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【映画FNaF2】 前作から圧倒的パワーアップ、そして圧倒的ファン要素の怪作 『Five Nights at Freddy's 2』 感想と考察(ネタバレあり)

注意!:この記事にはネタバレが多数含まれます。ネタバレを閲覧したことによる怪我や■■事故などの責任は一切負いません。

 2025年12月5日、アメリカで公開。現地のファンを魅力し、遅れること約1ヶ月半の2026年1月23日、遂に日本上陸を果たし、現地のファンを虜にした『Five Nights at Freddy's 2』(通称FNAF2)。
 本作はゲーム版FNAF2を原作に、ファンに向けた様々な要素、小ネタが追加されている。そんなファン要素や作品の結末に注目し、感想と考察を綴っていく。


はじめに

 この映画を観終えて感じたのは、「完全なるファンムービーだった」ということだ。ホラー映画として観れば物足りなく思え、ヒューマンドラマとしてもやや説得力に欠ける。
 それでも映画体験として素晴らしかったのは、圧倒的に原作ファンに向けた要素を盛り込んである、この1点においてズバ抜けた完成度を持っていた。
 このことは海外レビューにも強く表れており、評論家の評価スコアは12%とかなり低いが、観客からの評価スコアは88%とかなり好評である。
 評論家スコアは当てにならないとはよく言うが、それでもここまでハッキリと別れたのは、観客、中でも原作ファンに完全に寄り添った映画であり、評論家など元から蚊帳の外だったということだ。
 このような作品が海外で大成功を収めているのは、原作FNAFが圧倒的な人気を博していることに他ならない。私自身はこのような作品はとても大好きだ。
 それではどのような点が好評だったのか、そして今後の映画FNAFシリーズはどうなるのか、ファン目線で感想、考察していく

1982年のフレディ・ファズベアーズ・ピザ

 この作品はマシュー・リラード氏演じるウィリアム・アフトンが、1982年のフレディ・ファズベアーズ・ピザ(以下FFP)にて子供たち(=観客である我々)に向かってパーティの合図をするところから始まる。その時に原作でクリアした際のSEがそのまま使われており、開始からファンの心を掴んだ。
 その後は1982年のFFPの様子が描かれる。多くの子供たちが遊びに来ており、大盛況している。
 しかし、その店舗には殺人鬼、ウィリアム・アフトンが潜んでおり、決して安全ではない。冒頭ではスプリングボニー(クレジットではイエローラビット表記)を着たウィリアムが子供を誘拐する場面が描かれ、それを発見した人物がパーティに馴染めない少女、シャーロットだ。
 また、シャーロットが誘拐を目撃するまでに、金髪の少女が彼女に語りかけている場面があるが、その金髪の少女は後にヴァネッサ・アフトンであることが明かされる。
 スプリングボニーを追い子供を助け出すシャーロットだが、ウィリアムに見つかり追われてしまう。
 この時のウィリアムの動きがFNAF Into The Pitのモーションと酷似しており、マシュー氏の原作に寄り添った演技に感動した。
 結果シャーロットは刺されてしまい、子供たちやその親達に見られながら命を落とす。その時床の扉が開き、シャーロットは穴に落ち、シャーロットを抱き抱えだマリオネット(原作ではパペット)が登場した。
 そのマリオネットの目は怪しく光り、オープニングに突入する。そう、シャーロットの魂はマリオネットに宿った。FNAF1で登場したフレディ達と同じように。

オープニング

 オープニングは前作同様、原作のミニゲームを踏襲したドット絵のムービーと、FFPについての新聞記事や写真が織り交ぜられたものになっている。
 ドット絵のムービーは原作FNAF2のものよりも、FNAF Into The Pitに近いものだと感じた。
 このオープニングでは所謂トイシリーズと呼ばれる、トイフレディ、トイボニー、トイチカ、トイフォクシー、そして中心にマリオネットがいる様子が描かれる。マリオネットはトイシリーズを支配しているように見え、映画での関係性を表している。
 また、トイシリーズの内トイフォクシーは、原作や本作でも部品をバラバラにされ、変なところにくっつけられた姿、通称マングルとして登場しているが、ドット絵とはいえトイフォクシーとしてしっかり全身が描写されたのは初めてである。
 そして徐々に大きくなるマリオネットが不気味な表情を見せたところで、オープニングが終了する。

