「マッチングアプリ疲れ」で合コン・街コンが再燃、実際のところは?
マッチングアプリは、もうすっかり当たり前の出会い方になりました。一方で、SNSやニュースを見ていると、「アプリに疲れた」「合コンや街コンに戻ってきている」という声も目にするようになっています。
「定着している」のに「疲れている」——この二つは、一見矛盾しているように見えます。この記事では、この矛盾しているように見える構図の中身を、出典付きの民間調査データで整理します。
先にお伝えしておくと、この記事は「アプリをやめて合コンに行くべきかどうか」の結論を出す記事ではありません。
あくまで、公開されている調査データをもとに「何が起きているように見えるのか」「どこまでが分かっていて、どこからが分かっていないのか」を切り分けて整理することが目的です。
なぜこの記事を書いたか
前回、退会理由とトラブルを扱った記事を書く過程で、退会理由の調査データの中に「疲れた・しんどくなった」という項目が一定の割合で出てくることに気づきました。
これはトラブルや被害とは性質が違う理由です。危険な目に遭ったわけではないのに、なんとなく続けられなくなって離れていく人が一定数いる、ということです。
その後、別の調査を探していく中で、「アプリ利用者の約9割が疲れを感じている」という数値や、「合コン・街コンの人気が戻ってきている」という調査結果に行き当たりました。
同時に、「マッチングアプリは身近な出会い方として定着している」という調査結果も見つかりました。
定着しているはずなのに、疲れている人が多い——この一見矛盾する状態を、出典を揃えて整理してみる価値があると考え、この記事を書くことにしました。
なお、執筆にあたって出典を一つずつ一次ソースまで確認したところ、当初参照しようとしていた情報の中に、調査主体の取り違え(別の会社の発表だと勘違いしていた)が見つかりました。
この記事では、確認が取れた情報だけを、正しい出典とともに紹介しています。
この記事で使っている情報源
この記事では、株式会社ZWEI・エニトグループ・株式会社グッドウィルプランニング・MMD研究所という、民間企業・民間調査機関の発表データを使っています。いずれも国や自治体の公的統計ではないため、調査主体・調査対象・母数・調査時期を本文中に必ず併記し、出典が確認できない数字は使っていません。
複数の調査で似た傾向が見られる場合も、それを断定的な結論としてではなく「傍証」として扱っています。各出典の詳細(調査対象・母数・URLなど)は、有料パート8章の出典一覧表にまとめています。
こんな方に向けた記事です
今マッチングアプリを使っていて、「なんとなく疲れる」「続けるのがしんどい」と感じ始めている方
これからアプリを始めるかどうか迷っていて、合コンや街コンなどリアルな出会いの場も選択肢に入れたい方
前回の退会理由・トラブル分析記事を読んだ方で、「トラブルほど深刻ではないけれど、なぜか続かない」という心理的な部分に関心がある方
婚活当事者かどうかにかかわらず、今どきの出会い方のトレンドそのものに関心がある方
逆に、「アプリをやめて合コンに行くべきかどうか」の明確な結論を求めている方には、この記事は向いていません。
この記事は行動トレンドの整理であり、断定的な優劣の判定はしません。
有料エリアには、"アプリ疲れ"を感じたときに自分の状態を確認できるセルフチェックリストと、アプリ/リアルな出会いの場を比較する早見表も用意しています。
正直、この記事で扱った調査データを自分で一つずつ探し出し、調査主体や母数を確認しながら突き合わせようとすると、それなりの時間がかかります。缶コーヒー数本分くらいの金額で、その手間をショートカットできると考えていただければと思います。
ちなみに、"アプリ疲れ"を感じたことがある人の割合は、ある調査では約9割(89.1%)にのぼります。
ただし、この数字だけでは分からないことがいくつかあります。調査対象は具体的に誰なのか、そして「アプリは身近な出会い方として定着している」というもう一つの調査結果と、この89.1%という数字はどう両立するのか——という点です。
では実際、"アプリ疲れ"はどれくらい広がっていて、なぜ「定着」と同時に起きているのか——ここから見ていきます。
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