JALマイルガチャ旅 in 沖縄#2〜久高島に呼ばれず、阿嘉島で天国を見る
那覇2日目。本当は、ずっと憧れていた久高島へ行こうとしていました。
どうせ行くならガイドさんに詳しい話を聞きたいと思い、ガイドツアーまで申し込んでいたのに、朝になって「午後は欠航になるのでツアーは中止です」と電話がありました。
がっかりした。「お呼びでないんだな」と思いました。
そこでプランBとして考えていた渡嘉敷島行きの船を調べると、こちらも欠航。しかし、慶良間行きの船は運航していたので、滞在時間が長く取れる阿嘉島で途中下船することにしました。
久高島へ早朝出発する必要がなくなり、時間ができたから、近くでモーニングをと思ったが、まだどこも開いていなかった。ホテル沖縄の外国人スタッフに尋ねると、「ホテルで提供しているスペシャルティコーヒーのお店があるが、まだ開いていないかも」と。
それならホテルのレストランでと朝食つきプランに変更をお願いすると、「滞在中は朝食だけでなく、夜までラウンジとして利用できます」と教えてくれた。そんな素晴らしいサービスがあるなら、到着日から利用すればよかった。
そしてこの朝食が、本当に素晴らしかったんです!


巨大な鮭の丸焼き、もずく酢やじーまみ豆腐などの小鉢、くーぶいりち、ソーミンチャンプルー、料理長おすすめのルーローハンまで、どれも驚くほどおいしいんです。
サラダバーでは選んだ野菜を目の前でチョップドサラダにして、ローストビーフやエビをのせて仕上げてくれます。南国フルーツのスムージーも絶品でした。
朝食バイキングのイメージが覆されるような内容で、「歓迎されている」という気持ちになる、ホテル沖縄の素晴らしいおもてなしでした。
それからタクシーでとまりんへ向かいました。港は欧州系の観光客で大賑わい。
9時に到着すると、「10時のフェリーざまみにはもう乗れるよ」とチケット売り場で案内された。少し早いかなと思いながら乗船したが、結果的には大正解でした。窓際の席を取るには30分以上前に乗らないと無理だと後でわかったからです。


梅雨時らしく空は厚い灰色の雲に覆われ、海もどんより。進行方向には雨雲。着いても雨なら何もできないなと思いながら海を眺めていましたが、1時間半後、阿嘉島に着く頃にはすっかり晴れていました。
船旅は、乗り降りの時間が一番心が躍るんです。
島が少しずつ近づき、船員さんが接岸の準備を始めると、みんな居ても立ってもいられずデッキへ出て、その様子を見守るんです。

阿嘉島は小さな島ですが、港には思っていたより立派な待合所がありました。
上陸すると、まず島で一軒だけという「あかじまのカフェとごはん guu guu」へ向かいました。


かわいらしいお店で、店主のお姉さんが一人で忙しく働いていました。
迷った末に頼んだ高野豆腐どんぶりは、ご飯の上に味のしみた高野豆腐と野菜が細かく刻まれてのっていて、本当においしかった。
アイスコーヒーも唸るほどおいしく、「こんな島でこんなおいしいコーヒーに出会えるとは思わなかった」と伝えると、「那覇のとまりん近くの山田珈琲で焙煎してもらっているので、誰が淹れてもおいしいんです」と謙遜されていました。

それから少しだけ歩き、スーパー辰登城で自転車を借りた。

最後の一台はペダルが重く、ブレーキも少し甘くて乗り心地も良いとは言えなかったが、これもまたよし。
海沿いの道を走ると、すぐに亜熱帯のジャングルのような風景になった。小さな島だとあなどるなかれ、沖縄の島はワイルドなんです。
途中でケラマジカの子鹿が3頭現れ、道に出てきてこちらをキョトンと見ていた。

やがてニシハマビーチに着いたが、木立の合間からその光景をひとめみて、立ち止まってしまった。
真っ白な砂浜と、透き通る青い海。この世のものとは思えないほど穏やかで、けがれは1ミリもない世界。
浦島太郎は、こんな場所にいて何もかも忘れてしまったのだろう。
しあわせな忘却。

海を満喫して港へ戻る途中、「ゆんたく館」でアイスコーヒーをたのんだ。
そこで店のおじさんから、「阿嘉島は沖縄戦で最初に米軍が上陸した場所なんだよ」と教えてもらい、浜辺の記念碑を見に行ってみた。
そこには本当に記念碑があった。

米軍の水陸両用車が浜をうめつくし、まえぶれもなくことわりもなく、浜から続々とあがってくる異様な光景は、どれほど怖かっただろうか。
「阿嘉島は米軍が最初に上陸した場所だったから、集団自決がなかった。そんな時間もなかったのかもしれない。」とおじさんは言っていた。隣の渡嘉敷などでは集団自決の場が今も残っていますからね。
米軍上陸の碑があるその浜には、おじさんがひとり、海をながめてぼんやりすわってるだけだった。
港の待合室で、老夫婦が店番をしていた。
とても暑いので、船を待つ間、かき氷をたのんだ。おじさんがのっそりと立ち上がり、かき氷にイチゴソースをかけてくれた。

その店で、土産の箱をひとつ買った。阿嘉島の子どもたちが描いたイラストつきのクッキーだった。

もっとたくさん買ってくればよかったと後悔しました
おじさんが「袋にいれようか」と言ってくれたのに、なにも箱一つくらいでもったいないと思い、断った。
帰りの船は、慶良間から乗ってきた客で満席。しばらくデッキに座っていたが、吹き飛ばされそうな強風に負け、途中で室内に移りました。帰りはもう、誰も海なんか見ていなかった。
とまりんに着くと、もうまーみやかまぼこの店はしまっていた。ゆいレールで戻り、スーパーりゅーぼーで土産を買い、栄町市場でソーキそばを食べてから、ホテルに戻ってきました。
素敵なカフェや、ケラマジカ、野生のジャングル、透明な海、かき氷のおじさん、阿嘉島で出会ったすべては「平和」が3次元化したものだと感じました。
今度はもっと長く滞在してみたいなと思う場所になりました。
