お嬢様と執事様12 -誕生日Ⅲ-
「そろそろ始まる時間かしらね。みなさん集まっているのでしょうか」

夏祭りの会場に現れたお嬢様が素朴な疑問を口にする。この声を聞いて執事様が近くに近づいてきて、静かに返事を返す。
「はい、お嬢様。来賓の皆様は先ほど全員お集まりになられました。時間通りに始められます」

この言葉にお嬢様は安心の表情を浮かべ、今日のイベントの集合場所へと移動していく。夏祭りの会場のすぐ近くにある広場を借りて、今日のイベント会場にしているのだ。
「あ、お嬢様。今日はこのような会を開いていただいてありがとうございます」

「れおさん、誕生日おめでとう。ゆっくり楽しんでいってね」
今日のイベントの主役である葉月 れおから挨拶を受けて、それにお嬢様は笑顔で返事を返す。そして招待客が集まる広場へと移動していった。
「それではみなさま、本日はれお様の誕生日会にお集まりいただきありがとうございます。今回は地域の夏祭りに合わせたイベントとなっております。まずはゆっくりと美味しい屋台料理やお酒をお楽しみください。そしてその後で花火を観覧して今日はお開きの予定です」
今日のイベントの予定を執事様が説明し、来場客全員がそれを理解する。そしてそれぞれ席を立って、夏祭り会場の方へと移動していった。
「れおさん誕生日おめでとうー」
「あ、茜ちゃん。ありがとう。麦わらぼうし可愛い!」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「めいちゃんありがとう。今日も可愛いわね!」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「愛奈さんありがとうございます。色っぽいです!」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「良子ちゃんありがとう!今日も髪綺麗だねー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「香奈恵ちゃんありがとう。髪結んでるんだね」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「香織ちゃんも髪結んでるー。イメージ違うね」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「麗美ちゃんありがとう!美味い物たくさん食べてね」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「みゆきちゃんありがとう!浴衣姿かわいい」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「あ、鼓美ちゃんだ。ありがとうー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「千春ちゃん、ありがとう!かんざし可愛い」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「舞ちゃんだ。ありがとうねー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「あ、真理ちゃんありがとう!可愛い浴衣だね」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「あ、冬実ちゃんありがとうー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「明日菜ちゃんありがとー。可愛い浴衣ー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「亜美ちゃんだ。ありがとう。今日もかわいい」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「絵梨花ちゃんだ。今日も金髪が素敵だね」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「水無ちゃんだ。ありがとねー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「綺羅ちゃん、ありがとう。浴衣似合ってる」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「藤花ちゃん。ありがとう。嬉しいよー」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「ミライちゃんも来てくれたんだ。ありがとう!」

「れおさん誕生日おめでとうー」
「千佐ちゃん、静加ちゃんありがとう!」

「れおさん誕生日おめでとうございます」
「オジョーちゃん。ありがとう。嬉しいよ!」

「それではそろそろ花火が上がる時間になりました。皆様十分に花火を楽しんでいただき、花火が終わりましたら流れ解散にしたいと思います。よろしくおねがいします」
執事様がこのようにアナウンスを行うと、ちょうど花火が上がり始まる。そして綺麗な花火を十分に楽しんで、今日のバースデーパーティーは終わりを迎えたのである。

「執事様、今日はお疲れ様でした。いつもながら見事な進行でした」
「ありがとうございます。お嬢様。無事に終わって良かったです」
イベントも終わって屋敷に戻ってきたお嬢様と執事様は今日のイベントが無事に終わったことに安堵する。そしてお嬢様は入浴の準備を始め、執事様は残っている業務を行いに作業室へと向かって行ったのであった。

