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♨️京都サウナ日記 #16 🍗塩サウナと唐揚げで"ととのう"。仁左衛門の湯

仕事も人生も、
ぬるま湯のように心地よい。

だからこそ、
いつの間にか熱を求める感覚を忘れていく。

刺激もない、
痛みもない、
でも何かが足りない。

そんな温度の中で、
少しずつ輪郭を失っていく。

そんな俺が向かったのは、
桂の住宅街にひっそりと佇む「仁左衛門の湯」。
派手さはない。
だけど、
泉質とサウナの濃度が異常に高い。
まるで俺の人生みたい。
地味だけど効く。

まずは岩盤浴。
石の上に寝転がって、
じんわり汗をかく。
何も考えず、ただ寝る。
これが俺の仕事だと言い張りたい。

そこからのサウナ三連発。
高温サウナでは、
遠赤外線の熱が全身を包み、
汗が滝のように流れる。

塩サウナでは、
肌に塩を塗りたくって、
じっくりと発汗。
角質も、心のざらつきも、
溶けていく。

スチームサウナでは、
霧の中でぼんやり。
思考がふわっと浮かび、整理されていく。

水風呂は、
地下水を使った柔らかな冷たさ。
脳天を直撃する冷水が、
思考を一瞬でクリアにしてくれる。

露天の外気浴スペースに腰を下ろし、
空を見上げる。
秋の風が肌を撫でる。
今の俺は、無敵。

湯上がりには、
館内の食事処で唐揚げ定食と生ビール。
衣はカリッと、肉はジューシー。
思わず「うまっ」と声が漏れる。
この瞬間のために、
今日を乗り切った気がする。

仁左衛門の湯は、
誰にも気を使わず、
ただ汗をかいて、
塩を塗って、
湯に浸かって、
ビールを飲むだけでいい。

それだけで「今日も悪くなかった」と思える。

岩盤浴には漫画1500冊、
ドリンク飲み放題。
あかすり、
ボディケア、
カットサロンまで揃っていて、
全身まるごと整えられる。

次は誰かを誘ってみようか。
いや、やっぱり一人がいい。

俺と仁左衛門。
汗と塩とビール。
この静かな三角関係が、ちょうどいい。

誰にも邪魔されない、
俺だけのととのいの時間。

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