杣江市綺録【第023篇】四時の訪問者|特記観察対象照会簿:File 03
四時の訪問者
— 三尾台で反復確認される、午前四時の戸別来訪者

基本情報
氏名:不詳(通称:四時の訪問者)
分類:危険性あり
確認日:2019年1月22日
生年・年齢:不詳
居住:不詳
立場・所属:不詳
観察概要
主に杣江市三尾台で反復確認される戸別来訪者。
来訪時刻は午前四時ちょうどに集中しており、
時刻の揺れがほとんどない。
訪問時にはインターホンを鳴らし、応答を待つ。
名乗りは一定せず、「町内会からです」
「確認だけです」「市役所から回っています」
「昨夜の件で確認です」など、
公的確認や地域対応を思わせる文言を用いる。
声掛けの内容は簡潔で、
強い恫喝や長時間の勧誘は確認されていない。
一方で、通常の来訪者であれば記録に残るはずの
外見情報がほとんど共有されておらず、
地域内では人物像より対応手順が先行して流通している。
照合事項
確認例では、訪問者はインターホン画面に
完全には映らない。
完全な不映りではなく、肩口、襟元、耳、
目尻の端などがわずかに入る一方、
顔の大半は毎回フレーム外に切れている。
近接しすぎているのか、
意図して立ち位置を選んでいるのかは不明だが、
通常の来訪としては不自然である。
また、町内会回覧に記載された注意事項は
きわめて具体的であり、当該時間帯の来訪には
応答しないこと、開錠しないこと、
戸外へ出て確認しないこと、
相手の所属をその場で問いたださないことが
明示されている。
必要がある場合は、日中に問い合わせ先へ
連絡するよう案内されている。
にもかかわらず、回覧文書内に訪問者の性別、
年齢、服装、背丈等の特定情報は
記載されていない。
対象の像が共有されていないにもかかわらず、
対応だけが地域内で具体化している点は
異常である。
現時点で、同一人物による反復か、
同種行動をとる複数主体かは判別不能。
所見
本対象は、単なる深夜勧誘、酔客、誤訪問として
処理するには挙動の反復性が高すぎる。
とくに、来訪時刻が毎回四時ちょうどであること、公的確認を装う名乗りが反復すること、
そしてインターホン画面に顔が入らないという
記録上の偏りは、偶発的事象の範囲を超えている。
さらに、地域側の共有文書が人物像を説明せず、
応答禁止・開錠禁止・戸外確認禁止のみを
明示している点から、三尾台では対象の正体よりも「接触してはならないもの」として理解されている可能性が高い。
直接加害の実例は現時点で記録不足であるものの、接触回避が地域単位で半ば前提化している以上、
分類は危険性ありとする。
今後は、来訪先の偏り、名乗り文句の組み合わせ、画面への映り込み方の一致、日中照合の可否を
優先して観察すべきである。
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