♨️京都サウナ日記 #09🚶高瀬川、町家、自分との対話。梅湯
金曜の夜、
高瀬川沿いを歩く。
高瀬川沿いを歩いていると、
勝手にセンチメンタルになったり、
急にポエム脳になったりする。
町家の灯りがぽつぽつと灯って、
川面に反射。
まるで人生のエンドロール。
歩くたびに自分の物語を書き直してくれる場所。
そんなこと考えながら、
梅湯に向かう。
銭湯なんだけど、
ただの銭湯じゃない。
サウナがある。
身体を清め、
湯船に浸かると、
肩まで沈める。
仕事のこと、
言いそびれた一言、
全部湯の底に沈めていく。
サウナに入ると、
誰も喋っていない。
誰も見てこない。
見られてない。
汗が出てくる。
この汗は、昨晩、残業沼に浸かっていた水分。
濁り水分を蒸発させる。
体の中の社会的湿度が下がっていく。
ありがたい。
水風呂に入る。
心の中のモヤモヤが塊になって流れでて行く。
ととのいは、感情の脱水。
余計な水分が抜けていく。
外気浴スペースで風に吹かれる。
風は見えないけど確かにある。
人生もそうありたい。
誰にも見えないけど、
ちゃんと吹いてる。
そんなことを考えながら、
「最近、どう?」って自分に問いかける。
自分との会話が一番うまくいく場所は、
サウナだ。
梅湯を出ると、
木屋町の夜は賑やかになっていた。
若者たちの笑い声、
カップルの足音、
観光客のシャッター音。
俺はひとりで歩く。
ととのった顔で、
ちょっとだけ背筋を伸ばして。
コンビニで缶ビールを買って、
鴨川沿いに座る。
冴えないアラフィフは、
鴨川に語りかける。
「ぬるめの人生に乾杯。」
