現在は立入規制が行われているため近くまで行くことはできないが、展望台からでも十分迫力を感じられる。

しばらく景色を楽しんだ後、今回どうしても訪れたかった場所へ向かった。


日本最高所の天然温泉「みくりが池温泉」

今回の旅で回収したかった称号の一つ。

日本最高所の天然温泉。

それが、みくりが池温泉だ。

今回は日帰り入浴で利用した。

館内には鍵付きロッカーがあり、貴重品の管理も安心。

脱衣所の外には洗面台があり、飲用可能な水道も設置されている。

コップも用意されているので、湯上がりに冷たい水を飲めるのも嬉しい。


一番印象に残ったのは「風」

温泉そのものももちろん気持ち良かった。

しかし私が一番印象に残ったのは、浴室へ入ってくる冷たい風だった。

湯船の横には通気口があり、そこから高地のひんやりした空気が流れ込んでくる。

温かい温泉。

冷たい山の風。

この温度差が本当に心地よく、街中の温泉では味わえない気持ち良さだった。

「日本最高所」という肩書きだけではない、この場所ならではの魅力を感じることができた。


湯上がりはブルーベリーソフトクリーム

温泉を楽しんだ後は、併設されている喫茶みくりへ。

注文したのはブルーベリーソフトクリーム。

温泉で火照った体に冷たいソフトクリーム。

これが本当に美味しかった。

散策を終えた後のご褒美としてもぴったりで、最後に立ち寄るルートにして正解だったと感じた。

約4時間の滞在だったが、昼食、散策、温泉、お土産まで十分楽しむことができた。室堂をメインに考えるなら、このくらいの滞在時間でも満足度は高いと感じた。


午後は黒部ダムの表情が変わる

室堂からは13時45分発の立山トンネル電気バスで復路へ。

帰りも乗り継ぎ時間を見ながら、大観峰や室堂のお土産売り場を見て回った。

そして気付いたことがある。

午前と午後では景色の印象がまったく違う。

午前中は黒部平や大観峰から見える山々に太陽の光が当たり、とても美しかった。

一方、午後になると今度は黒部ダムに日が当たり始める。

午前はダムを見上げる景色。

午後は高い場所からダムを見下ろす景色。

同じ黒部ダムでも、時間帯によって違う表情を楽しめた。

これは往復したからこそ分かった発見だった。


扇沢へ帰着

13時45分に室堂を出発し、

14時15分 ロープウェイ。

14時40分 ケーブルカー。

15時05分 関電トンネル電気バス。

15時21分、扇沢へ到着した。

駐車場へ戻ったのは15時30分頃。

朝は満車だった無料駐車場も、この時間になっても多くの車が残っていた。

15時50分。

荷物を積み込み、長野旅の第2ラウンドへ向かった。


ツルヤは期待を裏切らなかった

向かった先は長野県を代表するローカルスーパー、ツルヤ

以前から気になっていたオリジナル商品を見て回っていると、気付けば約7,000円分も購入していた。

今回購入したのは、

・生七味

・悪魔のチョコパン

・輪切りレモンのドライフルーツ

など。

店内には観光帰りと思われる人も多く、オリジナル商品をカゴいっぱいに購入している姿が印象的だった。

観光帰りに立ち寄る定番スポットになっていることが伝わってくる。

これは公共交通では難しく、マイカーだからこそ楽しめた寄り道だった。


旅の締めは小木曽製粉所 安曇野店

最後は、小木曽製粉所 安曇野店へ。

長野県を中心に展開する人気のそばチェーンで、この安曇野店が第1号店となる。

注文したのは、

ざるそば大盛山賊丼

歩き回った一日の締めにぴったりの組み合わせだった。

もし少し量を抑えたいなら、

・ミニ山賊丼

さらに軽めなら、

・ミニ山賊焼き

という選択肢もある。

お腹と相談しながら選べるのも嬉しいポイントだ。


おわりに

今回の旅で改めて感じたこと。

それは、

始発便を選んで本当に良かった。

ということだった。

始発だからこそ、人の少ない黒部ダムを歩けた。

始発だからこそ、室堂で昼食も散策も温泉も、時間に追われることなく楽しめた。

そして、マイカーだったからこそ、ツルヤや小木曽製粉所まで組み合わせることができた。

計画編では、夜行バスで縦断する旅を提案した。

一方、今回実践したマイカーでの室堂往復にも、多くの魅力があった。

旅のスタイルは違っても、立山黒部アルペンルートが素晴らしい場所であることに変わりはない。

登山をしなくても、日本屈指の山岳絶景を楽しめる。

そんな立山黒部アルペンルート。

実際に歩いてみて感じたのは、「始発便」と「乗り継ぎ時間を意識すること」、この2つだけで旅の満足度は大きく変わるということだった。

これから立山黒部アルペンルートを訪れる方の参考になれば幸いである。


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