効率化すること
効率化することには、意味があります。
時間を短くする。
手間を減らす。
同じことを、より少ない負担でできるようにする。
制度の申請や支援の場でも、そうした効率化が進んでいます。
電子化によって、これまで時間のかかっていた手続きが短くなることもあります。
情報を共有しやすくなったり、同じ内容を何度も書かなくて済むようになったりすることもあります。
事業者にとっても、支援する側にとっても、負担が減ることは大切です。
けれども、
効率化すればするほど、すべてが良くなるとは限りません。
これまで人が確認していたこと。
その場で話を聞いていたこと。
状況に応じて、少しやり方を変えていたこと。
そうしたものまで、効率化の中で省かれてしまうことがあります。
一つひとつを見ると、時間のかかることかもしれません。
けれども、その時間の中に、
相手の状況を理解することや、
言葉になっていないことに気づくことが含まれている場合もあります。
効率化することは、
単純に時間を短くすることだけではないのだと思います。
何を残して、
何を変えるのか。
何を仕組みに任せて、
何を人が担うのか。
そこまで考えて、はじめて効率化になるのかもしれません。
制度や支援の仕組みが変わっていく中では、
効率よく進めることが求められる場面も増えていきます。
だからこそ、
効率化できることと、
効率化しないほうがよいことを、
分けて考える必要があります。
便利になること。
早くなること。
負担が減ること。
それは大切です。
けれども、
そのことで失われるものがないかを見ることも、
同じように大切なのだと思います。
効率化することは、
人を減らすことでも、
人との関わりをなくすことでもありません。
本当に必要なところに、
人の時間を使えるようにする。
そのための効率化であれば、
制度や支援にとっても、
意味のあるものになるのかもしれません。
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