前作から1年半後、マイク、アビー、ヴァネッサの現在

 オープニングが終わり、20年後と表記され本編へ。前作を経たジョシュ・ハッチャーソン氏演じるマイク・シュミット、パイパー・ルビオ氏演じるアビー・シュミット、エリザベス・レイル氏演じるヴァネッサ・アフトンのその後が描写された。
 アビーは学校に通い、同級生と仲良くしている場面はあるが、フレディ達、特にチカに会えないことを寂しがっており、どこか闇があるような描かれ方をしているが、それでも前に向かっている。
 マイクはアビーとの関係も良くなり、ヴァネッサと食事に行くなど、弟の呪縛が解けて前に向かっている描写がされた。
 一方でヴァネッサは、前作で父ウィリアムと対峙したことがきっかけでトラウマになり、父の悪夢を夢見るようになってしまう。この対比が今作において重要になっている。

前作のFFP

 どうしてもチカ達に会いたいアビーのために、マイクは前作の舞台になったFFPに連れていく。前作の事件もあり、1年半放置されたことでかなり荒廃した様子になっていたが、チカ達は現れず。
 アビーを楽しませようとプライズコーナーに案内し、フレディのぬいぐるみを取る。そのぬいぐるみの胸部を押すと、海外でミームになっているFNAF Beatboxの音声が流れ、まさかのサプライズに笑いがこぼれてしまった。
 アビーはファズトーカーというフレディと話せるおもちゃを見つけ、これを持ち帰る。このおもちゃが悲劇の始まりを産んでしまう。

現在のFFP旧店舗

 現在のFFP旧店舗は、Spectral Scoopersという架空の怪奇現象番組のクルー3名が、マイケルという人物に呼ばれて訪れる形で登場した
 この名称に含まれるScooperという単語は、原作において魂を注入する道具の名前として使われており、このクルー達の顛末を表している。
 FFP旧店舗に訪れたクルーは店舗内を調査する。そこにはビニールが被せられた三体のアニマトロニクス、トイフレディ、トイボニー、トイチカが居た。
 クルーのリサという女性はシャーロットの事件を把握しており、その調査のため地下に向かう。地下には巨大なプレゼントボックスと、原作でも流れていたMy grandfather's clockを流すオルゴールが置かれていた。そのオルゴールを止めてしまったことで、マリオネットが動き出す。
 他2人のクルーはそれぞれマングル、ミニチュアのマリオネットの軍団に襲われて命を落とし、リサはマリオネットに襲撃され、体を乗っ取られる。 このマングルのジャンプスケアは迫力がありつつ、全身を見せない不気味さを両立していて非常に良い。
 ここで今作のマリオネットには寄生能力があることが判明した。原作でそのような能力は無かったため、少し困惑した。
 そしてマリオネットが乗り移ったリサを見つけ、逃走したマイケルが、「おかえり、シャーロット」と呟く。

ヴァネッサの悪夢

 父ウィリアムの悪夢を過去にするため、ヴァネッサは前作のマイクと同じ方法で夢に飛び込むも、ウィリアムの支配は強大であり、逃げるので精一杯だった。
 この悪夢はFNAF4を連想させる空間で行われており、また、壁には父ウィリアムと3人の子供の写真が飾られている。この写真が、後に重要な意味を帯びる。
 そしてヴァネッサが逃げ込んだ先にサプライズが待っていた。

 今作は公開前に制作陣からサプライズのアニマトロニクスが登場すると予告されていた。そのアニマトロニクスこそ、サーカス・ベイビーである。
 原作では5作目に当たるFNAF Sister Locationに登場し、シリーズにおいて重要な役割を持っている。
 彼女の正体はウィリアムの娘、エリザベスの魂が宿ったアニマトロニクスであり、その魂を見つけ、解放することがSLの主人公でエリザベスの兄、マイケル・アフトンの目的である。
 ヴァネッサの悪夢にベイビーがいる理由、それは当然、エリザベスがヴァネッサの妹にあたり、同じくウィリアムの呪縛に囚われている内の1人であるから。
 また、悪夢の中でウィリアムの仕事部屋が登場する。その中に原作ではブループリントと呼ばれる、アニマトロニクスの設計図が写され、前作のフレディにバージョン3と表記されているが、今作に登場するトイフレディをバージョン2、旧型のフレディ(ウィザードフレディ)をバージョン1としているのか、この世界にも閉店した初代FFPがあったのかは謎である。
 その後は警官としてのヴァネッサが、ウィリアムに発砲する形で撃退し、ウィリアムが不敵な笑いを発して悪夢から解放される。
 こうして悪夢から解放され、ヴァネッサも前へと進み始めたように見えたが……?

