DXを阻害する最大の要因は「申請主義」
役所のデジタル化(DX)が叫ばれているけれど、最大の障害は「申請主義」だと思う。
スウェーデンに7年間働いていたことが過去にあった人が、申請もしないのにいつの間にやら年金振り込まれてきて驚いた、という話がニュースで紹介されていたことがある。スウェーデンでは、年金にしろ何にしろ、市民が申請しなくてもその時が来たら自動的に手続きする仕組みになっているらしい。こういう仕組みなら、法律で決められた通りにシステムが動けばよいだけだから、デジタル化もラク。
しかし日本の場合は、年金もらうにしろ子育て支援もらうにしろ、申請しなければもらえない。何なら毎年申請しないともらえない。去年手続きしたし、子どもはそのまま一つ年を取っただけなんだから自動的に手続きしてくれりゃいいだけなのに、申請させる。もし申請しなければお金を渡そうとしない。
申請するということは、その都度不正がないか審査することにもなる。少なくとも書類に不備がないか、本人確認で間違いないかなどをその都度やる羽目になる。これではデジタル化の意味がない。
いろんな支援とかも、条件が合う人には自動的に交付される仕組みにしたらいいのに。いちいち申請させるからチェックしなきゃいけなくなる。手間暇ぜんぜん節約にならない。
デジタル化を進めたいなら、申請主義をやめ、条件を満たすなら補助金も自動的に振り込まれる仕組みに変えて行く必要があると思う。そうでないと必要な人員数も、手間暇も大して変わらないことになるだろう。
そもそも、日本の補助金や支援金は、「申請し損ねる人がたくさんいる」ことを見越して予算立てたりしている。見逃す人がいる前提で、申請しない人が大勢いる前提で制度を組んでる。こうした政策の進め方が、デジタル化を阻害する大きな原因になっているように思う。デジタル化を進めたいなら申請主義やめなはれ。
