スキは増えていくのに、ページビューが増えない #ワンポイントNote講座
こんにちは、吉川マイです。
今日は、「スキは順調に増えているのに、PVだけが一向に増えない」現象について。
グラフを2つ並べて、青ざめた日
ふと気になって、自分の「フォロワー数の推移」と「全体ビュー数の推移」を並べてグラフにしてみました。
フォロワーの線は、右肩上がり。毎週じわじわ増えていて、見ていて気持ちがいい。
でも、ビュー数の線は……ほぼ横ばい。3ヶ月前と、驚くほど変わっていませんでした。
「あれ、私、成長してる感じがしてたのに、実際には全然広がってない……?」
背筋が寒くなって、スキをくれている人のアカウントを、片っ端から見に行きました。
すると、ある共通点に気づいたんです。
スキをくれる人の8割近くが、私がすでにフォローしている人、もしくは過去に私がスキを送ったことのある人でした。
スキが増えても、世界は広がっていなかった
これ、つまりこういうことです。
私の周りには、お互いにスキを送り合う、居心地のいい「村」ができていました。
村の中では、投稿すればちゃんと反応が返ってくる。だから「伸びている」ように感じる。
でも村の外、つまり検索やハッシュタグ、SNS経由でたまたま流れ着いてくれる「知らない人」の数は、実はまったく増えていませんでした。
スキという数字は、「今いる村がどれだけ温かいか」を測るものであって、「世界がどれだけ広がったか」を測るものではなかったんです。
この2つを同じグラフの動きだと勘違いしていたのが、そもそもの間違いでした。
【※読み飛ばし推奨】
……これ、社会学の「弱い紐帯の強さ」という、ちょっと逆説的な名前の理論とほぼ同じ構造をしていて。
1970年代にアメリカの社会学者が、人がどうやって転職先の情報を得たかを調べた研究があるんです。普通に考えると、家族や親友みたいな「強い絆」の人から良い情報をもらえそうな気がしますよね。でも結果は逆で、実際に役立つ新しい情報の多くは、たまにしか会わない知人みたいな「弱い絆」の人からもたらされていた。理由はシンプルで、強い絆の人たちって、だいたい自分と同じ情報圏にいるから、みんな同じことしか知らない。逆に弱い絆の人は、自分とは違うネットワークに属しているから、そこ経由で初めて「新しい世界」につながれる。これ、スキとPVの関係にそのまま当てはまっていて、村の中の強い絆(お互いスキし合う仲間)は、居心地はいいけど同じ情報圏をグルグル回っているだけで、新しい読者という「別の世界」には橋を架けてくれない。橋を架けてくれるのは、むしろ検索やハッシュタグ経由でふらっと来る、赤の他人という「弱い絆」の方なんです……
と、社会学の話になるとつい早口になる癖、今日も出ました。
村の中の話をしているだけなのに、いつのまにか村の外の理論にまで話が及んでいました。
じゃあ、どうすればいいのか
村を大事にしつつ、村の外にも橋を架ける。この両方を、意識して分けて設計する必要があります。
①「村向け」と「橋向け」の投稿を、意図的に分ける
シリーズものの続き記事は、村の人が喜んでくれる「村向け」コンテンツです。それとは別に、月に1本くらい、前提知識ゼロで誰でも読める「入り口記事」を用意します。これは村の外から来た人が、迷わず入れる玄関になります。
②タグや見出しは、「知り合い」ではなく「検索する他人」の目線で選ぶ
私は最初、記事に「日々のこと」のような、内輪向けの柔らかいタグばかり付けていました。それを「note初心者」「文章術」のような、検索する他人が実際に打ち込みそうな言葉に変えただけで、村の外からの流入が増えました。
③SNSでのシェア文を、記事の「要約」ではなく「入り口」にする
Xなどでシェアするとき、記事の全体像を説明してしまうと、村の外の人は「もう内容わかったから読まなくていいや」となります。要約ではなく、続きが気になる一文だけを置くようにしてから、外部からのクリックが増えました。
村は、これからも大事にしていくつもりです。
でも、村の中のスキを「成長している証拠」だと勘違いしないように、これからは2つのグラフを、別々に見ていこうと思います。
マイの名言
「スキは今いる場所の体温であり、PVはまだ見ぬ場所への距離である。」
▷マガジン
▷私が登場するお話
いいなと思ったら応援しよう!
あなたの応援という名の「栞」が、私の思索を支える励みになります。