旧店舗に訪れるアビーとヴァネッサ、悲劇の始まり

 アビーが拾ったファズトーカーが、アビーに助けを求める。この時のボイスは、原作FNAF2でゲームオーバー後に低確率で発生するミニゲームの音声を使用している。
 その声をチカと思い、導かれるままに旧店舗に辿り着くアビー。店内に入ると、先までは動かなかったトイチカが動き、アビーとの再開を果たす。
 先に言ってしまうが、旧店舗に居るアニマトロニクスは全てマリオネットが操っており、トイチカは前作のチカとは全く別の存在である。
 アビーが去った後、ヴァネッサが旧店舗に訪れる。ヴァネッサはマリオネットにシャーロットの魂が宿っていることを知っており、彼女に会いに来た。
 しかし、先のクルーのせいでシャーロットは解放され、ヴァネッサは囚われてしまう。

ロボットコンテスト

 アニマトロニクスと友達なったのがきっかけで、アビーはロボット工学に興味を持ち、コンテストに参加するはずだった。しかしそれをよく思わない先生により妨害される。このシーンが非常に不快感をつつくような仕上がりで、アビーに感情移入しやすくなっている。
 アビーはトイチカ達の協力でチカを模したロボットを完成させ、会場に持っていくが、またしても先生の嫌がらせにより破壊されてしまう。
 アビーは旧店舗に向かいトイチカに抱きつくが、トイチカ自身を作品として持っていくことを提案される。
 アビーは警備室にあるパソコンから、秘密のコードを入力し、トイチカ達を外でも活動できるようにしてしまう。この秘密のコードはマリオネットがヴァネッサから聞き出したもので、彼女は旧店舗に関わり深い人物であると共に、マイクや我々に更なる秘密を隠していたことを知らせる場面である。
 アビーとトイチカが外に出る場面で、前作のタクシードライバーを演じたCoryxKenshin氏が再びカメオ出演。タクシーに乗り込んだトイチカは目とくちばしが外れるが、これは原作で襲撃してくる時の外見であり、こちらの方が馴染み深いファンも多い。一瞬ではあったが、この姿も写してくれた事に感謝したい。
 アビーはそのままトイチカを作品としてロボットコンテストに再度参加する。

ヘンリー・エミリー

 アビーがロボットコンテストに参加している間、マイクはヘンリーの元を訪れていた。元は前作の店舗にあったファズフェスタの張り紙の中に混ざっていた、アニマトロニクスは殺人鬼という張り紙の電話番号の主である。
 ヘンリーとウィリアムは古い友人であったが、仕事に向き合いすぎたことでウィリアムが殺人鬼であることを見抜けず、娘を失うこととなった。
 ヘンリーはマイクに旧店舗の存在と、マリオネットを止めるためのオルゴールを渡して出番を終える。
 原作では非常に中心的な人物だが、今作の活躍は薄い。次回作に期待したい。

ファズフェスタの開催、恐怖の始まり

 同日、フレディ達のイベントであるファズフェスタが開催される。元は前作の事件が都市伝説的に広まり、再び人気を博したため開催された。
 ファズフェスタが盛り上がりを見せる中、旧店舗から放たれたトイフレディの姿が。
 一方のロボットコンテスト。トイチカは先生に話をつけると言い抜け出し、先生を密室におびき出し、頭を潰して殺害する。個人的には頭に噛み付いて殺害して欲しかったなと思ってしまった。UCNで印象的なセリフがあったせいで余計にそう思ってしまう。
 また、トイフレディ、トイボニーは民家に侵入し、悪人と判断した人物に襲いかかろうとしていた。

