パリでフォトウエディングをした話 ~ツアー2日目~

 ツアー初日は移動のみだった。ここからは2日目(実質パリ観光初日)の様子を綴りたい。繰り返しになるが、JTBの「パリたっぷり街歩き8日間」というプランである。
 朝、ホテルのビュッフェを食べてロビーに集合した。ビュッフェについてはレ・ジャルダン・ドゥ・マレ編を参照して頂きたい。
 集合すると添乗員さんとは別に日本人ガイドさんも合流した。ガイドさんは長くパリに在住し、フランス語で現地の観光の試験にパスした方とのことだった。ここからは添乗員さん、ガイドさんの2名体制で案内してもらうことになった。出発時に「イヤホン」と呼ばれる機械を配布された。ガイドさんがマイクで話した内容が「イヤホン」を通じて耳元に届くというものである。帰国時に返却とのことで、紛失すると弁償の必要があるとのことだった。ガイドさんのすぐ近くに寄らなくても解説が聞けるので、大変便利な道具であった。
 また、ロビーでNAVIGO(ナビゴ)というカードを受け取った。これは日本で言うSuica等の交通系ICカードのようなものだった。Suicaより電波や磁力に脆弱なようで、スマホ等と一緒にポケットに入れておくと使えなくなる可能性があるとのことだった。配布されたNAVIGOは12回分のメトロ券が入れられていた。どこまで乗っても1回分の消費で済むものである。
 早速、最寄りのサン・セバスチャン・フロワサール駅からメトロ8号線に乗った。改札でNAVIGOをタッチしたが、タッチが長すぎてもNAVIGOはダメになってしまうそうで、いかにSuicaが素晴らしいものか思い知った。ホームは日本の地下鉄よりも明らかに古かった。スリにはくれぐれも気を付けるよう助言された。席が空いているのなら座った方がいいとのことだった。スリについては単独で投稿できそうなので、番外編にまとめようと思う。そのくらい、パリではスリ対策に神経を使ったものだった。添乗員さんがスリに遭いそうになっていた、というより、本当に鞄に手を突っ込まれていた。何も盗まれはしなかったようだ。もうすぐ定年を迎えるのか、あるいは既にシニア雇用と思われるベテランの添乗員さんは「随分控えめな泥棒さんだったわ」と余裕を見せた。
 どのように乗り換えて、なんという名前の駅で降りたのか覚えていない。ただ、1本でたどり着けなかったのは確かである。言われるがままにメトロを乗り降りし、地下から街へ出た。まさに光の街だった。日陰は爽やかであったが、時間が経つにつれて日陰ですら暑く感じるようになった。
 2026年の夏、ヨーロッパを未曾有の熱波が襲った。幸い、私たちが滞在した1週間は熱波が引いており、ガイドさんは「これくらいがパリの夏」と言っていた。朝晩、日陰は爽やかで、とくに朝は半袖では寒いと感じたくらいであった。それでも日中歩いていれば暑くなり、水分補給は欠かせなかった。
 最初にパリの朝市(マルシェ)を散策した。これには正直あまり感動はなかったが、妻はチーズに見入っていたようだった。産地を見て、この国でこの魚が獲れるのか、など思ったものだった。
 次にサン・シュルピス教会を見学した。あまりメジャーな観光地ではなく、教会の人からミサが始まるからと早めに出るよう言われた。また、会話には厳しく、静かにするよう注意された。観光地というよりは、現地の教会に「お邪魔する」という感じであった。
 メトロを乗り換えて、サン・ジェルマン・デ・プレ教会を訪れた。修復こそされているが、とても古い教会が残存していた。パリには当たり前のように古い建物が並んでいる。築100~200年の建物は当たり前のようにある。ガイドさんが教会内の絵について解説してくれた。
 サンジェルマン教会付近で30分ほど自由時間をとられた。道路を渡ったところにあるモノプリ(スーパー)を訪れた。地下に広がっており、妻の目当てであったモノプリのエコバッグを購入した。昼食会場へは再びメトロで移動した。パリでも老舗のカフェで昼食を食べたが、店の名前は忘れてしまった。ツアー参加者が全員で同じテーブルで食事を食べた。
 午後は凱旋門へ移動した。最寄り駅を降り、地上に出ると、そこはシャンゼリゼ通りであった。「これが、あの」という感想。歩いてみれば明らかに観光客という出で立ちの人々で溢れていた。シャンゼリゼ通りに出るとすぐに凱旋門がそびえ立っているのが見えた。凱旋門の周りを円形の道が囲んでいる。その外側の歩道から凱旋門の写真を撮った。絶好の写真スポットだというが、後日フォトウエディングでも訪れるであろうから、ほどほどの枚数にしておいた。円形の道を地下道で越え、再び地上に出た。
 凱旋門の高さは50m程度であるが、円形の道の内側に入るとそれ以上に高さを感じた。ツアー申込の時点で言われていたが、頂上まで長い螺旋階段を登ることになっていた。実は障害者用にエレベーターもあるとのことだったが、当日は故障して動かなかったようである。古めの階段であり、1段ごとの段差がまちまちだった。立ち止まっている人もチラホラいた。頂上の下のフロアでいったん休憩し、いよいよ頂上へ上がった。
 頂上からはパリを一望できた。50mという高さはスカイツリーや東京タワーより圧倒的に高い。しかしパリの建物は低いため、この高さでも十分眺望が良い。むしろ、建物の高さがある程度揃っている分、凱旋門の高さがちょうどいいように感じた。
 一通り景色を見た後、ワンフロア降りて土産屋を見た。後でいくらでも買えるだろうと思っていたが、意外と土産屋に立ち寄る機会が少なかったので、ここで買っておけば良かったのかもしれない。それなりの品ぞろえであった。
 凱旋門で解散し、15時ごろから自由行動となった。夕飯はツアー参加者で食べに行くので、夕方ホテルのロビーに集合するように、とのことであった。シャンゼリゼ通りを歩き、パリ・サンジェルマンのショップに入った。自分への土産物を購入した。ルイヴィトン本店もあったが、外から眺めて写真を撮るだけであった。「旅の恥は搔き捨て」という言葉がある。何でもしていいわけではないが、日本のルイヴィトンに入るよりも却ってハードルが低かったのかもしれない。
 ホテルまでは自力で戻る必要があった。添乗員さんなしでメトロに乗るのはまだ怖かったので、凱旋門からマレ地区まで半分くらいは歩いた。全部歩くと1時間半くらいであったが、途中で全部歩くのは断念し、オペラ駅からメトロに乗った。有名なオペラ座も見えたが、外壁の工事中であった。オペラ座というのはパリに2つあり、有名なオペラ・ガルニエと比較的近代的なオペラ・バスチーユである。このとき見たのは前者であったが、ホテルの近くにバスチーユ広場があり、道中のバスからオペラ・バスチーユも見ることができた。
 メトロに乗り、ホテルに着いた。少し涼んだ後、ロビーに集合して夕飯に出かけた。徒歩15分程度でバスチーユ広場の近くにある店であった。デザートが甘ったるく、残してしまった。
 2日目の行程はレストランで終了し、ホテルに戻った。ツアー3日目に続く。

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