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第2回:画面の向こうにいた誰か(過去の恐怖体験 その1)

先日、警視庁から「電話番号やLINEを聞くのは詐欺の可能性があるので気をつけてください」と電話がありました。
その言葉を聞いた瞬間、ずっと奥にしまっていた記憶が、静かに浮かび上がってきました。

今回は、かなり以前──
オンラインゲームに夢中だった頃に起きた、少し怖い出来事について記録しておこうと思います。


その頃の私は、休日になるとトイレとお風呂以外は、ほとんどずっと画面の前にいました。
それが日常になっていたのです。

そのオンラインゲームの中で話すうちに親しくなり、年齢も住む場所も違うのに、親密さが増して近い存在になっていく人が何人もいました。

仲良くなった人のひとりが、住んでいる場所や電話番号を、何度も、執拗に聞いてくるようになりました。
それでも私は教えませんでした。

何度も住所や電話を聞かれ、怖くなりました。
そんな中、郵便受けに紙くずの燃えカスが入っていたことがありました。

大家さんがすぐに警察を呼んでくれて、事態の深刻さを知ったとき、背筋がぞっとしました。

警察から「誰かに恨まれているとか、心当たりはありますか?」と聞かれました。
でも、私には思い当たることがなくて──
ただ、あの人のことが頭をよぎりました。
電話番号を聞いてくる人と何か関係があったら…ゲーム上で個人情報を話してしまったかもしれません。

それからは家に帰るのが怖くなりました。
当時、仕事が忙しく帰りが深夜になることもあり、終電、終バスの時刻を過ぎることもしばしばありました。

夜遅くに帰宅すると郵便受けにもDM等がたくさん入っていました。
警察から、郵便受けにはなるべく入れっぱなししないでくださいと言われたのに・・・

深夜に帰宅すると門のドアが開いていることがありました。
中に入ろうとすると、後ろから肩をトントンと叩かれて、体がびくっとして、悲鳴をあげそうになりました。

振り返ると、そこには警官が2名立っていました。
「不用心なので、門のドアは閉めてください」──
その言葉に、少しだけ安心したような、でもまだ心が落ち着かないような気持ちになりました。


あの頃の私は、ただゲームを楽しんでいただけでした。
でも、画面の向こうにいる誰かとの距離が、いつの間にか現実に近づいていたことに、気づけなかったのかもしれません。

今でも、あの紙くずの燃えカスを見たときの背筋の冷たさを、忘れることができません。

結局、あの出来事の犯人が誰だったのか──
今でも分かりません。
でも、あの時感じた恐怖や不安は、確かに私の中に残っています。

だからこそ、今こうして記録として残しておくことに、意味があるような気がしています。


次回は、また別の記憶──
深夜の帰り道で、後ろから声をかけられた出来事「第3回:過去の恐怖体験 その2」について、記録してみようと思います。


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