マイクとヴァネッサ、恐怖のタスク

 アビーがロボットコンテストに居ないと聞き、旧店舗に足を運んだマイク。裏から侵入すると、停止した旧型アニマトロニクス(通称ウィザードシリーズ)を見つける。原作と異なり、4人仲良く横並びに座ってる姿は何故か微笑ましく思えた。
 店舗を探索すると囚われたヴァネッサを発見し、アニマトロニクスを止めるため協力する。警備室に行くためアトラクションの洞窟を通ると、流れる川の中からバルーンボーイが現れる。原作では襲撃してこない妨害キャラクターのため、襲うシーンは貴重だった。
 そうして警備室に辿り着く。原作FNAF2の警備室が完璧に再現された部屋には感動した。ジュースや扇風機、両サイドのダクトと大きいライトのボタン、パソコンの位置に至るまで完璧だった。そしてなりより、警備室の正面に扉がないという欠陥建築まで。作中ではこれにマイクも突っ込みを入れ、原作ファンが思ったことを代弁してくれていた。
 ここでマイクは警備室でトイシリーズの位置を特定、ヴァネッサは現地に向かい二手に別れることとなる。

ヴァネッサ対マングル

 車に乗り現地に向かうヴァネッサに襲いかかるのはマングル。車の上に乗り襲いかかろうとする様子はマングルの特徴と魅力を最大限活かした見応えあるシーンだった。
 また、車に乗った状態で襲撃されるというと、原作では最新作、Secret of the Mimicのエンディングでも似たシチュエーションの場面がある。
 マングルと攻防を繰り広げながら運転するヴァネッサは、そのまま民家のトイフレディに衝突し、マングル、トイフレディともに行動不能になる。少しシュールだった。

夜間警備

 旧店舗に残ったマイクはパソコンからアニマトロニクスの座標を特定しようとする。トイチカにアクセスしたところ、トイチカにSECURITY BREACH(セキュリティ侵害)の文字が映し出され、ウィザードシリーズが動き出す。旧型が動き出した瞬間、私のテンションは最高潮に達した。
 ここからマイクは原作と全く同じ攻防を繰り広げる。この場面はファンとして待望の場面であり、前作で惜しかったのを完全に解消した瞬間であった。
 座標を調べていると、はじめにフレディが襲来。マイクは咄嗟に横にあったフレディのマスクを被り、息を潜める。
 フレディの画面にはアニマトロニクスと映し出され、フレディは撤退する。このシーケンスは原作と全く同じものであり、フレディの画面を写すことで観客にも分かりやすくしている。
 次に襲来したのはまたもやバルーンボーイ。原作ではライトを使えなくする非常に迷惑なキャラクターだが、今作ではこの恨みが募りすぎていたのか、マイクにより首を外され一瞬で破壊されてしまう。人間がアニマトロニクスを破壊するシーンは、今作か、FNAF3のクリア後ミニゲームか、それを元にしたDie in a fireのMVくらいしかない。
 そうして外れたバルーンボーイの頭部が転がり、廊下を照らすと、フレディ、チカが襲来してくる。警備室左側のダクトからは原作同様ボニーが襲来し、マイクは追い詰められる。ここでボニーが来てるダクトを一瞬で閉じてしまったせいで、原作と同じボニーのポーズが一瞬しか写っていなかったのが残念。

 同様にマスクを被りフレディ、チカを撤退させるも、今度はフォクシーが襲来。
 原作のフォクシーは顔認証システムが壊れているという設定があるが、今作でも継承され、マスクを被っていても襲いかかってくる。原作とは異なる、フックを使ったジャンプスケアを披露し、襲いかかるが、寸前でマイクが再起動を使用し、難を逃れた。
 アニマトロニクスを再起動する要素は、原作ではアニマトロニクスは強い光に弱く、ライトを当てるとシステムの再起動を引き起こせるという要素から来ている。
 攻防を終えたマイクは信号を確認するが、一体のみ信号が残っていた。マリオネットである。その信号は、マイクの家にあった。
 余談だが、私はウィザードフォクシーが最も好きなアニマトロニクスで、最もトラウマのアニマトロニクスである。この活躍には大変痺れた。
 また、この攻防の中、一瞬だけシャドウボニーが映るという演出がされた。原作のシャドウボニー(RWQFSFASXC)は超低確率で警備室に現れる隠しキャラクターであり、それを再現した良い小ネタだった。SAY MY NAME!

