シンク・スモールとスモールステップ【令和8年度第1学期始業式】

はじめに
皆さん、おはようございます。新学期にあたり、皆さんも、それぞれに目標・ビジョンを持っていることでしょう。

大きな目標であればあるほど、時にそれは遠く、険しい壁に見えてしまうこともあります。「自分に本当に成し遂げられるのだろうか」と、不安が心をよぎる日もあるかもしれません。

1)シンク・スモール
そんな皆さんに、新学期のはじまりにあたり伝えたい言葉があります。
世界最大の売上を誇るスーパーマーケット、ウォルマートの創業者サム・ウォルトンが、生涯大切にした言葉…

それは…
「シンク・スモール(Think Small)」
「大きく考える」ではなく、あえて「小さく考えなさい」ということです。

彼は、会社全体の巨大な数字を追うのではなく、
「目の前のお客様一人に、どれだけ喜んでいただけたか」
「スタッフ一人が、この一時間でどれだけ貢献できたか」
という、目に見える極限まで物事を細分化して考えました。
この徹底した「小さな視点」こそが、世界一の企業を創り上げた原動力でした。

2)スモールステップ
この考え方を私たちに置き換えると…
「スモールステップ」と言えます。

例えば、「英語を完璧にマスターする」という目標は果てしなく思えますが、「今日、新しい単語を3つだけ覚える」なら、どうでしょうか…
それなら「できる」と思えるはずです。

大きすぎる目標は、時に挫折の原因となります。
しかし、細かく分けた「小さなゴール」は、必ず達成できます。
そして、その「できた!」という小さな成功体験の積み重ねこそが、皆さんの自己肯定感を高め、次の一歩を踏み出すための揺るぎないエネルギーになるに違いありません。

3)課題を見つける力
また、物事を細分化して見ることは、自分の弱点や修正点に気づく力にもなります。ただ漠然と「勉強がはかどらない」と悩むのではなく、「英単語の暗記は得意だが、長文読解の最初の一行でつまずいているのだ」と細かく分析すれば、打つべき手が見えてくるはずです。

スモールステップは、皆さんが着実に成長するための「顕微鏡」の役割を果たしてくれるのです。

そして、皆さんは一人でこの顕微鏡を覗く必要はありません。
本校の先生方は、皆さん一人ひとりの個性を深く理解し、今、最も必要な「小さな一歩」を共に発見し、最適なタイミングでアドバイスを送る「プロフェッショナルの伴走者」の役目を担っています。

皆さんの「気づく力」をアシストし、成長の瞬間を逃さないよう、先生方もまた、日々真剣に皆さんに向き合う努力を続けています。
この学び舎には、皆さんの挑戦をすぐ側で支え、全力でサポートする先生たちがいます。そして私たちは、皆さんの可能性を誰よりも信じています。
安心して、自信を持って、今日という日の一歩を踏み出していきましょう。

さいごに
生徒の皆さん、そして先生方…
目標を掲げることは大切ですが、いきなり頂上の景色を見る必要はありません。
今日一日、自分が決めた「小さな目標」を一つだけクリアしましょう。
小さな一歩、小さな「できた」を積み重ねていく…

その小さな、小さな積み重ねが、揺るぎない足がかりとなって、気づいた時には誰も想像できなかった高い場所へ、私たちを連れて行ってくれると信じています。

今日から、小さな「スモールステップ」を、共に踏み出しましょう。
皆さんの今年度の活躍を心より祈念して、始業式のことばといたします。
みんなで力を合わせて、がんばっていきましょう!