シュミット家での最終決戦

 同時期のシュミット家。アビーは帰宅し、寝ようとしているところ、横には機能停止したはずのトイチカが。トイチカの中にはマリオネットが潜んでおり、アビーに襲いかかる。
 シュミット家に戻る前、マイクは協力してくれるアテがあると言い、前作のFFPに訪れる。アビーが危なく、友達であるアニマトロニクス達の助けが欲しいと言うも返事はない。そのままマイクは家に向かう。
 マイクより先にヴァネッサが家に到着する。アビーの自室に訪れ、シャーロットと呼びかけるが、既にマリオネットはアビーに寄生していた。その時のファズトーカーのセリフが個人的に好み。
 ヴァネッサとアビーに寄生するマリオネットは生死をかけた鬼ごっこを始める。この時のセリフは冒頭のセリフオマージュとなっている。そうしてヴァネッサが襲われそうになったところに、マイクが到着。オルゴールを鳴らしてマリオネットを無力化し、アビーを救出する。

兄妹と姉弟の再開、驚愕のラスト

 マリオネットを無力化したのも束の間、今度はトイフレディ、トイボニー、トイチカ、マングルが再び動き出し、シュミット家を襲撃する。4体のアニマトロニクスに囲まれた時、今作の黒幕が現れる。

 フレディ・カーター氏演じる、ウィリアムの息子でヴァネッサの弟。その名もマイケル・アフトンである。
 マイケルがヴィランということには全てのファンが驚いた。先も述べた通り、原作におけるマイケルはFNAF SLの主人公、ましてや全作品共通の主人公と考えられている人物であり、原作ではウィリアムの呪縛を解くため、最も活動していた人物である。
 そんな彼が今作ではヴィラン、ましてやウィリアムを崇拝し、彼の神話を継ぐという展開にショックを受けたファンも少なくない。しかし、これは原作のマイケルがマイク・シュミットとマイケル・アフトンの2キャラクターに分離した影響であるのは確かだ。
 そんなマイケルはトイシリーズを操り、ヴァネッサを引き入れようとする。彼女は既にウィリアムの呪縛から解放され、家族はマイク達と主張する。そんなヴァネッサをマイク達共々マイケルは殺そうとするが、DIDDLEEDUMが流れ、更なるサプライズが待っていた。

 前作のアニマトロニクス、フレディ、ボニー、チカ、フォクシーが再登場し、アビー達の窮地を救った。フレディ達がトイシリーズを破壊する様子は、少し悲しくも痛快だった。アビーはチカとの再開を喜び、彼女に抱きつくも、フレディ達はFFPの外に出たことで機能停止してしまう。
 前作ではフレディ達は子供の魂が宿っており、彼らの行動が非常に子供らしく見えるよう、緻密に演出されていた。そして前作の出来事を経て、真にアビーと友達になり、こうして助けに来てくれたと思うと子供達の友情に胸が熱くなる。
 ゴールデンフレディの少年も引き続き登場し、今まで出てこれなかった理由は「彼」を封印していたため、そしてフレディ達の魂が離れることで、封印が解かれ、「彼」は再び動き出す。その「彼」と戦って欲しいということである。
 「彼」とは前作で死亡したウィリアムのこと。そう、彼の呪縛は終わっていない。
 マイケルは逃走するが、ラリアットを食らって倒れてしまう。その後警備員バッジだけ残されている描写を見ると、結局逃げきれたようだ。
 アビーに近づくヴァネッサだが、旧店舗の件、シャーロットの件、そして弟の件など多くの隠し事をしていたことでマイクからの信用を完全に失い、拒絶されてしまう。
 絶望したヴァネッサの背後からマリオネットが近づき……

 マリオネットがヴァネッサに乗り移るラストで今作は幕を下ろした。
 見応えある今作だが、ラストは完全に次回作へに向けてのものであったため、どうしても未完結のように思えてしまう。個人的にあまり好きではない終わり方だが、それがFNAFらしさを出しているところもあったりする。
 シャーロットの怒り。ヴァネッサの悲しみ。この2つが融合したマリオネットがどうなるか、次回作を楽しみに待とう。

エンディングとポストクレジット

 今作のエンディングでは前作に引き続き、The Living Tombstone氏の「It's Been So Long」が使用され、絶望的な終わり方を掻き消すように華やかなエンディングを彩ってくれた。
 この楽曲はYouTubeにて3億回以上の再生回数を誇る、FNAFのファンソングの中でも圧倒的人気を博している楽曲である。
 そしてポストクレジット。取り壊しが決まった前作のFFPに3人の男が忍び込み、お化け屋敷を作るための道具を集める場面が映される。仲間の1人が隠し部屋を見つけたといい、隠し部屋に放置されたとあるアニマトロニクスを発見する。

 そのアニマトロニクスこそ、FNAF3で登場した、スプリングボニーの成れの果て、スプリングトラップである。
 スプリングトラップにビニールが被せられ、目が怪しく光ったところでポストクレジットは終了する。
 そしてエンドロールの最後、カセットに録音されたヘンリーのメッセージが流れる。
 ヘンリーは自身とウィリアムがFE社の共同設立者であること、そしてマリオネットを追跡するための古い装置を持っていることを話し、カセットの音声が乱れで今作は終幕した。
 このカセットの音声は、FFPSにて登場したカセットマンの音声と口調が非常酷似しており、また、原作ではカセットマンとヘンリーは同一人物と考えられているため、次回作でFFPSの要素も登場する可能性が高くなった。

今後の映画FNAFシリーズ

 Five Nights at Freddy's 3の制作は既に決まっているだろう。というより、3作目をやる前提で2作目を作った印象を受けた。ポスクレから分かるストーリーとしては、かなり原作に沿ったものと予想される。
 ポスクレの3人に運び出されたスプリングトラップ(ウィリアム・アフトン)は、フレディ・ファズベアーズ・ピザをモチーフにしたホラーアトラクション「ファズベアーズ・フライト」のアニマトロニクスとして展示され、それを知ったマイクが夜間警備として駆けつける。そうして原作同様の攻防を見せてくれるだろう。
 また、ヴァネッサに憑依したマリオネットもまた、ファズベアーズ・フライトに来るだろう。そのために、エンドロールでヘンリーが語った古い道具が登場するはずだ。それはオルゴールなのか、はたまた、FFPSで登場したレフティなのかはまだ分からない。
 あともう一人、語らなければならない人物がいる。マイケル・アフトンだ。今作でマイケルは逃走したが、父がいるファズベアーズ・フライトに必ずやってくるだろう。その時のマイケルは敵なのか、はたまたウィリアムの呪縛から脱し、我々の知るマイケル・アフトンになるのか、期待したい。
 また、映画FNAFシリーズでは、シリーズ毎に誰かの悪夢に注目されると予想している。もしかすると、FNAF3ではその対象はマイケル・アフトンなのかもしれない。
 そしてFNAF3を象徴するものとして、Happiest Dayの存在がある。これはFNAF3の真エンディングに辿り着くためのミニゲームで、全てのミニゲームで子供たちにケーキを与え、最後にこのミニゲームでゴールデンフレディの少年にケーキを与えることで、マリオネット含め、全員の魂が成仏するという内容だ。
 このケーキを渡しているのはマリオネットに宿るシャーロットだが、原作からの改変を踏まえると、むしろシャーロットの為にHappiest Dayを起こすのではないかと思った。シャーロットにケーキを運ぶのは、アビーか、ヴァネッサか、はたまた他の人物か、非常に楽しみだ。
 最後にFNAF3以降の映画についてだが、正直分からなくなった。今作のサーカス・ベイビーのサプライズ登場、そしてヘンリーのFFPSを思わせる演出など、3以降続きそうな雰囲気もあるが、FNAF4のあまりにも高すぎる実写化難易度を考えると、3で完結というのも有り得る気がする。
 FNAF3の世界観でSL、FFPSの要素を全て回収することは可能だと考えたため、どうなるか要注意だ。

最後に

 あまり述べていなかったホラー演出について。基本的にはジャンプスケアを多用しているため、原作らしさはあるがホラー映画として見るとややチープさがあってしまう。これはホラー映画としてより、FNAFらしさを優先した結果だと考える。
 Five Nights at Freddy's 2は見るアトラクションのような、ホラーながらずっと楽しさが同居しているような不思議な感覚で観れた映画だった。私自身がファンであり、尚且つ映画が完全にファンに寄り添えるからこそ、他の映画では味わえない独特の体験があったのだ。この素晴らしい体験を提供してくれたBlumhouse、キャストの皆様、エマ・タミ監督、そして原作者スコット・カーソン氏に感謝している。本当に、ありがとう。

それでは次回作、ウィリアム・アフトン火葬編でお会いしましょう。
ではでは。

I always come back.

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